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9.幼児期6

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みんなも起き出してきた頃、俺は食べ終わってたけど、テスラさんは食べ始めた頃だった。準順に来たけど、最初は父と母がやってきた。

「おはようナルア、テスラさん」 
「おはよ兄貴、ナルア」

「み!」「ああ、おはよう。キッチンに朝ごはんがあるから」

「ありがと兄貴」「ありがとうございます」

次にリオネルを抱えたトータさんとトールさんが来た。リオネル重くないのか?まぁあんだけの筋肉があれば、大丈夫か。

「みー(おはよリオネル)」

「み!」

「おはようテスラ兄さん、テーネ兄さん、トワ義兄さん、ナルアくん」「おはよー!みんな!」

「「「おはよう」」」「み!」

母があとからやって来たみんなの分の朝食も食卓に運んで、みんなで食べ始めた。そして食べ終わると、父がワクワクしたように切り出した。

「それじゃあ、リオネルとナルアへのプレゼントを渡すよ!!」

「みー!」「み!」

「じゃあまずママとパパからは、これだよ!」

そう言って差し出されたのは、ネックレスのようだった。トップには、美しい装飾の施された、薄水色の石が取り付けられている。リオネルとおそろいだ。綺麗だし嬉しいけど何に使うんだ?

「まぁ、今は使わないけど大事にしてくれ!」

「みー!」「み!」

俺は母の方に寄っていってつけてもらった。近くで見ても綺麗だな。どうやら紐は自在に長さが変化するらしい。俺のサイズにあったものになっている。それにしても今は使わないけどって…なんなんだろう?

まぁ、そのうち分かるか。

「よし!じゃあ次は俺だな。俺からはコレだ!まぁ俺でも兄貴でも、テーネさんでも教えてやれるからな!」

「みー!」「み! 」

トータさんがくれたのは子供用の短剣だった。装飾よりも実用性に特化しているようで、切れ味は抜群だろう。物はリオネルと同じだが、間違えないように、飾り紐の色を変えてくれたようだ。俺のは黒で、リオネルのは白だ。

剣ってカッコイイよな!!

「私だって教えてやれる…」

テスラさんが拗ねたように言うので足元にスリスリしておいた。多分俺達が喜んでいたから、寂しかったんだろう。テスラさんってそういうとこ可愛いよな。

「みー!!」

「ふふっナルア、かわいいな」

「兄貴はナルアに骨抜きだな」

「…そうだな」

「じゃあ次は僕が!僕のプレゼントは、杖にしました!!」

杖と言っていたけど差し出されたのは、腕輪のようなリング上のものだった。なんかイメージしたのと違うけど。と言うか、杖ってもしかして魔法とかあるのか?この世界!もしそうなら楽しみすぎる!

手を差し出すと、そこにリングを通された。そして腕に合わせてピッタリとはまった。すげぇ!そのついでに、なでなでされた。

「では、最後に私だな。私からはこれを。ナルアおいで、つけてあげよう。」

「み!」

テスラさんに寄っていくと抱っこされて、耳に何やらつけられた。リオネルも父につけてもらっている。よくわからないけど耳につける装飾品だったようだ。

「兄貴…これって…」

「ああ、これは私が魔法を込めたイヤーカフだ。守ることに重点をおいている。」

「まじか…兄貴が魔法込めたって…ガチで守る気じゃん」

「私は冗談なんて言わないが?」

「だよな…」

「やりすぎだろ…」

「死人は出ないように調整してある。おそらく大丈夫だろう。まぁ、それ相応の苦しみを受けるようにはしているがな。」

「…ひぃ…怖すぎる…」


ふむ、どうやらとても豪華なイヤーカフのようだな…。危険な目には合わなくて済むということなんだろう。ありがとう!テスラさん!









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