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67.小学校編30
しおりを挟むテスラさんが部屋に入ってきたみんなに対応してたけど、はじめはまだ眠くてちゃんと聞いてなかった…。寝ぼけながらも、よくよく聞いていたら、テスラさんが国を出るとか言うじゃないか!?
やだー!!やだやだ!!なんで…離れるのはイヤだよ…寂しい。
獣型だと感情がそのまま行動に出やすいらしい。思いのままテスラさんに抗議のためにすがりついていた。特に意味もないが、にゃうにゃう言いながら抗議する。
「ナルア…大丈夫だから落ち着いてくれ」
「みー…」
「ナルア…良い子だな。起きたなら取り敢えずリビングに行くか。」
「にゃう!」
「ナルア!」
「にゃうにゃう!」(リオネル!)
「抱っこするか?リオネル」
「うん」
テスラさんの腕の中から、リオネルによって抱き上げられる。リオネルに抱っこされるの久しぶりだな。そもそも獣型になったのも久しぶりだからそれはそうか…。
おおっ…お尻を支えてくれないとちょっと不安になるな…。怖いかも。落ちたところで怪我なんかしないけどさ。猫のしなやかな身体は受け身取れるからね。でも前世の人間の感覚で行くと怪我しそうなんだよね。
「リオネル、ナルアが怖がってる。お尻に手をやって支えてやってくれ。」
「はい!」
「にゃう」
「どういたしまして。」
「それ…会話出来てるんすか?」
「おそらく…ありがとうと言っていたと思うが」
「なるほど…そうなんっすね…。」
「にゃう!」
「俺にはわかんないっすよ…ナルアくん…」
「そ…そうかな…?ウェンのこと呼んでるんじゃないかな…?」
「そうなんすか?ティナが言うならそうなのかも知れないっすね」
「私も合っていると思うぞ」
「ティナ…凄いっすね…」
「うん…えへへ」
ああ!!!ウェンさんの番さんだ!!絶対そう!あんなに甘い笑みを向ける相手なんて限られてるし!!優しい眼差しだし!絶対溺愛してるでしょ!
ティナさんっていうのか!あ!目があった!可愛い!
……あ!目逸らされた。見すぎたか。
「にゃう!にゃうにゃう!にゃうにゃ!」(はじめまして!こんにちはナルアです!)
「あ…え…えと…アルフレドティーナです…よろしく」
「にゃう!」
「ナルアくんと話してるっすか?ティナ」
「う…うん!はじめましてって自己紹介してくれたよ」
「ふふっ嬉しそうっすね!可愛いっすよ」
「…もう…はずかし…よ」
ウェンさんに可愛いって言われて照れてる!かわい!ウェンにくっついて顔隠してる。微笑ましいなー。
「ウェンそのへんにしておけ。」
「はいっす」
リビングについてみんなで座っていく。俺は座るときにテスラさんの膝に移る。安定感があるからね。流石にリオネルの小さな膝には座れないよね。
「ナルア、来たのか。可愛いな。」
「ナルア…僕じゃだめなの?」
「にゃうにゃう!」(テスラさんの側が安心する!)
「リオネル、隣に座ればいい」
「はい…」
不満そうだ…ごめんリオネル。それでも譲れない。みんなが席についたところでこれからのことを本格的に話し合うようだ。俺は今はみゃうみゃうとしか言えないから、聞いてるだけだけど。
あとからフウさんも来ると聞いてる。トータさんとフウさんでチーム組んでるからね!話し合いには必要だもんね。
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