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59.小学校編22

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結局みんなで王城に行けることになったので、週末楽しみだなー。まぁそもそもテスラさんに久しぶりに会えるだけで楽しみだったんだけど。テスラさん最近忙しそうだったからなぁ。

テスラさんとウェンさんが迎えに来てくれるって言ってた。ウルたちはヨルクが手配した馬車が迎えに来てくれるし、ロウはエルたちと行くってさ。王城もあんまり行ってないから、ツェルトさんとかにも会えるかなー。魔道士団の方だから来ないかもだけど。

それから王族が来るんだっけ…?初めて見るかもな。ヨルクと兎さんの王子は見たことあるけど。王様とか知らないんだよね。どういう人なんだろう?

まぁそんなことより!!

「テスラさーん!!!」

「ナルア、おいで」

「えへへ!」

姿が見えて俺が駆け寄って行けば、テスラさんは手を広げてくれる。その腕の中に飛び込んで、テスラさんにそのまま抱き上げられる。いつもされてるけどそろそろ俺もデカくなってきたし、してもらえなくなるかもなぁ。そう思うとちょっとさみしい…。

「ナルア、いきなり走って行かないでよ」

「ごめんリオネル。テスラさん見えて、つい!」

「いいけど危ないし気をつけて」

「うん」

「ナルア、今日もかわいいな」

「テスラさんありがと。でも俺かっこいいがいい!」

「…かわいいな。…か…かっこいいぞ。ナルア」

「…うん…」

やっぱりかっこいいって言ってもらうにはまだ背が足りないかぁ…。なんとも微妙な空気が漂った。無理していってくれてるのわかるよテスラさん…ごめんね、気を使わせて…。

「何やってるんすか?そろそろ出ないと遅れるっすよ。あれ?そういえばトワさんは一緒に行かないっすか?」

「父は早く出たよ。なんか準備あるんだって。それを父や騎士団が手伝うって聞いてる。」

「なるほどっす。確かに手伝ってくれるって聞いてるっす。そんなに早かったんすね」

「リオネル、ナルア、竜車に乗るぞ」

「うん!」「はい」

「終わったらテスラ団長と買い物行ってくるっす。俺は自分の番連れてナルアくんたちの家にお邪魔するっす」

「うん…え?うん…えええええっ!!!!ウェンさん番いたの!?」

「…ええええ!!!」

「二人には言ってなかったすかね?ナルアくんたちに初めて会ったときにはもう番いたっすよ。」

「知らなかったよ!!びっくりした!!」
「僕も全然知らなかった…」

ここ最近で一番の衝撃…ウェンさんいい人だし、居ないわけないか。ウェンさん格好いいし強いしモテそうだもんね。

「ええと…まぁ今日会わせるっすから…伝えるの忘れてたっす…」

「どんな人なの?」

「でもウェンさんの番なら絶対良い人だよ!」

「確かに」

「まぁ良い子っすよ。可愛い子っす。ただ…ちょっと人と話すのが苦手で、引きこもりなだけで…」

「だから会ったことないんだ?」

「そうっすなかなか連れ出すのも大変なんっすよ。」

「俺仲良くなりたいな!」

「ナルアくんのこともリオネルくんのことも話してるっすから、仲良くしてあげてほしいっす」

「うん!」
「うん…僕も話すの得意ではないけど…」

「ナルアくんの作るご飯楽しみにしてるっす」

「うん!美味しく出来るように頑張る!」

「僕も楽しみ」

「リオネルの好きな肉も買おうね!」

「やった!」

「ナルア、私はナルアの料理は全部食べたい」

「わかりました!テスラさんの分は全部準備しますね!」

「ああ、ありがとう。」

「あと、今回、俺の友達も参加させてくれてありがとう!」

「ああ、少しくらい癒やしがないとやってられないからな」

「……ええと…頑張ってテスラさん」

「ああ、ナルア、側にいてくれ」

「はい!了解です」




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