転生したら猫獣人になってました

おーか

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4.幼児期

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名付けの儀式が終わって、家に帰る。リオネルよろしくなー、なんて鳴いて見るけどやはりみーみーとしか聞こえん…。ともかく名前を貰えて良かったぜ。呼ぶのにも不便だったしな。

その後も平穏な日々だったが、少し変わったことがある。段々と俺達兄弟の世話の必要もなくなってきて、父は朝出かけていくようになったのだ。仕事に復帰したのだろう。どんな仕事をしているのかはわからないけど、決まった時間に働いているようだ。

父は強そうな感じだし、もしかしてこの時代感的に騎士とかか?なーんてそんなわけないか。でもなぁ父はリオネルを見るに白虎っぽいからな…。俺も強そうなやつが良かったな。まぁ俺が猫になりたいって思ってたから仕方ないのかもしれない。

最近の俺達のブームはボール遊びだ。母のところに持っていくと投げてくれるのだ。これは犬の遊び方な気もするが、まぁ楽しいので気にしない。それにしても、母は強肩のようで、かなり遠くまでボールをぶん投げられる。その長さが確保できるあたり家はかなり広いほうだろう。両親は金持ちなんだろうか?

お?俺はまだ遊びたいがどうやらリオネルは、もう甘えたい気分らしい。母の足元に擦りついている。リオネルは甘えん坊なんだよなぁ。いや、俺が前世の記憶があるから甘えようと思わなすぎるだけか。

「みー!」

「おう!リオネル、お昼寝でもするか?ナルアも」  

「みーみー!」

首を振って否定の意を伝えてみたものの、首根っこを掴まれて母の腕の中に確保された。そして、その後部屋の中に連れ込まれて、ベッドでお昼寝コースだ。まぁ、もう少し遊びたかったけど仕方ないね。おとなしくみんなでお昼寝しますかね…。

ベッドもフカフカで心地良いし、この世界の季節感がどうなってるかわからないけど、春先くらいの程よい暖かさで寝るにはいいんだよね。それに子供の身体だからか、よく眠れるんだよ、これが。


意識を手放して次に目覚めたときには、夕方近くになっていた。おやつの時間だって起こされたし。おやつは、クッキーっぽいあまいやつで美味しかった。それからまたリオネルと部屋の中で遊んでいた。母は夕食の準備に向かった。

父が帰ってくるときには、母と一緒に出迎えている。別に出迎えるのはいいんだけど、出迎えたときに抱き上げられてキスされそうになるんだよな。毎回毎回、勘弁していただきたい。身体は幼気な猫でも中身は前世で生きた記憶を持つ大人な俺だし。

ラブラブの母とだけにしてくれ…いや、リオネルは別にいいか。気にしてなさそうだから。とにかく毎回拒否してるんだから諦めてくれ…。

「ナルア!ただいまー!ちゅー」

「みー!!」

「可愛いなーナルア!」

「ほら、ご飯出来てるし行くぞ」

「ああ」

どうやら俺が母似だから父も執拗にキスしようとしているみたいだけど…。こんなに嫌がってるのに…。いくらイケメンでも無理だし。







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