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22.推しの寝顔を見逃しました。
しおりを挟むパシャパシャパシャ
…うるさい…
パシャ…パシャパシャ
なんだよ!もう!音が気になって寝ていられなくて、目を開ける。
目の前にはスマホを構えてこちらに向ける推し
…?
「藍月くん?なにしてるの」
「えっと…寝顔撮ってました!」
「…俺の顔そんなに面白かったかな?」
「え?おもしろ、くはないです。ただ可愛かったのでつい撮ってました」
「??」
かわいいって聞こえた?俺の耳がおかしいのか?それとも藍月くんの目がおかしいのか?
「リンさんの寝顔が可愛かったので、勝手に撮ってごめんなさい!」
「藍月くん眼科行こっか?きっと目が変だよ」
「ええっ!!変じゃないです!」
「…そう…でも…俺の寝顔なんて可愛いわけないよ…だから消してもらっても?」
「絶対、絶対嫌です!!この写真は俺の宝物です!」
「何言ってるの?けーしーて!」
「いーやーでーす!!」
えぇ…そんなに全力で拒否しなくても…
「じゃあ誰にも見せないこと!いいね」
「はい!もちろん誰にも見せません!俺だけの宝物ですからね」
藍月くんしか見ないならいい…のか?良くはないけど、どうせ藍月くんには直接見られてるからなぁ。
…あれ?俺推しの寝顔見るために早起きするって…寝顔…見逃したぁぁーー!!!藍月くん起きるの早すぎるよぉ…。もうお泊りなんてチャンスはこなさそうなのに!!最大にして最後の寝顔チャンス…
いや、いつか必ず見てみせる!!
「ねぇ、消さなくても良いから俺も寝顔撮ってもいいよね?」
「え?あ、まぁ良いですけど…俺なんかの寝顔欲しいんですか?リンさん」
「そりゃ推しの寝顔欲しいよ!!」
「そっかぁ…リンさんスマホに俺がいるっていいなぁ…じゃあツーショット撮りましょ!」
「いや…寝顔が…あ、ちょっ」
サッとスマホを撮られて屈んだ藍月くんとのツーショットが画面にはおさめられていた。なんという早業!!
「ついでに俺のスマホでもいいですか?」
「いや、待って!そのパジャマだし髪もボサボサだし…」
「?リンさん可愛いです!大丈夫!」
えぇ…やっぱり俺の推しは目がおかしい…。画面上の俺と推しの顔面偏差値の差が辛い…。
パシャ
「えへへ、大事にします!」
「うん、俺も大事にする」
「はい!じゃあ朝ごはん作ってきます!リンさんの服ここにあるので!あと洗面台にあるものは好きに使ってください」
「うん、ありがと」
伸びをして、少しシャッキリした。さっそく着替えて…。隣に目を向けるとキレイに畳まれた俺のパンツ、そして服たち。
あれ…?昨日一応パンツは洗わせない用にカバンに入れたのに!?なんでここにあんの?!
………………。
きっと気のせい…。そうに違いない。俺がうっかり洗濯カゴに入れちゃったんだよ。
推しにパンツ洗わせたとか…笑えねぇ。ごめんなさい藍月くん!!面と向かって謝る勇気もない俺を許して…。
_______________
ん?なんか連絡きてる。マネージャーだ。
(マネージャー:藍月、手を出していないだろうな!絶対に無理矢理は駄目だからな!
好かれてから!許可を得てから!
俺との約束忘れてないな?)
(藍月:大丈夫です。ちゃんと大事にするので)
(マネージャー:信じるからな)
(藍月:はい)
信用ないなぁ…ずっと言うんだから。
リンさんのこと好きすぎる自覚はあるけどね。
早くご飯つーくろ!リンさんと朝から一緒って楽しいな!一緒に住んでほしいくらいだ。
_______________
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