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第ニ章:暴け真実、取り戻せ記憶
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日暮の鳴き声が夕焼けの向こうから聞こえる。カナカナと切ないその声は、直におとずれる夏の終わりを示唆しているように思えた。
行き慣れた病院へ向かう道では、眠りにつき始める向日葵が夕陽をぼんやりと見つめている。自分の背丈より高い向日葵の間を抜けて、俺は通学鞄を肩にかけて走っていた。
部活というものが、こんなに忙しいだなんて思わなかった。
中学二年生になって数か月が経った俺は、学業と部活動に追われる忙しない日々を過ごしていた。正直なところ、登校を拒否したくなる気持ちもあるが、学校で友人と他愛もない話をするのは楽しいし、部活が嫌いなわけでもない。ただ、忙しすぎていずれ限界が来てしまいそうだな、なんて幼いながらに思っていた。
そんな忙しい日々を送る俺だが、どんなに忙しくても欠かせない習慣のようなものがあった。
片手には、近所のボロい書店で買った少女漫画が入った袋。鞄の中には、百円ショップで買った折り紙を忍ばせて。
俺は、真白な建物に入っていく。
受付の若い女性に挨拶をして、いつもの部屋へと足早に向かった。
同じ部屋が並ぶ廊下の一番奥。扉の横に書かれた名前をしっかりと確認してから、俺は扉をノックした。
「どうぞ」
鈴を転がすような綺麗な声が、中から返ってきた。
「今日も来てくれたんだね、繋くん」
「うん。遅くなってごめんね、***」
扉を開ければ、ベッドに腰掛けた少女がパッと顔に笑顔を咲かせた。読んでいた本を置き、白い手で俺を手招きする。荷物を下ろしながら彼女に近づき、用意されていたパイプ椅子に座った。
「体調はどう?」
「普通。ここ最近は結構元気なの」
「そっかそっか。何か良いことでもあった?」
「分かる?」
「うん、なんかご機嫌だからね」
***は、妙に嬉しそうな顔で笑っている。年齢のわりに大人びた立ち居振る舞いの彼女だが、今日はやけに幼く見えた。
「笹原さんがね、プリンをくれたの!」
「プリンを?」
「検査頑張ったからって。最近は体調もいいから食べても大丈夫ってお医者さんも言ってたから」
「良かったじゃん。プリンのことも、体調がいいことも」
彼女の無邪気な様子を見て、俺は笑顔になった。彼女がここまで嬉しそうなのは、それほど多くみられるわけではないため、素直に嬉しかった。
***は、幼い頃から不治の病を患っている。完全なる治療法がなく、症状の進行を遅らせることしかできないらしい。突然死に至る可能性も高く、彼女はこの病院から出ることは許されないそうだ。
俺は、***とはこの病院で偶然出会った。小学二年生の頃に、自転車で派手に転んで口の中を縫う羽目になった時だったと思う。痛みよりも転んだ事実にショックを受けていた俺は、口内を縫った痛みも感じず、意外にも大人しく治療を終えた。
慌てて病院に連れていってくれた母が医者と何かを話している時に、その場を脱け出して病院内を探検していた俺に、声をかけてきたのが彼女だった。
それから俺たちは意気投合し、こうして毎日のように会いに来ている。外に出られない彼女のために何かをしてあげたい。幼い心でそう思ったあの日から、俺は彼女のもとに通い続けている。
義務とか、そういった類じゃない。純粋に俺は、彼女と過ごす時間が何よりも好きで大切だったのだ。
「そうだ。この間言ってた漫画見つけたから買ってきたよ」
「ほんと? わざわざごめんね。いくらだった?」
「俺が勝手に買ってきたやつだからいいよ。それより、読んだら俺にも貸してよ」
「繋くん、少女漫画読むの?」
「読まないけど、***が楽しそうに漫画のこと話してるから気にはなる」
「じゃあ、読み終わったら貸すね」
彼女が気に入っている少女漫画のことを話せば、彼女は目を輝かせて顔を綻ばせた。大人っぽいなと思えば、子供っぽい一面もある。彼女と話しているこの時間は、やはりいろんな発見があって面白い。
「……そういえば、昼間は雨だったのに今は晴れてるのね」
***が受け取った少女漫画を膝に置きながら、不意に外を見つめた。
「そうだね。三時くらいからかな……急に晴れたからビックリだよ」
「じゃあ、今日は部活動あったの?」
「グラウンドが濡れてたから室内で筋トレだけしてたよ」
「そうなんだ。大変だった?」
「そりゃもう大変……相変わらずの鬼顧問が厳しくてさぁ」
俺はいつもの流れで部活動の話、もとい鬼顧問の愚痴を始めた。愚痴なんぞ聞いたら不快になるか退屈になるかなのに、彼女は何故か面白そうに聞いてくれる。以前、理由を訊ねたことがあったが、彼女曰く俺の愚痴は妙に面白いらしい。鬼顧問の話をしている時だけ強気になるのが面白いそうだ。
……よく分からないけど、***が楽しそうならそれで良かった。外に出られないことで、いつもどこか沈んだ面持ちをしているから、少しでも彼女の気分を上げてあげたかったから。
「繋くんも大変だね。でも、いいなぁ部活動」
「***は何か入りたい部活があるの?」
「うーん……運動はできないだろうから、何かモノづくりができる部活があればいいなぁとは思う」
「なるほど……うちには手芸部があるから、***が通ってたら入ってたかもね」
「手芸部? どんな活動をしているの?」
彼女が興味津々にずい、と身を乗り出した。急激に迫った端正な顔にドギマギしつつ、俺は答えた。
「編み物したりとか……だいたい何か作品を作ってるよ。最近は皆で折り紙折って何か一つの作品を作ってるみたいだったよ」
「へぇ~、楽しそう!」
俺が彼女に手芸部のことを伝えたところで思い出した。そういえば、今日は折り紙を持ってきたのだった。先週、彼女が病院内でお年寄りの方たちと折り紙をしたのが大層気に入ったらしく、俺とも折り紙をしたいと言っていたからだ。
「***、そういえば折り紙買ってきたんだけどさ」
「折り紙も買ってきてくれたの?」
「うん。先週言ってたからね」
俺は鞄の中から折り紙を取り出した。それを彼女に手渡せば、ふわりと優しい微笑を湛えて早速折り紙の袋を開けた。
「ねぇ、早速だけど一緒に折り紙しない?」
「いいよ。何を折る?」
「じゃあ……ありきたりだけど鶴で」
「オッケー。鶴なら俺も折れるからさ」
難題を押し付けられなかったことに安堵しつつ、俺は伸縮式のベッドテーブルを準備した。彼女が普段使っているこれの上に折り紙を広げ、二人で鶴を折り始めた。
適当にとった水色の折り紙を、丁寧に折っていく。手先は器用な方だから、折り紙はそれなりに得意だ。鶴なんて久々に折る気がするな、と記憶にある鶴の折り方を慎重に思い出しながら手を進めていく。
***が、俺がテキパキと鶴を折っていく様子を興味津々に見つめていた。彼女も鶴の折り方は心得ているようだったが、まだ慣れていないらしく、少し曲がった鶴が出来上がっていた。
「繋くんの鶴、とても綺麗」
「そうかな?」
「私のと比べたら格段に綺麗だよ」
苦笑しながら***は、俺の鶴の隣に自身が折った鶴を並べた。お世辞にもその鶴は綺麗とは言えないが、ちゃんと形にはなっている。なんとなく、愛嬌もあった。
「ねぇ、繋くん。この鶴貰ってもいい?」
「いいけど……ただの折り紙の鶴だよ?」
「私にとっては宝物みたいなものだから。繋くんが私のために折ってくれたものだもの」
水色の鶴を愛おしそうに手に乗せて、***は微笑んだ。その綺麗な微笑に鼓動が高鳴るのを感じながら、俺はその鶴を見つめる。
折り紙で折った鶴なんて、いくらでも作れるし何の特別感もない。鶴の形をしているが、正体はただの色紙だ。
だが、彼女がそれを宝物と言うのならば、俺にとっても何か特別感のある大切なものに見えた。彼女との時間の中で生み出された、たった一つの鶴。それは彼女の手に渡ったが、俺の心には鶴を折ったという思い出が刻まれていった。
「繋くん、我儘を言ってもいい?」
「ん?いいけど」
「もう一つ何か折ってくれない……?」
彼女は鶴を持ったまま、控えめにそう訊ねてきた。
「もちろん。折り紙だったらいくらでも折るよ」
そう答えてまた折り紙を一つ手に取れば、彼女はあどけない笑顔を咲かせて礼を言った。
中学二年生の夏。
思春期真っ盛りに突入して多少性格や価値観が変化しても、彼女との時間だけは絶えなかった。
毎日のように見舞いに来ては、他愛もない話をして盛り上がる。一緒に漫画を読んだり、トランプをしたり、また折り紙をしたり。いろんなことを彼女としてきた。
いつか、一緒にお出掛けできたらいいね。
そう笑う彼女の願いはいつか叶うだろうと思って、俺は毎日彼女の病の治療法が見つかることを祈りながら過ごしていた。
彼女だってずっと病と一生懸命戦っているのだから、その願いの一つくらい叶うだろう。
そう、俺は信じ続けていた。
あの青空の下、いつか二人で無邪気に駆け回れるように。
行き慣れた病院へ向かう道では、眠りにつき始める向日葵が夕陽をぼんやりと見つめている。自分の背丈より高い向日葵の間を抜けて、俺は通学鞄を肩にかけて走っていた。
部活というものが、こんなに忙しいだなんて思わなかった。
中学二年生になって数か月が経った俺は、学業と部活動に追われる忙しない日々を過ごしていた。正直なところ、登校を拒否したくなる気持ちもあるが、学校で友人と他愛もない話をするのは楽しいし、部活が嫌いなわけでもない。ただ、忙しすぎていずれ限界が来てしまいそうだな、なんて幼いながらに思っていた。
そんな忙しい日々を送る俺だが、どんなに忙しくても欠かせない習慣のようなものがあった。
片手には、近所のボロい書店で買った少女漫画が入った袋。鞄の中には、百円ショップで買った折り紙を忍ばせて。
俺は、真白な建物に入っていく。
受付の若い女性に挨拶をして、いつもの部屋へと足早に向かった。
同じ部屋が並ぶ廊下の一番奥。扉の横に書かれた名前をしっかりと確認してから、俺は扉をノックした。
「どうぞ」
鈴を転がすような綺麗な声が、中から返ってきた。
「今日も来てくれたんだね、繋くん」
「うん。遅くなってごめんね、***」
扉を開ければ、ベッドに腰掛けた少女がパッと顔に笑顔を咲かせた。読んでいた本を置き、白い手で俺を手招きする。荷物を下ろしながら彼女に近づき、用意されていたパイプ椅子に座った。
「体調はどう?」
「普通。ここ最近は結構元気なの」
「そっかそっか。何か良いことでもあった?」
「分かる?」
「うん、なんかご機嫌だからね」
***は、妙に嬉しそうな顔で笑っている。年齢のわりに大人びた立ち居振る舞いの彼女だが、今日はやけに幼く見えた。
「笹原さんがね、プリンをくれたの!」
「プリンを?」
「検査頑張ったからって。最近は体調もいいから食べても大丈夫ってお医者さんも言ってたから」
「良かったじゃん。プリンのことも、体調がいいことも」
彼女の無邪気な様子を見て、俺は笑顔になった。彼女がここまで嬉しそうなのは、それほど多くみられるわけではないため、素直に嬉しかった。
***は、幼い頃から不治の病を患っている。完全なる治療法がなく、症状の進行を遅らせることしかできないらしい。突然死に至る可能性も高く、彼女はこの病院から出ることは許されないそうだ。
俺は、***とはこの病院で偶然出会った。小学二年生の頃に、自転車で派手に転んで口の中を縫う羽目になった時だったと思う。痛みよりも転んだ事実にショックを受けていた俺は、口内を縫った痛みも感じず、意外にも大人しく治療を終えた。
慌てて病院に連れていってくれた母が医者と何かを話している時に、その場を脱け出して病院内を探検していた俺に、声をかけてきたのが彼女だった。
それから俺たちは意気投合し、こうして毎日のように会いに来ている。外に出られない彼女のために何かをしてあげたい。幼い心でそう思ったあの日から、俺は彼女のもとに通い続けている。
義務とか、そういった類じゃない。純粋に俺は、彼女と過ごす時間が何よりも好きで大切だったのだ。
「そうだ。この間言ってた漫画見つけたから買ってきたよ」
「ほんと? わざわざごめんね。いくらだった?」
「俺が勝手に買ってきたやつだからいいよ。それより、読んだら俺にも貸してよ」
「繋くん、少女漫画読むの?」
「読まないけど、***が楽しそうに漫画のこと話してるから気にはなる」
「じゃあ、読み終わったら貸すね」
彼女が気に入っている少女漫画のことを話せば、彼女は目を輝かせて顔を綻ばせた。大人っぽいなと思えば、子供っぽい一面もある。彼女と話しているこの時間は、やはりいろんな発見があって面白い。
「……そういえば、昼間は雨だったのに今は晴れてるのね」
***が受け取った少女漫画を膝に置きながら、不意に外を見つめた。
「そうだね。三時くらいからかな……急に晴れたからビックリだよ」
「じゃあ、今日は部活動あったの?」
「グラウンドが濡れてたから室内で筋トレだけしてたよ」
「そうなんだ。大変だった?」
「そりゃもう大変……相変わらずの鬼顧問が厳しくてさぁ」
俺はいつもの流れで部活動の話、もとい鬼顧問の愚痴を始めた。愚痴なんぞ聞いたら不快になるか退屈になるかなのに、彼女は何故か面白そうに聞いてくれる。以前、理由を訊ねたことがあったが、彼女曰く俺の愚痴は妙に面白いらしい。鬼顧問の話をしている時だけ強気になるのが面白いそうだ。
……よく分からないけど、***が楽しそうならそれで良かった。外に出られないことで、いつもどこか沈んだ面持ちをしているから、少しでも彼女の気分を上げてあげたかったから。
「繋くんも大変だね。でも、いいなぁ部活動」
「***は何か入りたい部活があるの?」
「うーん……運動はできないだろうから、何かモノづくりができる部活があればいいなぁとは思う」
「なるほど……うちには手芸部があるから、***が通ってたら入ってたかもね」
「手芸部? どんな活動をしているの?」
彼女が興味津々にずい、と身を乗り出した。急激に迫った端正な顔にドギマギしつつ、俺は答えた。
「編み物したりとか……だいたい何か作品を作ってるよ。最近は皆で折り紙折って何か一つの作品を作ってるみたいだったよ」
「へぇ~、楽しそう!」
俺が彼女に手芸部のことを伝えたところで思い出した。そういえば、今日は折り紙を持ってきたのだった。先週、彼女が病院内でお年寄りの方たちと折り紙をしたのが大層気に入ったらしく、俺とも折り紙をしたいと言っていたからだ。
「***、そういえば折り紙買ってきたんだけどさ」
「折り紙も買ってきてくれたの?」
「うん。先週言ってたからね」
俺は鞄の中から折り紙を取り出した。それを彼女に手渡せば、ふわりと優しい微笑を湛えて早速折り紙の袋を開けた。
「ねぇ、早速だけど一緒に折り紙しない?」
「いいよ。何を折る?」
「じゃあ……ありきたりだけど鶴で」
「オッケー。鶴なら俺も折れるからさ」
難題を押し付けられなかったことに安堵しつつ、俺は伸縮式のベッドテーブルを準備した。彼女が普段使っているこれの上に折り紙を広げ、二人で鶴を折り始めた。
適当にとった水色の折り紙を、丁寧に折っていく。手先は器用な方だから、折り紙はそれなりに得意だ。鶴なんて久々に折る気がするな、と記憶にある鶴の折り方を慎重に思い出しながら手を進めていく。
***が、俺がテキパキと鶴を折っていく様子を興味津々に見つめていた。彼女も鶴の折り方は心得ているようだったが、まだ慣れていないらしく、少し曲がった鶴が出来上がっていた。
「繋くんの鶴、とても綺麗」
「そうかな?」
「私のと比べたら格段に綺麗だよ」
苦笑しながら***は、俺の鶴の隣に自身が折った鶴を並べた。お世辞にもその鶴は綺麗とは言えないが、ちゃんと形にはなっている。なんとなく、愛嬌もあった。
「ねぇ、繋くん。この鶴貰ってもいい?」
「いいけど……ただの折り紙の鶴だよ?」
「私にとっては宝物みたいなものだから。繋くんが私のために折ってくれたものだもの」
水色の鶴を愛おしそうに手に乗せて、***は微笑んだ。その綺麗な微笑に鼓動が高鳴るのを感じながら、俺はその鶴を見つめる。
折り紙で折った鶴なんて、いくらでも作れるし何の特別感もない。鶴の形をしているが、正体はただの色紙だ。
だが、彼女がそれを宝物と言うのならば、俺にとっても何か特別感のある大切なものに見えた。彼女との時間の中で生み出された、たった一つの鶴。それは彼女の手に渡ったが、俺の心には鶴を折ったという思い出が刻まれていった。
「繋くん、我儘を言ってもいい?」
「ん?いいけど」
「もう一つ何か折ってくれない……?」
彼女は鶴を持ったまま、控えめにそう訊ねてきた。
「もちろん。折り紙だったらいくらでも折るよ」
そう答えてまた折り紙を一つ手に取れば、彼女はあどけない笑顔を咲かせて礼を言った。
中学二年生の夏。
思春期真っ盛りに突入して多少性格や価値観が変化しても、彼女との時間だけは絶えなかった。
毎日のように見舞いに来ては、他愛もない話をして盛り上がる。一緒に漫画を読んだり、トランプをしたり、また折り紙をしたり。いろんなことを彼女としてきた。
いつか、一緒にお出掛けできたらいいね。
そう笑う彼女の願いはいつか叶うだろうと思って、俺は毎日彼女の病の治療法が見つかることを祈りながら過ごしていた。
彼女だってずっと病と一生懸命戦っているのだから、その願いの一つくらい叶うだろう。
そう、俺は信じ続けていた。
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