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しおりを挟む春夜さんが番がいると明言したことで、50人規模だったハーレムが解散した。ハーレムに入れなかった面々でも春夜さんを慕っていた人が沢山いたわけで…。
「春夜がねぇ…ふーん…面白いじゃん!!」
「咲人さんも春夜さんと知り合いなんですか?」
「まぁね、あんま話したことないけどさぁ」
「かぐちゃんは知ってるんでしょ?番がどんな人なのか!」
「え?まぁ。」
「えー!!気になる気になる!!」
「んー…でも…隠してるなら勝手に話すのは…」
「それもそうだね。今度会ったら直接聞いてみよっと」
ドアがガラッと開いて…入ってきたのは春夜さん本人だった…えぇ?!なんでいるの!?
「何を聞くって?」
「わぁ!春夜さん!!」
「本人いるじゃん!番がどんな子か聞きたいなー」
「そのうちねぇ。今は取り敢えず香夜ちゃんと話しに来ただけだからさ」
「話ですか?」
「うん、そう。シオンが会いたいって言うからさ。また会ってあげて」
「はい!それはもちろん!」
「ありがとぉ。あと、連絡先交換しよ。わざわざ秋夜通すと絶対面倒くさいからさぁ。」
「はい!」
「オレも!駄目??」
「ん、いいよぉ。」
「僕は?」
「んー…俺達の事嗅ぎ回らないなら…いいけどぉ…どーする?」
「…僕の周りの人に危険が及ばないように配慮してくれるって言うなら調べまわったりしないよ。」
「おっけー、じゃあ一応情報共有はしてあげるねぇ。みんなで交換しよっか」
みんなで連絡先を交換しあって、これで連絡を取り合えるようになった。俺が春夜さんと連絡取り合うことってそんなにない気もするけど。シオンさんが誘ってくれてるとか、そういうことを話すのかな?
シオンさんに会ってあげてって言ってたけど…さっきのお茶会に呼べばいいのでは?シオンさんも友達増えたら、楽しいと思うし!
「あ!今度秋夜さんと俺と鳴海と咲人さんのそれぞれの番呼んでお茶会とかしようかって言ってるんですけど…どうですか?」
「んーお邪魔してもいいのぉ?」
「俺は来てもらえたら楽しそうだなって思うんですけど…」
「いいよ!かぐちゃんが誘いたいなら」
「オレも」
「ありがとねぇ。日時とかはまた連絡してね」
「はい!」
「じゃあまたねぇ。」
「はい!わざわざありがとうございました!シオンさんにもよろしく伝えてください!」
「んー、伝えておくねぇ」
「お願いします!」
そう言って春夜さんは部屋から出ていった。廊下がだいぶざわざわしている。春夜さんがこんなところにいるの見たことないもんね。それに今話題の人だし。
「シオンさん、お茶会来てくれるならみんな会えますね!」
「だね!楽しみ!」
「オレも楽しみだな!春夜ってすごい面食いだし!どんな子選んだんだろ?」
「春夜さんと秋夜さんって全然違いますよね…秋夜さんが俺を選んでくれたの本当に奇跡ですよね…」
「かぐちゃんは良い子だし魅力いっぱいだもん!奇跡な訳ないよ!」
「そーそー!めちゃめちゃ良い子!良く秋夜と仲良くなってくれたよ!」
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