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しおりを挟むタカミが好きって言ってくれた!タカミが!好きって!!!
「んふふ!ふんふーふん♪」
放置していたサンドワームの解体をしながら鼻歌を歌ってしまう。今は最高に気分が良いからね!サンドワームの表皮、牙、それから酸液の袋等々。サンドワームの肉は食べれるらしいけど…んー、見た目は正直微妙。取り敢えず焼いてみるか。
「楽しそうだなコクヨウ。」
「うん!だってタカミと両思いだよ!それにこのサンドワームの素材も売れると思うし。タカミ、辿り着いたら贅沢しようね!」
「ははっ!そうだな。美味いもん食えるといいな。」
「うん!僕の鼻に任せて!あ、それよりタカミ、大丈夫?フラフラしたりしない?」
すぐに治癒魔法使ったけど、さっきの怪我で出血してたからな。貧血になっててもおかしくない。それにまたコクヨウに助けられちゃったなぁ。出会ったときから、助けられっぱなし…。Sランクになったし、これからは僕がタカミのこと助けられるって思って調子に乗ってたのかもしれない。
それが今回のことに繋がってしまった。今一度気を引き締めないと。せっかく両思いになれたんだから、絶対に幸せにする!
「おう、大丈夫。」
「そっか。飲み物淹れるから座ってて。ゆっくり休んで明日からまた歩こうね。」
「ん、ありがとな。ってお前も動きっぱなしだろ、隣座れよ。」
「あ、うん!」
そんなに疲れてはいなかったけど、タカミのお誘いは嬉しいので二人分の飲み物を準備して隣に腰掛ける。休憩してからまた解体の続きやろうっと。タカミに密着して座ったから肩が触れ合う。
「…近くねぇか?」
「やだ?」
「いや、ではねぇけど。」
「じゃあくっついてても良いよね。」
「おう…。」
少し照れたようにしながらも、離れることなくそのままくっついていてくれる。そもそも前から僕からはよく抱き着いたりしてたけど。こういうゆったりした時間をくっついて過ごすのも良いよね。
「ねぇ、タカミ、街についたら何したい?」
「んー…取り敢えずゆっくり休みてぇかな。流石に野宿ばっかで疲れてるからな。風呂入りてぇ。」
「あはは!うん、そうだね。タカミお風呂好きだもんね。」
「おう。お前は?」
「うん、取り敢えず魔物の素材売りに行って、それから魔導具屋に行ってみたいかな。」
「そうか。魔導具に興味あんのか?」
「うん、タカミを守れるでしょう?」
「ふはっお前は俺のことばっかりだな。」
「タカミだって僕のことばっかりだよ?」
「ん、そうか?」
「そうだよ!僕は助けられてばっかりなんだから…出会ったときからずっと…」
「ははは!俺だってお前に助けられてるっての。お互い様だろ?」
「僕は何にも出来てないよ。」
「そんなことねえよ。お前が側に居てくれるだけで嬉しいからな。」
「っ!?」
そんな…不意打ちでくる?
そんなこと言われたら…ずるいじゃん。すっごい嬉しい。ニヤけちゃう。
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