22 / 39
第三章:青空のその向こうへ
2
しおりを挟む
「……俺たち、この世界を出たらどうなっちゃうんだろうな」
不意に零したその言葉は、夕凪に届いていた。
不安だった。
自分が自分じゃなくなってしまうみたいで。
でも、真実から逃げようとしている自分はもっと自分じゃないみたいで気持ち悪かった。ぐちゃぐちゃになった感情が、弱音となって吐き出されたのだ。
俺はそれなりに覚悟をもって、世界の秘密を探しに足を踏み出したのだろう?こんなところで打ち砕かれてどうするんだよ、と不安で弱る心を叱責した。
「……諦めるの?」
夕凪が不安げに眉を下げた。見たことないくらい、自信を無くして寂しそうな表情だった。
諦める。
それは俺が嫌いな言葉だった。
中途半端に投げ出すことは好きじゃない。なにより、この調査を始めたのは紛れもなく自分の意思だ。きっかけは一吹だが、決断したのは俺だ。
まだ、これが真実なのかも分からないし、仮に真実だとして受け止める覚悟も、俺にはないかもしれない。嘘だと疑いながらあれほど動揺するくらいだ。
それでも、俺は知りたい。
もう後戻りなんて出来ないのだ。
「……いや、諦めないよ」
夕凪の手をそっと握り、俺はふと微笑を漏らした。
「まだ、怖いし不安だ。しかも混乱しすぎて冷静にもなれない。でもね、俺はやっぱり知りたいんだよ」
自分自身にも言い聞かせるように告げれば、夕凪は驚いたように目をぱちくりさせた。
「俺は知りたい。だから、どんなことでもいつかは受け止めなくちゃ」
「……強いのね」
「夕凪が信じてるって言ってくれたからだよ」
言葉の真意は理解出来てはいないけど、その言葉は不確かなのに妙に俺に勇気を与えてくれた。夕凪は、いつも俺を気にかけてくれる。俺が最初に出会ったのが夕凪だったからというのもあるが、夕凪はやけに俺に優しい気がした。
「……リーダーが繋くんで良かったわ。貴方がなるべくしてなったのね」
「それ、一吹に言ったら怒られるよ」
「事実だから仕方ないわ」
「あははっ、夕凪も言うなぁ……」
安堵したような夕凪に言えば、バッサリとそう言い返される。「何でだよ!」とすかさずツッコミをいれる一吹を想像して、俺たちは笑い合った。
「夕凪、あと少しな気がするんだ。俺たち、だいぶ世界の秘密に近づいている気がする」
「そうね。ここ数日でいろいろ不思議なことが起きたり、手がかりらしきものを見つけたりしているもの。きっともう少しね」
「秘密を知った先に何があるかは分からないけど、あとちょっとだけ頑張ってみるよ」
そう言えば、夕凪はいつものように綺麗に微笑んだ。
きっと大丈夫だ。
たとえ死んでたとしても、俺はまだここに存在している。俺という存在はまだ生きているのだ。
もしこの先消えてしまうのならば、せめて世界の秘密を暴いてから終わりたい。俺がなぜこの世界で生きることになったのかを知ってからじゃないと、死んでたとしても死にきれない。
「繋くん、貴方が強い人で良かった」
「強くないよ。俺はただ、好奇心に突き動かされた普通の高校生さ。強いのは夕凪の方でしょ?」
「私だって普通の高校生よ。ただ、人より少し大人ぶっているだけ。中身はただの女子高生」
彼女は上品に笑むとゆっくりと立ち上がった。差し伸べられた彼女の手を取って立ち上がれば、外から差し込む日差しが夕凪の髪を煌めかせた。
「夕凪、この部屋のことなんだけどさ、やっぱり知ってたの?」
「えぇ、知ってたわ」
「どうして言わなかったの?」
「……別に隠そうとしていたわけじゃないわ。ただ、悩んでいたのよ。この部屋のことを言うべきかどうか」
夕凪は俺に背を向けて俯いた。
彼女はこの部屋の存在を知っていたが、俺達には秘密にしていた。だが、この部屋に入る条件は俺にだけ託してくれている。
それは、俺を信じているからなのか。はたまた、誰でも良かったのか。
その点はよく分からない。
「ごめんなさい、隠すような真似をして」
「ううん。夕凪のことだから、何か考えがあってのことだと思うし気にしてない」
「……繋くんは私を買い被りすぎじゃない?」
「夕凪のこと、何故か信頼できるんだよね。単純に付き合いが長いっていうのもあるけど、長年一緒にいるような感覚でさ」
俺が苦笑しながら冗談めかして言えば、夕凪が何故か苦い顔をした。俺から目を逸らして、何か遠くのものを見つめるような顔をしている。
「……夕凪?」
「ごめんなさい、ぼうっとしていたわ。何でもない」
「大丈夫? 俺が言うのもアレだけど、あまり思いつめない方がいいよ」
「えぇ、分かってるわ」
夕凪は髪をさらりと撫でて、気を引き締めるように深呼吸をした。
「そういや、夕凪は何か大切な記憶を思い出したの?」
「……まだよ」
「そっか。俺もまだ微妙」
「さっきの様子的に何か思い出したのかと思ってたわ」
「思い出したっていえばそうだけど……まだ確証はないから秘密にしとく」
自分が死んでいるなんて、嘘でも言いたくない。俺が誤魔化せば、彼女はいつもの微笑を湛えて「分かったわ」と頷いた。
「それじゃ、俺たちも帰ろうか」
「そうね。もう六時になるから」
「え、そんなに?」
「そうよ。気が付かなかったの?」
気絶してたからね。
それは伏せておき、俺は「気が付かなかった」と苦笑した。
「また明日、調査しましょう」
「だね。皆も落ち着きを取り戻してると言いけど……」
「あんな化け物に追われた後だもの、なかなか平常心には戻れないわよね」
「夕凪は落ち着いてるね」
「本で見たことがあったから、驚きこそあったけど受け止められはしたのよ。あれから姿は見ていないし、他の生徒たちも普通に過ごしていたから問題はないと思って」
夕凪と共に白い部屋を出ながら、俺が言うと彼女はそう答えた。やけに饒舌だなぁなんて何となく思っていれば、彼女はさらに続ける。
「この世界は確かに不思議なことが多いわ。でも、あれは常識とは呼べないわね。一吹くんが言っていたけれど、私は青空の件もこの街から出られないことも常識だと思ってる。でも、あれだけは別」
「……そうなの?」
「今まで一度も見たことがなかったもの。もしかしたら、私たちが世界の秘密を暴こうとしているから、神様が天罰を与えに来たのかもね」
俺が拝借した生徒会室の鍵を使って鍵をかけながら、夕凪がぽつりとそう言った。
天罰、か。
あながち間違いではないのかもしれない。一吹の想像通り、俺達が実験体でこの世界が檻だとしたら、自分たちに刃向かう実験体を容赦しないだろう。実験がてら、俺たちを排除することだってありえるのだ。
「繋くんはどう思う? 貴方も一吹くんと同じ考え?」
「いや、微妙なとこ。一吹の仮説は正しい気もするし間違っているような気もする。まだ判断がつかない」
「……そうよね」
「夕凪、俺は疑ってないから。確かに夕凪には何か隠し事があると思ってるし、行動や言動も不自然だと思う。だけど、俺達と同じでこの世界で生きる理由を知らないただの高校生だと思うんだ。そうじゃなかったら、俺達に協力しないだろうし」
励ますように言えば、夕凪は複雑そうに微笑んだ。胡散臭かっただろうか。俺は本気で夕凪のことを信じているのだが、言葉では上手く伝えられなかった。
「……ごめんね」
鍵を返しに行くと言って歩き出した夕凪が最後に呟いたのは、謝罪の言葉だった。気を遣わせて申し訳ないという意思表示なのだろうか。それとも、何か謝る理由があったのか。
家までの帰り道、ずっとそれを考えていたが結局分からなかった。
不意に零したその言葉は、夕凪に届いていた。
不安だった。
自分が自分じゃなくなってしまうみたいで。
でも、真実から逃げようとしている自分はもっと自分じゃないみたいで気持ち悪かった。ぐちゃぐちゃになった感情が、弱音となって吐き出されたのだ。
俺はそれなりに覚悟をもって、世界の秘密を探しに足を踏み出したのだろう?こんなところで打ち砕かれてどうするんだよ、と不安で弱る心を叱責した。
「……諦めるの?」
夕凪が不安げに眉を下げた。見たことないくらい、自信を無くして寂しそうな表情だった。
諦める。
それは俺が嫌いな言葉だった。
中途半端に投げ出すことは好きじゃない。なにより、この調査を始めたのは紛れもなく自分の意思だ。きっかけは一吹だが、決断したのは俺だ。
まだ、これが真実なのかも分からないし、仮に真実だとして受け止める覚悟も、俺にはないかもしれない。嘘だと疑いながらあれほど動揺するくらいだ。
それでも、俺は知りたい。
もう後戻りなんて出来ないのだ。
「……いや、諦めないよ」
夕凪の手をそっと握り、俺はふと微笑を漏らした。
「まだ、怖いし不安だ。しかも混乱しすぎて冷静にもなれない。でもね、俺はやっぱり知りたいんだよ」
自分自身にも言い聞かせるように告げれば、夕凪は驚いたように目をぱちくりさせた。
「俺は知りたい。だから、どんなことでもいつかは受け止めなくちゃ」
「……強いのね」
「夕凪が信じてるって言ってくれたからだよ」
言葉の真意は理解出来てはいないけど、その言葉は不確かなのに妙に俺に勇気を与えてくれた。夕凪は、いつも俺を気にかけてくれる。俺が最初に出会ったのが夕凪だったからというのもあるが、夕凪はやけに俺に優しい気がした。
「……リーダーが繋くんで良かったわ。貴方がなるべくしてなったのね」
「それ、一吹に言ったら怒られるよ」
「事実だから仕方ないわ」
「あははっ、夕凪も言うなぁ……」
安堵したような夕凪に言えば、バッサリとそう言い返される。「何でだよ!」とすかさずツッコミをいれる一吹を想像して、俺たちは笑い合った。
「夕凪、あと少しな気がするんだ。俺たち、だいぶ世界の秘密に近づいている気がする」
「そうね。ここ数日でいろいろ不思議なことが起きたり、手がかりらしきものを見つけたりしているもの。きっともう少しね」
「秘密を知った先に何があるかは分からないけど、あとちょっとだけ頑張ってみるよ」
そう言えば、夕凪はいつものように綺麗に微笑んだ。
きっと大丈夫だ。
たとえ死んでたとしても、俺はまだここに存在している。俺という存在はまだ生きているのだ。
もしこの先消えてしまうのならば、せめて世界の秘密を暴いてから終わりたい。俺がなぜこの世界で生きることになったのかを知ってからじゃないと、死んでたとしても死にきれない。
「繋くん、貴方が強い人で良かった」
「強くないよ。俺はただ、好奇心に突き動かされた普通の高校生さ。強いのは夕凪の方でしょ?」
「私だって普通の高校生よ。ただ、人より少し大人ぶっているだけ。中身はただの女子高生」
彼女は上品に笑むとゆっくりと立ち上がった。差し伸べられた彼女の手を取って立ち上がれば、外から差し込む日差しが夕凪の髪を煌めかせた。
「夕凪、この部屋のことなんだけどさ、やっぱり知ってたの?」
「えぇ、知ってたわ」
「どうして言わなかったの?」
「……別に隠そうとしていたわけじゃないわ。ただ、悩んでいたのよ。この部屋のことを言うべきかどうか」
夕凪は俺に背を向けて俯いた。
彼女はこの部屋の存在を知っていたが、俺達には秘密にしていた。だが、この部屋に入る条件は俺にだけ託してくれている。
それは、俺を信じているからなのか。はたまた、誰でも良かったのか。
その点はよく分からない。
「ごめんなさい、隠すような真似をして」
「ううん。夕凪のことだから、何か考えがあってのことだと思うし気にしてない」
「……繋くんは私を買い被りすぎじゃない?」
「夕凪のこと、何故か信頼できるんだよね。単純に付き合いが長いっていうのもあるけど、長年一緒にいるような感覚でさ」
俺が苦笑しながら冗談めかして言えば、夕凪が何故か苦い顔をした。俺から目を逸らして、何か遠くのものを見つめるような顔をしている。
「……夕凪?」
「ごめんなさい、ぼうっとしていたわ。何でもない」
「大丈夫? 俺が言うのもアレだけど、あまり思いつめない方がいいよ」
「えぇ、分かってるわ」
夕凪は髪をさらりと撫でて、気を引き締めるように深呼吸をした。
「そういや、夕凪は何か大切な記憶を思い出したの?」
「……まだよ」
「そっか。俺もまだ微妙」
「さっきの様子的に何か思い出したのかと思ってたわ」
「思い出したっていえばそうだけど……まだ確証はないから秘密にしとく」
自分が死んでいるなんて、嘘でも言いたくない。俺が誤魔化せば、彼女はいつもの微笑を湛えて「分かったわ」と頷いた。
「それじゃ、俺たちも帰ろうか」
「そうね。もう六時になるから」
「え、そんなに?」
「そうよ。気が付かなかったの?」
気絶してたからね。
それは伏せておき、俺は「気が付かなかった」と苦笑した。
「また明日、調査しましょう」
「だね。皆も落ち着きを取り戻してると言いけど……」
「あんな化け物に追われた後だもの、なかなか平常心には戻れないわよね」
「夕凪は落ち着いてるね」
「本で見たことがあったから、驚きこそあったけど受け止められはしたのよ。あれから姿は見ていないし、他の生徒たちも普通に過ごしていたから問題はないと思って」
夕凪と共に白い部屋を出ながら、俺が言うと彼女はそう答えた。やけに饒舌だなぁなんて何となく思っていれば、彼女はさらに続ける。
「この世界は確かに不思議なことが多いわ。でも、あれは常識とは呼べないわね。一吹くんが言っていたけれど、私は青空の件もこの街から出られないことも常識だと思ってる。でも、あれだけは別」
「……そうなの?」
「今まで一度も見たことがなかったもの。もしかしたら、私たちが世界の秘密を暴こうとしているから、神様が天罰を与えに来たのかもね」
俺が拝借した生徒会室の鍵を使って鍵をかけながら、夕凪がぽつりとそう言った。
天罰、か。
あながち間違いではないのかもしれない。一吹の想像通り、俺達が実験体でこの世界が檻だとしたら、自分たちに刃向かう実験体を容赦しないだろう。実験がてら、俺たちを排除することだってありえるのだ。
「繋くんはどう思う? 貴方も一吹くんと同じ考え?」
「いや、微妙なとこ。一吹の仮説は正しい気もするし間違っているような気もする。まだ判断がつかない」
「……そうよね」
「夕凪、俺は疑ってないから。確かに夕凪には何か隠し事があると思ってるし、行動や言動も不自然だと思う。だけど、俺達と同じでこの世界で生きる理由を知らないただの高校生だと思うんだ。そうじゃなかったら、俺達に協力しないだろうし」
励ますように言えば、夕凪は複雑そうに微笑んだ。胡散臭かっただろうか。俺は本気で夕凪のことを信じているのだが、言葉では上手く伝えられなかった。
「……ごめんね」
鍵を返しに行くと言って歩き出した夕凪が最後に呟いたのは、謝罪の言葉だった。気を遣わせて申し訳ないという意思表示なのだろうか。それとも、何か謝る理由があったのか。
家までの帰り道、ずっとそれを考えていたが結局分からなかった。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
黄昏は悲しき堕天使達のシュプール
Mr.M
青春
『ほろ苦い青春と淡い初恋の思い出は・・
黄昏色に染まる校庭で沈みゆく太陽と共に
儚くも露と消えていく』
ある朝、
目を覚ますとそこは二十年前の世界だった。
小学校六年生に戻った俺を取り巻く
懐かしい顔ぶれ。
優しい先生。
いじめっ子のグループ。
クラスで一番美しい少女。
そして。
密かに想い続けていた初恋の少女。
この世界は嘘と欺瞞に満ちている。
愛を語るには幼過ぎる少女達と
愛を語るには汚れ過ぎた大人。
少女は天使の様な微笑みで嘘を吐き、
大人は平然と他人を騙す。
ある時、
俺は隣のクラスの一人の少女の名前を思い出した。
そしてそれは大きな謎と後悔を俺に残した。
夕日に少女の涙が落ちる時、
俺は彼女達の笑顔と
失われた真実を
取り戻すことができるのだろうか。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち
ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。
クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。
それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。
そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決!
その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ハナノカオリ
桜庭かなめ
恋愛
女子高に進学した坂井遥香は入学式当日、校舎の中で迷っているところをクラスメイトの原田絢に助けられ一目惚れをする。ただ、絢は「王子様」と称されるほどの人気者であり、彼女に恋をする生徒は数知れず。
そんな絢とまずはどうにか接したいと思った遥香は、絢に入学式の日に助けてくれたお礼のクッキーを渡す。絢が人気者であるため、遥香は2人きりの場で絢との交流を深めていく。そして、遥香は絢からの誘いで初めてのデートをすることに。
しかし、デートの直前、遥香の元に絢が「悪魔」であると告発する手紙と見知らぬ女の子の写真が届く。
絢が「悪魔」と称されてしまう理由は何なのか。写真の女の子とは誰か。そして、遥香の想いは成就するのか。
女子高に通う女の子達を中心に繰り広げられる青春ガールズラブストーリーシリーズ! 泣いたり。笑ったり。そして、恋をしたり。彼女達の物語をお楽しみください。
※全話公開しました(2020.12.21)
※Fragranceは本編で、Short Fragranceは短編です。Short Fragranceについては読まなくても本編を読むのに支障を来さないようにしています。
※Fragrance 8-タビノカオリ-は『ルピナス』という作品の主要キャラクターが登場しております。
※お気に入り登録や感想お待ちしています。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる