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第4の異世界ーはるか遠くの銀河で戦う少年
第94話 コスプレ会場へ
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「ペイナーはあれでもサミオンだ。サービの君が侮りを口にしていい相手じゃない」
「確かにそれはそうですが、あんな人のせいでヨトゥナは分裂しかけたんです。私にはあの人を他のサミオンと同じように尊敬することなどできません」
「そうかもしれない」
ルカの言うことは理解できる。
能力の伴わない上役などを敬うのは無理だ。しかし、
「彼女がその気になれば君をヨトゥナから追放できる。その可能性は考えたか?」
「あ、い、いえ、そこまでは……」
ゼナイエと和解をしたとはいえ、彼女がヨトゥナを分裂させるほどに影響力を持った人物であることに変わりはない。ナイトのひとりを追放するなど難しくは無いだろう。
「それに彼女は名門出身という立場だ。サーミット家と繋がりの強い者たちは、自分たちのヨトゥナでの立場を向上させようと、彼女を利用したんじゃないかと思う」
実際は知らない。しかしペイナーはあのような性格だ。近しい誰かにゼナイエとの対立を唆され、うまいこと利用された可能性も考えられた。
その唆した誰かがはたしてヨトゥナの者なのか、それとも……。
「そ、そこまでは思考が及びませんでした。そうですね。あの方ならその可能性はあります」
「確証は無いけどね。まあでも、ゼナイエと対立していた自分の仲間を説得して和解を成立させたんだろうし、そういうところは優秀だと思うよ」
「その通りです。私が短慮でした……。恥ずかしい」
うな垂れるルカの肩を俺はポンと叩く。
「そう落ち込まないで。前にも言ったけど、君はまだ若いんだからね。間違えても、それを経験にして成長をすればいいんだよ」
「は、はい……。けど私は自分があまりに愚かで情けなくて……」
立ち止まって無言となるルカを見下ろし、俺は薄く微笑む。
若いな。
自分にもこんなころがあった。己の未熟さや愚かさを恐れていたころが。
だからルカの気持ちはよくわかった。
「己の未熟や愚かさが怖いなら、それに打ち勝つ強さを持つんだ。目的があるなら、それを達成したいという思いが強さになる」
「目的を達成したいという思い……」
「そうだ。絶対に達成したいという目的が君を成長させるんだ」
「ハバンさん……。わかりました。私はもっと強くなります。あなたのように」
「俺よりもずっと強くなれるさ」
彼のように心のまっすぐな少年は強くなるべきだ。
まっすぐな者が強い世界は、きっと良い世界だと思うから。
「ハバンさんよりもなんて……」
「弟子が自分より強くなるのが、師匠の喜びだ。俺だけじゃなく、君はイライゼンよりも強くなるんだぞ」
「ハバンさんとイライゼン師匠よりも強く……。そうですね。がんばります」
「うん」
強い眼差しを微笑みで見返した俺は、ルカの背を軽く叩いてふたたび歩き出して会場へと向かう。
やがて通路を抜けて会場に戻ると、大勢の人間が目に入る。
「す、すごい人の数だな」
あまりの人の多さに驚く。
開催時刻の前は普通に歩くことができていた会場内が人で埋め尽くされて、これでは通るのも困難だ。しかし見回らずにここで立っているわけにもいかない。
「ハバン」
「うん?」
ツクナが両腕を伸ばして上げているのを見て察した俺は、
「よっと」
彼女の身体を抱き上げて自分の首のうしろへと跨らせた。
「これでハバンが迷子になることはないの」
「そうだな。ルカ君もはぐれないようにね」
「あ、はい」
「じゃあ行こうか」
大勢の人をかき分けて会場内を進む。
しかしなんて人の数だ。マルサルにも人の多く集まる祭りはあったが、これほどではない。国民の総数もあるのだろうが、マンガというものがそれほど愛されているのもあるのだろう。
「ルカ君、大丈夫?」
俺は背が高いから平気だが、背の高くないルカは人に埋もれてしまっていた。
「大丈夫です。漫画のイベントには何度も来ているので慣れっこですよ」
「そうか。ツクナは……」
「愚問じゃ」
俺の首に跨って座っているツクナには聞くまでもなかった。
しばらく会場内を見回り、そしていつの間にか会場の外へと出てしまう。
「少し休憩しようか?」
「私はまだ平気ですよ」
「君はタフだな。俺はちょっと疲れたよ」
横に長い木製のイスを見つけてそこへ腰を降ろす。
「なんじゃ情けないのう。まあ、トレーニングでは筋肉ばかりつけさせて持久力はつけさせてないからしかたないがの」
「まあね」
ツクナを首の上に乗せたままイスの上で一息つく。
「ここの広場、変わった服を着てる人が多いね」
他の世界から来た俺にとってはここでの普段着も変わった服に見えるのだが、この広場では特に珍しい服装の人が多い。
「ここはコスプレをする広場ですからね」
「コスプレ?」
「漫画に出てくる登場人物の格好をして楽しむことじゃ」
「ふーん。漫画の登場人物か」
だから武器のような物を持っている人もいるのか。
「さて、そろそろ行こうかな」
いつまでも休んでいるわけにはいかない。
俺がイスから立ち上がると、
「わーいいなー」
「ん?」
ツクナを首の上に乗せている俺の周りに、ナイトの服を着た幼女たちがわらわらと集まって来た。
「確かにそれはそうですが、あんな人のせいでヨトゥナは分裂しかけたんです。私にはあの人を他のサミオンと同じように尊敬することなどできません」
「そうかもしれない」
ルカの言うことは理解できる。
能力の伴わない上役などを敬うのは無理だ。しかし、
「彼女がその気になれば君をヨトゥナから追放できる。その可能性は考えたか?」
「あ、い、いえ、そこまでは……」
ゼナイエと和解をしたとはいえ、彼女がヨトゥナを分裂させるほどに影響力を持った人物であることに変わりはない。ナイトのひとりを追放するなど難しくは無いだろう。
「それに彼女は名門出身という立場だ。サーミット家と繋がりの強い者たちは、自分たちのヨトゥナでの立場を向上させようと、彼女を利用したんじゃないかと思う」
実際は知らない。しかしペイナーはあのような性格だ。近しい誰かにゼナイエとの対立を唆され、うまいこと利用された可能性も考えられた。
その唆した誰かがはたしてヨトゥナの者なのか、それとも……。
「そ、そこまでは思考が及びませんでした。そうですね。あの方ならその可能性はあります」
「確証は無いけどね。まあでも、ゼナイエと対立していた自分の仲間を説得して和解を成立させたんだろうし、そういうところは優秀だと思うよ」
「その通りです。私が短慮でした……。恥ずかしい」
うな垂れるルカの肩を俺はポンと叩く。
「そう落ち込まないで。前にも言ったけど、君はまだ若いんだからね。間違えても、それを経験にして成長をすればいいんだよ」
「は、はい……。けど私は自分があまりに愚かで情けなくて……」
立ち止まって無言となるルカを見下ろし、俺は薄く微笑む。
若いな。
自分にもこんなころがあった。己の未熟さや愚かさを恐れていたころが。
だからルカの気持ちはよくわかった。
「己の未熟や愚かさが怖いなら、それに打ち勝つ強さを持つんだ。目的があるなら、それを達成したいという思いが強さになる」
「目的を達成したいという思い……」
「そうだ。絶対に達成したいという目的が君を成長させるんだ」
「ハバンさん……。わかりました。私はもっと強くなります。あなたのように」
「俺よりもずっと強くなれるさ」
彼のように心のまっすぐな少年は強くなるべきだ。
まっすぐな者が強い世界は、きっと良い世界だと思うから。
「ハバンさんよりもなんて……」
「弟子が自分より強くなるのが、師匠の喜びだ。俺だけじゃなく、君はイライゼンよりも強くなるんだぞ」
「ハバンさんとイライゼン師匠よりも強く……。そうですね。がんばります」
「うん」
強い眼差しを微笑みで見返した俺は、ルカの背を軽く叩いてふたたび歩き出して会場へと向かう。
やがて通路を抜けて会場に戻ると、大勢の人間が目に入る。
「す、すごい人の数だな」
あまりの人の多さに驚く。
開催時刻の前は普通に歩くことができていた会場内が人で埋め尽くされて、これでは通るのも困難だ。しかし見回らずにここで立っているわけにもいかない。
「ハバン」
「うん?」
ツクナが両腕を伸ばして上げているのを見て察した俺は、
「よっと」
彼女の身体を抱き上げて自分の首のうしろへと跨らせた。
「これでハバンが迷子になることはないの」
「そうだな。ルカ君もはぐれないようにね」
「あ、はい」
「じゃあ行こうか」
大勢の人をかき分けて会場内を進む。
しかしなんて人の数だ。マルサルにも人の多く集まる祭りはあったが、これほどではない。国民の総数もあるのだろうが、マンガというものがそれほど愛されているのもあるのだろう。
「ルカ君、大丈夫?」
俺は背が高いから平気だが、背の高くないルカは人に埋もれてしまっていた。
「大丈夫です。漫画のイベントには何度も来ているので慣れっこですよ」
「そうか。ツクナは……」
「愚問じゃ」
俺の首に跨って座っているツクナには聞くまでもなかった。
しばらく会場内を見回り、そしていつの間にか会場の外へと出てしまう。
「少し休憩しようか?」
「私はまだ平気ですよ」
「君はタフだな。俺はちょっと疲れたよ」
横に長い木製のイスを見つけてそこへ腰を降ろす。
「なんじゃ情けないのう。まあ、トレーニングでは筋肉ばかりつけさせて持久力はつけさせてないからしかたないがの」
「まあね」
ツクナを首の上に乗せたままイスの上で一息つく。
「ここの広場、変わった服を着てる人が多いね」
他の世界から来た俺にとってはここでの普段着も変わった服に見えるのだが、この広場では特に珍しい服装の人が多い。
「ここはコスプレをする広場ですからね」
「コスプレ?」
「漫画に出てくる登場人物の格好をして楽しむことじゃ」
「ふーん。漫画の登場人物か」
だから武器のような物を持っている人もいるのか。
「さて、そろそろ行こうかな」
いつまでも休んでいるわけにはいかない。
俺がイスから立ち上がると、
「わーいいなー」
「ん?」
ツクナを首の上に乗せている俺の周りに、ナイトの服を着た幼女たちがわらわらと集まって来た。
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