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忘れ物
しおりを挟むある日の放課後。
「あれ?誰かのジャケット置きっぱだ」
隣の席の椅子には、男用のちょっとおおきめなやつが掛けられていた。
だれのだろ?
って見てたら、
T君が、つぅと指を滑らせてジャケットの胸の辺にあるポケットの中を覗く。
指の動きエロッ?!!/////
「いや、誰のか分からんし、しっかり触ったら悪いかなって思って」
なるほど、なるほど。
勘違いはいけないなぁ。
「でも、結局なんも入ってなかったし誰のなんだろ?」
って言って、なぜか急にジャケットに
くいっ、
っと顔を近づけた。
「どした??」
「におい、嗅げば分かるかなって」
ふぁさっ、と椅子から取って軽く抱きしめるようにして背中あたりに顔をうずめた。
「んンッ」
くぐもった吐息が漏れる。
「いい香り!、なんか安心する」
スンスン、
「誰のだろ?わからん??」
だろうなぁ~。
「でも、。」
ん?
「K君のやつな気がする。」
「。」
再び、顔をジャケットに沈めた。
がらがらっっ!
「ねー!俺のジャケット置いてない?」
勢いよく教室のドアが開いてぱたぱたとK君が入ってきた。
「っッ!!、、////////?!」
「あっ!それおれ、の?」
ジャケットに沈めていたT君は、びくっと顔を上げまま固まってしまった。
髪の隙間から見える耳がみるみる赤くなっていく。
K君は一瞬、驚いたあとニッと、悪い顔を浮かべる。
「あの!その、、これは!!ちが、くて/////」
「んー?なにが?」
「えと、その///////」
「ん?」
「誰のかなって、思って!」
「それで、俺のジャケットに顔、擦りつけてたんだ?」
「ちがっっ//」
「俺の香り、いい匂いだった?」
「っ、その、好き、っていうか、安心する?みたいな??、、、何言ってんだろ///」
ふーん?
ぎゅっ。
急にK君がT君に抱きついた。
「どぉ?俺の、いい香り?」
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