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126.小学校最高学年後編1

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無事に家まで帰ってきた俺達はリオネルや母、ロウくんに出迎えられて、久々の家を堪能した。我が家っていいなぁとしみじみ思うくらいには、ホームシックだったのかもしれない。

「リオネルー!!えへへ!寂しかったかー?」

「ナルア、危ないでしょ…もう…まぁ寂しかったよ」

家に入って早々リオネルに抱きついた。普通に抱き返してくれる辺りやっぱり俺の弟が天使。

「ふへへー…可愛いなぁ!!あ!ロウくんもいる!ロウくんただいまー!」

「おかえり!ナルアくん」

ロウくんにもぎゅーしてると、リオネルが割って入る。嫉妬ってやつだね。ウンウン。でも俺はロウくんを取ったりしないぞ!テスラさんには「後でお仕置きだな…」って囁かれました…。なんで…?おわった…

色々居なかった間の話をお互いに聞いていれば、どうやらリオネルは冒険者になるらしい。そして、犬歯も抜くとか。一途だねぇリオネル。凄いなぁと思うと同時に、それだけ思われているロウが羨ましい。俺もテスラさんに思われている自信が無いわけじゃない。ただ、まだ番になっていないから少し不安なだけだ。

それからは、みんな冒険者資格を取ったので、みんなで依頼を熟したりして過ごしていた。そして今日から小学校の後期が始まる。王国に戻ってきたのでまた変装しているテスラさんに見送られてリオネルとロウくんと家を出る。

「コイルさーん!!行ってきます!」

「ああ、行ってらっしゃいナルア」

「行ってきます」「行ってきます!」

学校につくと教室に向けて歩く。今日は特に授業はないけど、課題の提出と始業式があるのだ。それだけで終了なので今日は午前で帰れる。エル達には休みの間全然会えていないから、みんなに早く会いたくて、ついつい早足になってしまう。

「ちょ…ナルアくん…はや…」

「ロウ、もういいよ。二人でゆっくり行こう?」

「でも…」

「いいよ…放っておこう。」

「うん、そうだね。」

何やら話しているらしいリオネル達を置いてさっさと教室を目指す。いの一番に教室に入れば、ドアのすぐ側で話しているグループ。ウル、メル、リリスだ。後ろからリリスにぎゅーする。

「わぁ!!ってナルア!おはよ!」

「おはよー!リリス!今日も可愛いね!」

「ふふっありがとー!」

「あ!そうだ!みんなにお土産あるんだ!だから今日学校終わったあと時間ある?」

「はよ…時間はある。ってかさっさとリリスから離れろ!」

「ふふっはいはーい。仰せのままにウル様ー!」

「ったく…すぐリリスに抱きつきやがって…」

睨まれても怖くないもんねー!内心羨ましいと思ってるのがわかりやすい。未だに告白も出来ずに一途に思い続けてる。流石狼って感じだよな。前世の浅い知識しかないけどさ。

「リリスも大丈夫!」

「僕も大丈夫!ところでお土産ってなぁに?」

「んーとね、みんなが喜んでくれるかなーって物選んできたよ!」

「どっか行ったの?」

「え?言わなかったっけ?魔術学園都市だよ。試験受けてきたの。」

「えええ!?!?」「聞いてないぞ!!」「凄い…」





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