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四、一人、一人、一人(1)
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おかしい。
そう気づいたのは、校舎に入ってしばらく経ってからの時のことだった。
「クク? どうした?」
私たちはナナの担任の先生に話をしようと思って、ナナのクラスに足を進めていたはずだった。
だけど、私たちは一向にその教室にたどり着けないでいる。
「おいクク、おいてくぞっ」
もう十分近くは歩いているのに、ゴローちゃんもムツ君も、誰もなにも気付いてない。
「……ムツ君、ゴローちゃん。私たちってどこの教室に向かっているの?」
私たちが向かう教室がどこなのか誰も知らないことを。
「どこって、ナナの教室だろ?」
「うん。ナナの教室ってどこ? なん年なん組っ?」
「それは……」
ふと続きを言いかけて、ムツ君が止まる。
「どうしたの?」
ゴローちゃんがムツ君を心配するけど、ムツ君もナナのことを気付いた私と同じ顔をしていた。
「……クク、ナナの名字を知ってるか?」
私はムツ君の問いかけに首を横に振った。
名字だけじゃない。私はナナの住んでいる場所もなん年なん組にいるかも。
「ねぇ、ムツ君。私たちっていつからナナと仲良くなったっけ……?」
幼馴染で親友のナナがいつ私たちの隣にいたか覚えてない。年が同じ? クラスは別? 私たちの学年は一クラスしかないのに別のクラスなんてあるわけないのに?
隣に座っていた? 私の隣はナナじゃない。私のおばけ嫌いを笑うナオちゃんだ。
でも、私の記憶には隣の席にいるナナや幼稚園で一緒に遊んでいるナナの姿がある。でも、よくよく考えたらナナはどこにもいないし、ナナの顔すらもぼやけて思い出せない。思い出せるのは長い二本の三つ編みと赤いランドセルだけ。
「思い出せない……。ナナのことが……」
ムツ君も一緒みたい。
「二人とも大丈夫か? 顔色悪いぞ?」
私とムツ君の心配をして、ゴローちゃんは近くの教室に私たち二人を運んでくれた。
私たちが入った教室は暗幕で部屋が覆われている三年の教室で、なんだか夜を思い出させてくれる薄暗さに気味の悪さを感じてしまう。ゴローちゃんが言うには、なにかの実験の経過観察で明日の朝まで太陽の光を入れないようにしているだとか。
「……ドアトントンを呼んだのもナナだ」
ムツ君がぽつりとつぶやいた。
そうだ。この恐怖の始まりはナナからだった。
「ナナなんて友達はいない。俺たちはずっと四人で遊んでいただろ。ナナなんて、いなかった。なんで不思議におもわなかったんだ? どうして……」
知らない人に気付かない。
ムツ君が呟いた単語に、私はぽつりと言葉を零す。
「呼び女……」
ぬらりひょんの娘と言われている、妖怪や怪談を呼ぶ女の妖怪……。
「呼び女?」
私、なんで忘れていたんだろ。あの図書館で知った妖怪の名前を。あの妖怪の姿として描かれていたのは長い二本の三つ編みをした少女の姿だったはずだ。
まるでナナのように。
「ナナは、妖怪だったかもしれない……」
「え? クク、さすがにそれは……」
「私、図書館で妖怪図鑑を読んだの。その中に呼び女って妖怪がいて、それは間違いなくナナのことだと思う。他の妖怪や怪談を呼んで百鬼夜行の手伝いをするって」
「ナナがその妖怪で、百鬼夜行の手伝いをするためにドアトントンを呼びだしたってククは言いたいのか?」
「わかんない……。でも、ナナがドアトントンを呼びだしたのは確かだし、私たちはナナに対しての記憶がおかしいのも確かだよ」
ナナの目的はわからないけど、ドアトントンを知っていたのはナナだし、ドアトントンを呼びだしたのもナナ。ナナの誘いに私たちが乗ったのはナナがずっと仲のいい友達だと思い込んでいたから。きっとナナが知らない子だったらハッチもムツ君も、あんな簡単に話に乗ったりしないと思う。
「もしククの言っていることが本当だとしたら、俺たちヤバくないか?」
「え?」
「ヤバい?」
ムツ君の言葉に私とゴローちゃんは顔を見合わせた。
確かに友達だと思っていた子が妖怪だったなんてヤバい中のヤバいだと思うし、私だって呼び女のページを呼んでいた時はそんなこと絶対に起こらないでしょ。起きたらヤバいって思っていたけど、今の状態でそんな改まって言うことかな?
ナナよりもドアトントンに狙われている方がヤバいと私は思うけどな。
けど、ムツ君が言いたいことはそんな簡単なことじゃなかった。
「ナナが妖怪で、今回俺たちでドアトントンを呼ぶことを目的としたらさ、ナナが言っていた言葉って全部嘘かもしれないだろ?」
「なんで?」
「ゴロー、考えてもみろ。ナナはもともとドアトントンを知ってた。なんならドアトントンの味方だったかもしれない」
「仲間かもしれないってこと? 同じ妖怪だもんな」
「そう。だとすると、ナナが言っていたドアトントンが載っていた本ってのは?」
「ないかもしれない……」
その情報も嘘かもしれないってこと?
だとすると、私たちは架空の本を探して……。
「あ……」
私は呆然とする。
そうだ。私、最初に自分で言っていたんだ。ドアトントンが来ても布団をかぶって耳を塞いで閉じこもっていた方が安全だって。
でも、私たちはその安全を捨ててまで外にいる。
「私たち、ナナの言葉に誘導されている……」
ナナの言葉に誘導されて、私たちは安全な場所から飛び出してきたんだ。
「そうだ。ククの言うとおりだ。ナナが向こうの仲間だと言うなら、俺たちが学校に来たのも向こうの計算のうちかもしれない」
「そんなっ! じゃあ、早く学校から逃げないとっ!」
ここにいるのは危険だと私たちが立ち上がった瞬間だ。
トントントントン。ドアを叩く音がする。
嘘、でしょ? もう来たの?
全身の産毛が逆立つ感覚を肌で覚える。
ドアの向こうには、あの腕が……。
「こらっ、ここに誰かいるのか?」
身構えていた私たちの耳に、聞き馴染みのある声が届く。
「……先生の声だっ」
そうだ。この声は三年の先生の声だ。いつも登校時間に校門前で立って挨拶をしてくれる先生で、学年が違っても私もムツ君も知っている先生の声だった。
でも……。
「ドアトントンかもしれない……」
ムツ君の言葉に飛び出そうとしたゴローちゃんの足が止まった。
そうだ。ドアトントンはハッチの声を真似ていた。ハッチ本人だって弟のゴローちゃんですら思っていたぐらいに似ていたもの。
だから今回だって。
「でも、本当に先生だったらどうするんだ? オレの先生怖いんだぞ?」
「先生なら、自分で開けて入ってこれるだろ」
私たちは息をひそめてドアの向こうの動きをうかがった。
先生なら、自分でドアを開けられるけどドアトントンなら自分でドアを開けられない。ここで黙って待ってれば安全だよね。
「誰もいないのか? おかしいな。話し声が聞こえたと思ったが……」
よかった。どこか行ってくれそう。
肩を撫でおろしホッとした瞬間、気が抜けたのか教卓の角に手を当ててしまった。
僅かに音が鳴る。
しまった!
「おいっ! 誰かいるのかっ!?」
すりガラスで向こうが見えない廊下側の窓にはこちらの様子を見ようとする先生のシルエットが見える。けど、私たちが向こうをみえないように先生からもこちら側は見えない。
「やっぱり先生だよっ。開けようよっ」
シルエットを見て、ゴローちゃんは今にも走り出しそう。
「ゴローっ。先生がドアを開けるまで我慢しろっ」
ゴローちゃんは忘れているかもしれないけど、ドアトントンにはもう一つの能力がある。
「こらっ。開けなさいっ。なんだ? 鍵でも閉めているのか?」
ドアがガタガタと揺れるが中々開かない。それほど新しい学校でもないので、大抵の教室のドアはガタガタと揺らしても開かない時があるぐらいだ。
私も思わず、本当に先生だと思って身を乗り出した。次の先生の言葉を聞くまでは。
「ドアを開けなさいっ。中で誰かと遊んでいるのか? そろそろ下校時間になるぞ、帰りなさいっ」
私の体はピタリと止まった。
だって、おしくない?
なんで急に、遊んでいるとか言い出すの?
そうだ。呼び出すときも、ナナを捕まえた時もドアトントンは「遊ぶ」というキーワードを必要としているんだ。
だから、今回も恐らく……。
「いい加減にしなさいっ!」
私がゴローちゃんに手を伸ばそうとした瞬間、先生が怒った声を上げた。いつも全校集会の時におしゃべりをやめない子や、ふざけている子を叱っている時に聞く声。
私もその声に驚いて思わず手を引っ込めてしまった。
それが良くなかった。
そう気づいたのは、校舎に入ってしばらく経ってからの時のことだった。
「クク? どうした?」
私たちはナナの担任の先生に話をしようと思って、ナナのクラスに足を進めていたはずだった。
だけど、私たちは一向にその教室にたどり着けないでいる。
「おいクク、おいてくぞっ」
もう十分近くは歩いているのに、ゴローちゃんもムツ君も、誰もなにも気付いてない。
「……ムツ君、ゴローちゃん。私たちってどこの教室に向かっているの?」
私たちが向かう教室がどこなのか誰も知らないことを。
「どこって、ナナの教室だろ?」
「うん。ナナの教室ってどこ? なん年なん組っ?」
「それは……」
ふと続きを言いかけて、ムツ君が止まる。
「どうしたの?」
ゴローちゃんがムツ君を心配するけど、ムツ君もナナのことを気付いた私と同じ顔をしていた。
「……クク、ナナの名字を知ってるか?」
私はムツ君の問いかけに首を横に振った。
名字だけじゃない。私はナナの住んでいる場所もなん年なん組にいるかも。
「ねぇ、ムツ君。私たちっていつからナナと仲良くなったっけ……?」
幼馴染で親友のナナがいつ私たちの隣にいたか覚えてない。年が同じ? クラスは別? 私たちの学年は一クラスしかないのに別のクラスなんてあるわけないのに?
隣に座っていた? 私の隣はナナじゃない。私のおばけ嫌いを笑うナオちゃんだ。
でも、私の記憶には隣の席にいるナナや幼稚園で一緒に遊んでいるナナの姿がある。でも、よくよく考えたらナナはどこにもいないし、ナナの顔すらもぼやけて思い出せない。思い出せるのは長い二本の三つ編みと赤いランドセルだけ。
「思い出せない……。ナナのことが……」
ムツ君も一緒みたい。
「二人とも大丈夫か? 顔色悪いぞ?」
私とムツ君の心配をして、ゴローちゃんは近くの教室に私たち二人を運んでくれた。
私たちが入った教室は暗幕で部屋が覆われている三年の教室で、なんだか夜を思い出させてくれる薄暗さに気味の悪さを感じてしまう。ゴローちゃんが言うには、なにかの実験の経過観察で明日の朝まで太陽の光を入れないようにしているだとか。
「……ドアトントンを呼んだのもナナだ」
ムツ君がぽつりとつぶやいた。
そうだ。この恐怖の始まりはナナからだった。
「ナナなんて友達はいない。俺たちはずっと四人で遊んでいただろ。ナナなんて、いなかった。なんで不思議におもわなかったんだ? どうして……」
知らない人に気付かない。
ムツ君が呟いた単語に、私はぽつりと言葉を零す。
「呼び女……」
ぬらりひょんの娘と言われている、妖怪や怪談を呼ぶ女の妖怪……。
「呼び女?」
私、なんで忘れていたんだろ。あの図書館で知った妖怪の名前を。あの妖怪の姿として描かれていたのは長い二本の三つ編みをした少女の姿だったはずだ。
まるでナナのように。
「ナナは、妖怪だったかもしれない……」
「え? クク、さすがにそれは……」
「私、図書館で妖怪図鑑を読んだの。その中に呼び女って妖怪がいて、それは間違いなくナナのことだと思う。他の妖怪や怪談を呼んで百鬼夜行の手伝いをするって」
「ナナがその妖怪で、百鬼夜行の手伝いをするためにドアトントンを呼びだしたってククは言いたいのか?」
「わかんない……。でも、ナナがドアトントンを呼びだしたのは確かだし、私たちはナナに対しての記憶がおかしいのも確かだよ」
ナナの目的はわからないけど、ドアトントンを知っていたのはナナだし、ドアトントンを呼びだしたのもナナ。ナナの誘いに私たちが乗ったのはナナがずっと仲のいい友達だと思い込んでいたから。きっとナナが知らない子だったらハッチもムツ君も、あんな簡単に話に乗ったりしないと思う。
「もしククの言っていることが本当だとしたら、俺たちヤバくないか?」
「え?」
「ヤバい?」
ムツ君の言葉に私とゴローちゃんは顔を見合わせた。
確かに友達だと思っていた子が妖怪だったなんてヤバい中のヤバいだと思うし、私だって呼び女のページを呼んでいた時はそんなこと絶対に起こらないでしょ。起きたらヤバいって思っていたけど、今の状態でそんな改まって言うことかな?
ナナよりもドアトントンに狙われている方がヤバいと私は思うけどな。
けど、ムツ君が言いたいことはそんな簡単なことじゃなかった。
「ナナが妖怪で、今回俺たちでドアトントンを呼ぶことを目的としたらさ、ナナが言っていた言葉って全部嘘かもしれないだろ?」
「なんで?」
「ゴロー、考えてもみろ。ナナはもともとドアトントンを知ってた。なんならドアトントンの味方だったかもしれない」
「仲間かもしれないってこと? 同じ妖怪だもんな」
「そう。だとすると、ナナが言っていたドアトントンが載っていた本ってのは?」
「ないかもしれない……」
その情報も嘘かもしれないってこと?
だとすると、私たちは架空の本を探して……。
「あ……」
私は呆然とする。
そうだ。私、最初に自分で言っていたんだ。ドアトントンが来ても布団をかぶって耳を塞いで閉じこもっていた方が安全だって。
でも、私たちはその安全を捨ててまで外にいる。
「私たち、ナナの言葉に誘導されている……」
ナナの言葉に誘導されて、私たちは安全な場所から飛び出してきたんだ。
「そうだ。ククの言うとおりだ。ナナが向こうの仲間だと言うなら、俺たちが学校に来たのも向こうの計算のうちかもしれない」
「そんなっ! じゃあ、早く学校から逃げないとっ!」
ここにいるのは危険だと私たちが立ち上がった瞬間だ。
トントントントン。ドアを叩く音がする。
嘘、でしょ? もう来たの?
全身の産毛が逆立つ感覚を肌で覚える。
ドアの向こうには、あの腕が……。
「こらっ、ここに誰かいるのか?」
身構えていた私たちの耳に、聞き馴染みのある声が届く。
「……先生の声だっ」
そうだ。この声は三年の先生の声だ。いつも登校時間に校門前で立って挨拶をしてくれる先生で、学年が違っても私もムツ君も知っている先生の声だった。
でも……。
「ドアトントンかもしれない……」
ムツ君の言葉に飛び出そうとしたゴローちゃんの足が止まった。
そうだ。ドアトントンはハッチの声を真似ていた。ハッチ本人だって弟のゴローちゃんですら思っていたぐらいに似ていたもの。
だから今回だって。
「でも、本当に先生だったらどうするんだ? オレの先生怖いんだぞ?」
「先生なら、自分で開けて入ってこれるだろ」
私たちは息をひそめてドアの向こうの動きをうかがった。
先生なら、自分でドアを開けられるけどドアトントンなら自分でドアを開けられない。ここで黙って待ってれば安全だよね。
「誰もいないのか? おかしいな。話し声が聞こえたと思ったが……」
よかった。どこか行ってくれそう。
肩を撫でおろしホッとした瞬間、気が抜けたのか教卓の角に手を当ててしまった。
僅かに音が鳴る。
しまった!
「おいっ! 誰かいるのかっ!?」
すりガラスで向こうが見えない廊下側の窓にはこちらの様子を見ようとする先生のシルエットが見える。けど、私たちが向こうをみえないように先生からもこちら側は見えない。
「やっぱり先生だよっ。開けようよっ」
シルエットを見て、ゴローちゃんは今にも走り出しそう。
「ゴローっ。先生がドアを開けるまで我慢しろっ」
ゴローちゃんは忘れているかもしれないけど、ドアトントンにはもう一つの能力がある。
「こらっ。開けなさいっ。なんだ? 鍵でも閉めているのか?」
ドアがガタガタと揺れるが中々開かない。それほど新しい学校でもないので、大抵の教室のドアはガタガタと揺らしても開かない時があるぐらいだ。
私も思わず、本当に先生だと思って身を乗り出した。次の先生の言葉を聞くまでは。
「ドアを開けなさいっ。中で誰かと遊んでいるのか? そろそろ下校時間になるぞ、帰りなさいっ」
私の体はピタリと止まった。
だって、おしくない?
なんで急に、遊んでいるとか言い出すの?
そうだ。呼び出すときも、ナナを捕まえた時もドアトントンは「遊ぶ」というキーワードを必要としているんだ。
だから、今回も恐らく……。
「いい加減にしなさいっ!」
私がゴローちゃんに手を伸ばそうとした瞬間、先生が怒った声を上げた。いつも全校集会の時におしゃべりをやめない子や、ふざけている子を叱っている時に聞く声。
私もその声に驚いて思わず手を引っ込めてしまった。
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