60 / 239
59.小学校編22
しおりを挟む結局みんなで王城に行けることになったので、週末楽しみだなー。まぁそもそもテスラさんに久しぶりに会えるだけで楽しみだったんだけど。テスラさん最近忙しそうだったからなぁ。
テスラさんとウェンさんが迎えに来てくれるって言ってた。ウルたちはヨルクが手配した馬車が迎えに来てくれるし、ロウはエルたちと行くってさ。王城もあんまり行ってないから、ツェルトさんとかにも会えるかなー。魔道士団の方だから来ないかもだけど。
それから王族が来るんだっけ…?初めて見るかもな。ヨルクと兎さんの王子は見たことあるけど。王様とか知らないんだよね。どういう人なんだろう?
まぁそんなことより!!
「テスラさーん!!!」
「ナルア、おいで」
「えへへ!」
姿が見えて俺が駆け寄って行けば、テスラさんは手を広げてくれる。その腕の中に飛び込んで、テスラさんにそのまま抱き上げられる。いつもされてるけどそろそろ俺もデカくなってきたし、してもらえなくなるかもなぁ。そう思うとちょっとさみしい…。
「ナルア、いきなり走って行かないでよ」
「ごめんリオネル。テスラさん見えて、つい!」
「いいけど危ないし気をつけて」
「うん」
「ナルア、今日もかわいいな」
「テスラさんありがと。でも俺かっこいいがいい!」
「…かわいいな。…か…かっこいいぞ。ナルア」
「…うん…」
やっぱりかっこいいって言ってもらうにはまだ背が足りないかぁ…。なんとも微妙な空気が漂った。無理していってくれてるのわかるよテスラさん…ごめんね、気を使わせて…。
「何やってるんすか?そろそろ出ないと遅れるっすよ。あれ?そういえばトワさんは一緒に行かないっすか?」
「父は早く出たよ。なんか準備あるんだって。それを父や騎士団が手伝うって聞いてる。」
「なるほどっす。確かに手伝ってくれるって聞いてるっす。そんなに早かったんすね」
「リオネル、ナルア、竜車に乗るぞ」
「うん!」「はい」
「終わったらテスラ団長と買い物行ってくるっす。俺は自分の番連れてナルアくんたちの家にお邪魔するっす」
「うん…え?うん…えええええっ!!!!ウェンさん番いたの!?」
「…ええええ!!!」
「二人には言ってなかったすかね?ナルアくんたちに初めて会ったときにはもう番いたっすよ。」
「知らなかったよ!!びっくりした!!」
「僕も全然知らなかった…」
ここ最近で一番の衝撃…ウェンさんいい人だし、居ないわけないか。ウェンさん格好いいし強いしモテそうだもんね。
「ええと…まぁ今日会わせるっすから…伝えるの忘れてたっす…」
「どんな人なの?」
「でもウェンさんの番なら絶対良い人だよ!」
「確かに」
「まぁ良い子っすよ。可愛い子っす。ただ…ちょっと人と話すのが苦手で、引きこもりなだけで…」
「だから会ったことないんだ?」
「そうっすなかなか連れ出すのも大変なんっすよ。」
「俺仲良くなりたいな!」
「ナルアくんのこともリオネルくんのことも話してるっすから、仲良くしてあげてほしいっす」
「うん!」
「うん…僕も話すの得意ではないけど…」
「ナルアくんの作るご飯楽しみにしてるっす」
「うん!美味しく出来るように頑張る!」
「僕も楽しみ」
「リオネルの好きな肉も買おうね!」
「やった!」
「ナルア、私はナルアの料理は全部食べたい」
「わかりました!テスラさんの分は全部準備しますね!」
「ああ、ありがとう。」
「あと、今回、俺の友達も参加させてくれてありがとう!」
「ああ、少しくらい癒やしがないとやってられないからな」
「……ええと…頑張ってテスラさん」
「ああ、ナルア、側にいてくれ」
「はい!了解です」
34
お気に入りに追加
3,273
あなたにおすすめの小説
総受けルート確定のBLゲーの主人公に転生してしまったんだけど、ここからソロエンドを迎えるにはどうすればいい?
寺一(テライチ)
BL
──妹よ。にいちゃんは、これから五人の男に抱かれるかもしれません。
ユズイはシスコン気味なことを除けばごくふつうの男子高校生。
ある日、熱をだした妹にかわって彼女が予約したゲームを店まで取りにいくことに。
その帰り道、ユズイは階段から足を踏みはずして命を落としてしまう。
そこに現れた女神さまは「あなたはこんなにはやく死ぬはずではなかった、お詫びに好きな条件で転生させてあげます」と言う。
それに「チート転生がしてみたい」と答えるユズイ。
女神さまは喜んで願いを叶えてくれた……ただしBLゲーの世界で。
BLゲーでのチート。それはとにかく攻略対象の好感度がバグレベルで上がっていくということ。
このままではなにもしなくても総受けルートが確定してしまう!
男にモテても仕方ないとユズイはソロエンドを目指すが、チートを望んだ代償は大きくて……!?
溺愛&執着されまくりの学園ラブコメです。
願いの守護獣 チートなもふもふに転生したからには全力でペットになりたい
戌葉
ファンタジー
気付くと、もふもふに生まれ変わって、誰もいない森の雪の上に寝ていた。
人恋しさに森を出て、途中で魔物に間違われたりもしたけど、馬に助けられ騎士に保護してもらえた。正体はオレ自身でも分からないし、チートな魔法もまだ上手く使いこなせないけど、全力で可愛く頑張るのでペットとして飼ってください!
チートな魔法のせいで狙われたり、自分でも分かっていなかった正体のおかげでとんでもないことに巻き込まれちゃったりするけど、オレが目指すのはぐーたらペット生活だ!!
※「1-7」で正体が判明します。「精霊の愛し子編」や番外編、「美食の守護獣」ではすでに正体が分かっていますので、お気を付けください。
番外編「美食の守護獣 ~チートなもふもふに転生したからには全力で食い倒れたい」
「冒険者編」と「精霊の愛し子編」の間の食い倒れツアーのお話です。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/2227451/394680824
転生したけど赤ちゃんの頃から運命に囲われてて鬱陶しい
翡翠飾
BL
普通に高校生として学校に通っていたはずだが、気が付いたら雨の中道端で動けなくなっていた。寒くて死にかけていたら、通りかかった馬車から降りてきた12歳くらいの美少年に拾われ、何やら大きい屋敷に連れていかれる。
それから温かいご飯食べさせてもらったり、お風呂に入れてもらったり、柔らかいベッドで寝かせてもらったり、撫でてもらったり、ボールとかもらったり、それを投げてもらったり───ん?
「え、俺何か、犬になってない?」
豹獣人の番大好き大公子(12)×ポメラニアン獣人転生者(1)の話。
※どんどん年齢は上がっていきます。
※設定が多く感じたのでオメガバースを無くしました。
【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします
*
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!?
しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが吃驚して憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です!
めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので!
本編完結しました!
時々おまけを更新しています。
社畜だけど異世界では推し騎士の伴侶になってます⁈
めがねあざらし
BL
気がつくと、そこはゲーム『クレセント・ナイツ』の世界だった。
しかも俺は、推しキャラ・レイ=エヴァンスの“伴侶”になっていて……⁈
記憶喪失の俺に課されたのは、彼と共に“世界を救う鍵”として戦う使命。
しかし、レイとの誓いに隠された真実や、迫りくる敵の陰謀が俺たちを追い詰める――。
異世界で見つけた愛〜推し騎士との奇跡の絆!
推しとの距離が近すぎる、命懸けの異世界ラブファンタジー、ここに開幕!
【完結】第三王子は、自由に踊りたい。〜豹の獣人と、第一王子に言い寄られてますが、僕は一体どうすればいいでしょうか?〜
N2O
BL
気弱で不憫属性の第三王子が、二人の男から寵愛を受けるはなし。
表紙絵
⇨元素 様 X(@10loveeeyy)
※独自設定、ご都合主義です。
※ハーレム要素を予定しています。
【完結】もふもふ獣人転生
*
BL
白い耳としっぽのもふもふ獣人に生まれ、強制労働で死にそうなところを助けてくれたのは、最愛の推しでした。
ちっちゃなもふもふ獣人と、攻略対象の凛々しい少年の、両片思い? な、いちゃらぶもふもふなお話です。
本編完結しました!
おまけをちょこちょこ更新しています。
第12回BL大賞、奨励賞をいただきました、読んでくださった方、応援してくださった方、投票してくださった方のおかげです、ほんとうにありがとうございました!
竜王陛下、番う相手、間違えてますよ
てんつぶ
BL
大陸の支配者は竜人であるこの世界。
『我が国に暮らすサネリという夫婦から生まれしその長子は、竜王陛下の番いである』―――これが俺たちサネリ
姉弟が生まれたる数日前に、竜王を神と抱く神殿から発表されたお触れだ。
俺の双子の姉、ナージュは生まれる瞬間から竜王妃決定。すなわち勝ち組人生決定。 弟の俺はいつかかわいい奥さんをもらう日を夢みて、平凡な毎日を過ごしていた。 姉の嫁入りである18歳の誕生日、何故か俺のもとに竜王陛下がやってきた!? 王道ストーリー。竜王×凡人。
20230805 完結しましたので全て公開していきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる