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38.小学校編2

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入学式は無事に終了して、俺達は皆で家に帰ることになっている。ざわついている入学式終わりの会場で素早く家族たちと合流するべく、保護者席にいる父と母の方に向かった。俺達は背が低いからこちらからは見つけにくいしね。
匂いでも追えるけど、多分向こうが見つけてくれる方が早いから任せよう。取り敢えず近くに行けば見つけてくれるはず。

「ナルア!挨拶カッコ良かった!」

「ありがと!リオネル!嬉しい!」

「僕も強くなったと思うけど、ナルアは本当に凄いもん!」

「ふふっありがと…でも剣術では全然リオネルに敵わないからね!リオネルも凄い!」
 
「えへへ!トータさんに教わってるんだもん。弟子として情けない真似は出来ないからね!」

「そうだね、俺もテスラさんの弟子として頑張らないと!」

話しながら歩いていると、父と母が近づいてくる気配がする。どうやら見つけてくれたみたいだね。父も母も美形だし、正装してるからめちゃくちゃ注目集めてるけど…仕方ないね。

「二人とも、見つけた!お疲れ様。それじゃあ帰ろうか!」

「お疲れ様!」

「父さん、母さんありがと!」

「ありがと!」

「ナルアの代表挨拶良かったね!!」

「そうだな堂々としててカッコ良かったぞ!」

「んふふ!ありがと!」

「ナルア可愛い!」

「リオネル!俺は可愛くない!カッコイイんだよ俺は!」

「ふふっ可愛いよナルアは」 

「むぅ…リオネルの方が可愛いね!」

「僕はカッコイイんだよ!」

「ははっお前たちお互い同じこと言ってるぞ?」

「「だってリオネル/ナルアが!」」

「面白いなぁお前たちは。はははっ!」

「笑わないでよ母さん!」
「笑ったなぁ!母!」

母に笑われたが、本当にリオネルは可愛いんだけどなぁ。まぁ俺がそれを知ってるからいいんだけどね。他の誰がなんと言おうとも俺の可愛いもんね。周りからの視線を感じつつも、声をかけられることもなく、歩いていく。

会場から出ると、すぐにテスラさんたちを見つけることができた。テスラさんたちの周りだけ人居ないんだもん。わかりやすいね。どうやら周りが萎縮して近づかないようだ。

「テスラさん!!」

「ナルア、代表挨拶立派だったぞ。」

「えへへ!!ありがとう!」

「リオネルもナルアも入学おめでとう」

「うん!ありがとう!」「ありがとうございます!テスラさん」

「二人とも大きくなって…うぅ…僕嬉しいよ!」

「トールさん…泣かないでよー」「そうそう、泣きすぎだよ」

「だっでぇ!ずっと見守ってきたから…なんだか感動しちゃって…」

「ふふっ!」「あはは!」

「お前らー!めでてぇな!!」

「トータさん!来てくれてありがと!」「ありがと!」

「みんな居るな!じゃあそろそろ移動するぞ!」

「そうだね、迷惑になるし、移動しよう」

わちゃわちゃしていたけど、流石に有名な人ばかり集まっているので、注目が集まってしまうし急いで移動することになった。さっさと竜車に乗り込んで、会場を後にした。

「今日はパーティーだ!リオネルとナルアが入学した目出度い日だからな!」

「そうだなトータ。だがその前に、二人の修行の成果を見せてもらおう。」

「うん!テスラさん!俺達ちゃんとやってたからね!!」

「僕も!」

「ああ、わかっている。ウェンも成長していると言っていたからな。」

「ウェンさんが?!嬉しい!」

「リオネルのこともフウが褒めてたぜー!」

「そっか!フウさんが褒めてくれてたんだ!」

「二人とも毎日頑張ってたからな!そりゃあ成長するだろうよ!俺はずっと見てきたからな。」

「母さん…ありがと」

「ちょっと照れる…」

「俺なんてナルアやリオネルたちくらいの頃は本当に弱っちかったからなぁ…いつもテーネに守られてて…」

「そうだったよなぁ!ははっ!あのへなちょこが成長したもんだな!」

「テーネ、へなちょこは流石に傷つくよ?」

「トワは強くなったって話だろ!傷つくなよ!」

「そう?そうか…うん!俺も強くなったよね!」

「そういえばウェンさんやフウさんは来ないの?」

「家で待ってるってさ。」

「じゃあ来てくれるんだ!」「早く会いたいなー!」

賑やかな竜車で家までガタゴト揺られて進んでいく。家で待っているという、二人に会うのが楽しみだ。最近は忙しそうにしていたから、少し会えていなかったからね!





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