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207.魔術学園2年生21

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ダンジョンお疲れ様会をすることになって、みんなで食材を買い込んで家に帰る。人数も多いし、みんなよく食べるので、お庭でバーベキューだ。ウェンさんもティナさんもお狐さんも一緒でいいだろうってテスラさんが言ったから、呼んでしまったけど…

中々一触即発の空気では…?

お互いを睨み合って居たかと思えば、ウェネルが先に目を逸らす。そしてウェンさんの後ろから顔を出しているお狐さんに目を奪われたように固まる。

「ウェネル?大丈夫?」

「……ん…へーき。その子…」

「おいでお狐さん!」

「きゅーん!」

知らない人が多くて緊張気味だったが、抱き上げて撫でて上げれば、リラックスして気持ち良さそうに目を細めている。うん、めちゃくちゃ可愛い。

「おれも…撫でていい?」

「うん、やさしく…」
「駄目っすよ。俺の娘に触るのは。ナルアくん悪いっすけど娘を返して欲しいっす」

「ウェン…何もそこまで…」

「ティナは甘いっす。何かあってからじゃ遅いんすからね。」

ウェンさんがウェネルが触れる前にお狐さんを腕の中から掻っ攫って行く。そして、ウェネルを睨みつける。けれどウェネルも負けない。

「絶対…絶対に危害を加えたりしない…命を懸けてもいい」

「…その言葉、軽くないっすよ。」

「わかってる…」

「ふぅ…ここまで言われて拒否したら流石に大人気ないっすね…お狐、嫌じゃなきゃ撫でられてあげるっすよ」

「きゅー」

降ろされたお狐さんは興味深そうにウェネルを見つめている。そしてゆっくりと近づいていく。息を詰めてお狐さんとウェネルが距離を詰めるのを見つめる。触れられる距離まで来たお狐さんに、ウェネルが手を伸ばす。そしてそのまま優しい手付きで撫で始める。

「…はぁ…よかった…大丈夫そう。」

「そうっすね…」

「ウェンさん、ウェネルのこと…嫌いですか?」

「…まぁ嫌いっすよ。けどこれは…ただの同族嫌悪っすね。彼が何かしたとかでは無いんすよ。でも警戒せずには居れないんす。あの里の者だって事実だけで十分なんすよ。理由なんて」

俺はウェンさんやウェネルの育った場所について何も知らない。だから下手な事は言えないけど、二人の関係性が悪くならないようにサポートしたい。ウェネルが警戒しないといけないようなことをするって言うなら止めてあげないとだしね。

「…そっか。じゃあ俺も見とくね。友達として。」

「ふふっ頼んだっすよ。」

「うん」

「ウェネル、肉が焼けたぞ。」

「ん、ありがとククル。また後で、狐ちゃん」

たくさん撫でて満足気だな、ウェネル。お狐さんもされるがままだったし。肉を食べに行ったウェネルから離れたお狐さんはティナさんが呼び寄せる。

「お狐さん、食べさせてあげるからおいで」

「ウェンさん、ティナさんとお狐さんの分ね。」

「ありがとっす。リオネルくん」

気遣いの出来る子!流石リオネル。一安心したし、肉食べよっと!

「ナルア、こっちに。焼けているから食べなさい」

「うん!ありがとうテスラさん」





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