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一、知ってる? (2)
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夕日に血みたいに真っ赤に照らされた誰もいない廊下は、シーンと静まり返っていた。
いつも見ている学校がなんだか違う世界に見えてきて、怖がりな私は近くにいるハッチの腕にしがみ付きながらなんとか歩けている状態だ。
校庭ですれ違った二年生の先生からはそろそろ帰る時間も近いから長居をしないようにと言われただけで、なんで止めてくれないのかとちょっと怒れてくるぐらい、私の心臓はバクバクドキドキ。
「な、なあ。やっぱり先生に怒られるかもしれないから、やめない?」
私と一緒で真っ赤な廊下に怖くなったゴローちゃんが、ムツ君の背中に隠れながら声を上げる。
自分だけが怖いんじゃないんだってちょっとホッとするけど、ゴローちゃんがやめようって強く言えばお姉ちゃんであるハッチはしょうがないなって、帰ったりするかも?
これは名案かも? ゴローちゃん頑張れっ!
「じゃ、あんただけ帰れば? お化けが怖いなら怖いって素直に言って、ククみたいに私の後ろに隠れさせてあげてもいいし」
「はぁっ!? 怖くねぇしっ」
「なら俺の後ろに隠れるなよ。服も引っ張るな」
「何それ。めっちゃくちゃビビってるじゃん。お姉ちゃんが手繋いであげようかぁ?」
「いらねぇしっ! 怖くねぇしっ! 一人でいけるしっ!」
「あ、ゴローちゃん……っ! 廊下を走っちゃ駄目だよっ」
「走ってねぇしっ! 早歩きだしっ!」
本当は怖いはずなのに、ハッチやムツ君がわざとそんなことを言うものだから、ゴローちゃんは顔を真っ赤にして走っていく。
「ハッチ、ちょっとやり過ぎじゃない? 本当に先生に怒られるし、一人で先に行ってお化けに会ったらどうするの?」
同じ怖がり屋だから気持ちは痛いぐらいわかる。私だって、よくクラスの皆やママたちにお姉さんなのに怖がり過ぎだって笑われるけど、その度に自分が赤ちゃんみたいに思えてきて、恥ずかしくて平気なフリをしちゃうもん。
「大丈夫だって。ゴローも三年生だし、先生を見たら止まるって。それにさ、私の弟なのにお化けが怖いとか、なっさけないもん。お化けぐらいパンチで倒せなきゃ」
そのハッチの言葉に、私はため息。だってさ、お姉さんも赤ちゃんも女の子も男の子も関係ないよね。誰だって怖いものは怖いし、苦手なものは苦手だよ。
私の隣の席のナオちゃんは、私がおばけの話で怖がるとすっごく笑ってくる。
けど、ナオちゃんが給食の時にしいたけを食べれないことと何が違うんだろうって、いつも思ってる。
ハッチが苦手なピーマンが、私たちにとってはお化けってだけなのに。
「おーいっ! 早く来いってー!」
「あー、はいはい。今行くってっ! ほら、ゴローは平気でしょ? 私たちも行こうよ」
「……うん」
私はピーマンもお化けも、苦手だけど。
そう思いながら、私たちは物置まで足を進めたのだった。
「わ。本当だ。電気もないじゃん」
「ハッチの言う通り、電球もないね。ねぇっ! ククも見て見て。ここならドアトントンが絶対来れるよっ!」
「鍵が開いていても、勝手に入るのはよくないんじゃないと思うし、私はいいよっ」
「ククは怖がり過ぎだな。オレなんて奥の壁に電気なくても触れるし」
「本当? じゃ一人で行ってみてよ。私たち帰るから」
「ねぇちゃん!?」
「手伝ってもらった時はゴローも一歩も中に入ってこなかっただろ? ククのことを笑うの、良くないぞ」
「ム、ムツ君までっ!」
二人にからかわれて慌てるゴローちゃんを後目に、私は肩を撫でおろした。
だって、階段の下は本当に真っ暗で入るのなんて絶対にいやだもん。
「ほらほらっ」
なのにっ。
「お化けが好きそうな場所でしょ?」
「きゃあああっ!! あ……っ」
ナナが私の手を引いて物置の中に入るのだからっ。思わず悲鳴を上げると、慌ててムツ君が私の口を塞いで、ハッチが周りを見る。
「クク、流石に先生がくるって!」
「ナナ。ククを驚かすの、やめろよ。ククの悲鳴でゴローがびっくりして固まっちゃっただろ」
「あはは。ごめん、ごめん。本当にお化けが出そうなのが嬉しくて、ついついククにも見せたくてさ。先生が来る前にさっさとドアトントン呼んでみよ。きっと出て来てくれるよ」
「どうやって呼ぶんだっけ? 全員で物置の中入ればいい?」
「えっ!? 本当に入るのっ!?」
「外側からやっちゃ駄目なの!?」
絶対に入りたくない二人、つまり私とゴローちゃんがナナに聞くけど、ナナは顔の前で腕でバツ印を作ると、あははと明るく笑って……。
「本当に入るし、ダメでーす。それとも、二人とも外で待ってる? 私たちがドアトントン呼んじゃうと外で待ってる二人にドアトントンが最初に会うけど、大丈夫?」
あっ。そうだ。ドアトントンはドアを叩くんだから、ドアの向こう側に立っているってことだから……。
「オレ、入るっ!」
私と同じ想像をしていただろうゴローちゃんが我先にと物置の中へ入って行く。
うそっ! 一人でお化けに? もしかして、こんな感じ? 一人で外で待っていたら、どこからともなくおばけが現れて、ドアをトントンしようとしたら一人で外で待っていた私と目が合って、おばけが私の方に……。
そんなの、怖すぎるっ。
「わ、私もっ!」
物置に入ろうとしたムツ君の腕を掴み、私も物置の中へ体を滑り込ませた。
「クク、大丈夫だって。みんないるし、お化けなんていないよ」
「じゃあ、こんなことやめようよ。おばけなんていないならさ」
「それが今からわかるんだって。ほら全員入ったから閉めるよー」
ナナは楽しそうに扉を閉めると、私たちの視界は真っ暗。ずっと掴んでるムツ君の腕ですら本物なのかどうかわからない。
「一番ドアに近いのは、ナナだっけ?」
「うん。私が呼ぶね」
そう言って、ナナは物置のドアをトントンと二回叩いた。
そして。
「入って、入って、一緒にお人形遊びをしようよ」
と。
私はナナの声すら怖くて、ぎゅっとムツ君にしがみついているだけでやっとだった。怖くても怖くても、悲鳴を上げたら本当に連れていかれそうで声なんて何一つ出なかった。
ムツ君が小さな声で私に「大丈夫だよ」って言ってくれても、それすら信じられないぐらい。
カチカチカチカチ、廊下にある時計の音が嫌に大きく聞こえてくる。
真っ暗な中、何も見えない中……。
ぎゅるるるるる……。
えっ?
「な、なにこの音っ! 本当にお化けっ!?」
「ワーっ!! オレたちおばけに連れていかれちゃうんだっ! ウワーっ!」
私とゴローちゃんが思わず絶望の悲鳴を上げると。隣からクスクス笑う声がする。
「え? ムツ君?」
何で笑っているの?
「どうしたの?」
「ごめん、ごめん。だって、ククとゴローがお化けだって言うから……。あははっ」
真っ暗闇の中で何も見えないけど、ムツ君が普段は見せないぐらいの大笑いをしているのはわかっちゃう。
「何で笑うの!?」
「あははっ。だってあの音、どう聞いても腹の音じゃん」
「お腹?」
確かに、ぎゅるるって……。
「誰かのお腹が鳴ったってこと?」
「オレは鳴ってないし、ククとゴローは怖がったから違うだろ? だとすると、あと一人しかいないじゃん」
え?
「うるさいなーっ! 仕方がないじゃんっ! お腹が減ったんだからっ!」
どうやら音の主はハッチだったみたい。
「もうドアバンバンも来ないから帰ろっ」
「きゃっ」
そう言ってハッチが開けたドアの前には……。
いつも見ている学校がなんだか違う世界に見えてきて、怖がりな私は近くにいるハッチの腕にしがみ付きながらなんとか歩けている状態だ。
校庭ですれ違った二年生の先生からはそろそろ帰る時間も近いから長居をしないようにと言われただけで、なんで止めてくれないのかとちょっと怒れてくるぐらい、私の心臓はバクバクドキドキ。
「な、なあ。やっぱり先生に怒られるかもしれないから、やめない?」
私と一緒で真っ赤な廊下に怖くなったゴローちゃんが、ムツ君の背中に隠れながら声を上げる。
自分だけが怖いんじゃないんだってちょっとホッとするけど、ゴローちゃんがやめようって強く言えばお姉ちゃんであるハッチはしょうがないなって、帰ったりするかも?
これは名案かも? ゴローちゃん頑張れっ!
「じゃ、あんただけ帰れば? お化けが怖いなら怖いって素直に言って、ククみたいに私の後ろに隠れさせてあげてもいいし」
「はぁっ!? 怖くねぇしっ」
「なら俺の後ろに隠れるなよ。服も引っ張るな」
「何それ。めっちゃくちゃビビってるじゃん。お姉ちゃんが手繋いであげようかぁ?」
「いらねぇしっ! 怖くねぇしっ! 一人でいけるしっ!」
「あ、ゴローちゃん……っ! 廊下を走っちゃ駄目だよっ」
「走ってねぇしっ! 早歩きだしっ!」
本当は怖いはずなのに、ハッチやムツ君がわざとそんなことを言うものだから、ゴローちゃんは顔を真っ赤にして走っていく。
「ハッチ、ちょっとやり過ぎじゃない? 本当に先生に怒られるし、一人で先に行ってお化けに会ったらどうするの?」
同じ怖がり屋だから気持ちは痛いぐらいわかる。私だって、よくクラスの皆やママたちにお姉さんなのに怖がり過ぎだって笑われるけど、その度に自分が赤ちゃんみたいに思えてきて、恥ずかしくて平気なフリをしちゃうもん。
「大丈夫だって。ゴローも三年生だし、先生を見たら止まるって。それにさ、私の弟なのにお化けが怖いとか、なっさけないもん。お化けぐらいパンチで倒せなきゃ」
そのハッチの言葉に、私はため息。だってさ、お姉さんも赤ちゃんも女の子も男の子も関係ないよね。誰だって怖いものは怖いし、苦手なものは苦手だよ。
私の隣の席のナオちゃんは、私がおばけの話で怖がるとすっごく笑ってくる。
けど、ナオちゃんが給食の時にしいたけを食べれないことと何が違うんだろうって、いつも思ってる。
ハッチが苦手なピーマンが、私たちにとってはお化けってだけなのに。
「おーいっ! 早く来いってー!」
「あー、はいはい。今行くってっ! ほら、ゴローは平気でしょ? 私たちも行こうよ」
「……うん」
私はピーマンもお化けも、苦手だけど。
そう思いながら、私たちは物置まで足を進めたのだった。
「わ。本当だ。電気もないじゃん」
「ハッチの言う通り、電球もないね。ねぇっ! ククも見て見て。ここならドアトントンが絶対来れるよっ!」
「鍵が開いていても、勝手に入るのはよくないんじゃないと思うし、私はいいよっ」
「ククは怖がり過ぎだな。オレなんて奥の壁に電気なくても触れるし」
「本当? じゃ一人で行ってみてよ。私たち帰るから」
「ねぇちゃん!?」
「手伝ってもらった時はゴローも一歩も中に入ってこなかっただろ? ククのことを笑うの、良くないぞ」
「ム、ムツ君までっ!」
二人にからかわれて慌てるゴローちゃんを後目に、私は肩を撫でおろした。
だって、階段の下は本当に真っ暗で入るのなんて絶対にいやだもん。
「ほらほらっ」
なのにっ。
「お化けが好きそうな場所でしょ?」
「きゃあああっ!! あ……っ」
ナナが私の手を引いて物置の中に入るのだからっ。思わず悲鳴を上げると、慌ててムツ君が私の口を塞いで、ハッチが周りを見る。
「クク、流石に先生がくるって!」
「ナナ。ククを驚かすの、やめろよ。ククの悲鳴でゴローがびっくりして固まっちゃっただろ」
「あはは。ごめん、ごめん。本当にお化けが出そうなのが嬉しくて、ついついククにも見せたくてさ。先生が来る前にさっさとドアトントン呼んでみよ。きっと出て来てくれるよ」
「どうやって呼ぶんだっけ? 全員で物置の中入ればいい?」
「えっ!? 本当に入るのっ!?」
「外側からやっちゃ駄目なの!?」
絶対に入りたくない二人、つまり私とゴローちゃんがナナに聞くけど、ナナは顔の前で腕でバツ印を作ると、あははと明るく笑って……。
「本当に入るし、ダメでーす。それとも、二人とも外で待ってる? 私たちがドアトントン呼んじゃうと外で待ってる二人にドアトントンが最初に会うけど、大丈夫?」
あっ。そうだ。ドアトントンはドアを叩くんだから、ドアの向こう側に立っているってことだから……。
「オレ、入るっ!」
私と同じ想像をしていただろうゴローちゃんが我先にと物置の中へ入って行く。
うそっ! 一人でお化けに? もしかして、こんな感じ? 一人で外で待っていたら、どこからともなくおばけが現れて、ドアをトントンしようとしたら一人で外で待っていた私と目が合って、おばけが私の方に……。
そんなの、怖すぎるっ。
「わ、私もっ!」
物置に入ろうとしたムツ君の腕を掴み、私も物置の中へ体を滑り込ませた。
「クク、大丈夫だって。みんないるし、お化けなんていないよ」
「じゃあ、こんなことやめようよ。おばけなんていないならさ」
「それが今からわかるんだって。ほら全員入ったから閉めるよー」
ナナは楽しそうに扉を閉めると、私たちの視界は真っ暗。ずっと掴んでるムツ君の腕ですら本物なのかどうかわからない。
「一番ドアに近いのは、ナナだっけ?」
「うん。私が呼ぶね」
そう言って、ナナは物置のドアをトントンと二回叩いた。
そして。
「入って、入って、一緒にお人形遊びをしようよ」
と。
私はナナの声すら怖くて、ぎゅっとムツ君にしがみついているだけでやっとだった。怖くても怖くても、悲鳴を上げたら本当に連れていかれそうで声なんて何一つ出なかった。
ムツ君が小さな声で私に「大丈夫だよ」って言ってくれても、それすら信じられないぐらい。
カチカチカチカチ、廊下にある時計の音が嫌に大きく聞こえてくる。
真っ暗な中、何も見えない中……。
ぎゅるるるるる……。
えっ?
「な、なにこの音っ! 本当にお化けっ!?」
「ワーっ!! オレたちおばけに連れていかれちゃうんだっ! ウワーっ!」
私とゴローちゃんが思わず絶望の悲鳴を上げると。隣からクスクス笑う声がする。
「え? ムツ君?」
何で笑っているの?
「どうしたの?」
「ごめん、ごめん。だって、ククとゴローがお化けだって言うから……。あははっ」
真っ暗闇の中で何も見えないけど、ムツ君が普段は見せないぐらいの大笑いをしているのはわかっちゃう。
「何で笑うの!?」
「あははっ。だってあの音、どう聞いても腹の音じゃん」
「お腹?」
確かに、ぎゅるるって……。
「誰かのお腹が鳴ったってこと?」
「オレは鳴ってないし、ククとゴローは怖がったから違うだろ? だとすると、あと一人しかいないじゃん」
え?
「うるさいなーっ! 仕方がないじゃんっ! お腹が減ったんだからっ!」
どうやら音の主はハッチだったみたい。
「もうドアバンバンも来ないから帰ろっ」
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