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翌日も大忙し

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 侍女長は、まだ休暇中である。まだしばらくは戻ってこない。

 というわけで、わたしはまだしばらくの間彼女の代理を務めなければならない。

 昨夜のパーティーの余韻を味わっている暇はない。

 昨夜に引き続き、今朝からパーティーの後片付けの続きをしている。

 当然、今朝は通常に戻っている。だから、手のあいている人が行う。が、昨日公休だった人や本日公休の人たちがいない為、いつもより出仕している人数はすくない。

 というわけで、結局バタバタと走りまわっている。

 朝の挨拶に王族たちを訪れつつ、ディーマー帝国の皇太子パトリック主従の様子を伺いに行かなければならない。それから、アレックスのご機嫌伺いにも行く。さらには、宰相のジョエルにも呼び出された。

 それらをこなしつつ、厨房に行って料理長のケヴィンや料理人たちと交流をはかる。当然のことながら、侍女や執事やその他王宮で働く人たちにも声をかけてまわる。

 王宮内を飛びまわっているわたしに、呼び出しがかかった。

 また宰相のジョエルに呼び出されたのかと思ったけれど、彼ではなかった。

 わたしを呼び出したのは、アンドレア妃だった。

 第一王子マシューが離縁したがっている正妃である。

(アンドレア妃に呼び出されたけれど、応じたくないわ)

 それが本心。

 しかし、応じないわけにはいかない。

 なにせわたしは、王宮付きの侍女。応じないという選択肢はないのだから。

 アンドレア妃の執事に従い、彼女の部屋へと向かった。

 アレックスにお茶の準備が遅くなる旨を伝えてもらうことを忘れない。

 そして、アンドレア妃の部屋へとやってきた。
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