団長サマの幼馴染が聖女の座をよこせというので譲ってあげました

毒島醜女

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『貴族娘の愚痴板 その十三』

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212番目の名も無き令嬢
最近流行ってる恋愛小説のせいで爵位が上であればあるほど性格が悪いって思われてツラい……
私達だってただ着飾ってるだけじゃないのに!

213番目の名も無き令嬢
ていうか婚約者のいる殿方に擦り寄ってる方が絶対に悪いでしょ?どうしてそんな軽薄な子が愛されているのか理解に苦しむわ。

214番目の名も無き令嬢
アレでしょ?『生意気な金持ち女から男も地位も奪ってやった私』になりたいだけじゃない?
如何にも下品な醜聞が好きな方々が好みそうな話だわ。
って、表でこんなこと言ったら火に油を注ぐだけだろうけど。

215番目の名も無き令嬢
そうよね。まあ、そういった話はここだけにしておきましょう。

216番目の名も無き令嬢
守護騎士団長サマの年下巨乳幼馴染ちゃんが「あなたのような人に聖女の座は相応しくありません!私が代わりに聖女になります!」っていったからお望み通り譲ってあげた!!
はー!!スッキリ!!

217番目の名も無き令嬢


218番目の名も無き令嬢


219番目の名も無き令嬢


220番目の名も無き令嬢
えっと……まってちょうだい。
>>216さん。
あなた、今ご自分のことなんて仰ったかしら?

221番目の名も無き令嬢
聖女って、あの魔物に汚染された土地を守護騎士団の方々を率いて浄化していらっしゃる尊いお方でしょ?
どうしてそのようなお方がこちらに?

222番目の名も無き令嬢
嘘……じゃないわよね。
そもそもこの掲示板、冷やかしが入ってこないように入場制限が掛けられているし。

223番目の名も無き令嬢
>>216です~。お待たせしました~
なんかちょっと目を離してたら結構書き込まれてて笑ったんだけどw
>>220 はい、そうです。私が聖女です。
と言っても平民の出で皆様のような後ろ盾もないんですが。

224番目の名も無き令嬢
平民から?確かにまれに高い魔力を持ったものが生まれるとは聞いたけど……
ていうかwって?

225番目の名も無き令嬢
wはこちらのスラングよ。笑っている、という意味で使われるわ。

226 元聖女
わかりにくいのでこの名前で失礼しますね。
私としては詳細書く気はなかったのですが気になっている方が多いようなので、何があったのか知りたいようでしたら書きます?

227番目の名も無き令嬢
そりゃ気になるわよ!
聖女と言えばこの国の憧れの存在よ!?瘴気漂う地を清め、人々を救って下さる慈悲深き人。
それを、譲れ?意味が解らないわ……

228番目の名も無き令嬢
ていうか騎士団長の幼馴染って言ったわよね、そう言った子。
世間で流行りの三文小説みたいなことしてくる女って本当にいたのね。
そもそもその騎士の殿方は何をやっているの?たかが幼馴染であるその女に随分好き放題言わせてるじゃない。自分達の役目の重要さ、わかっているのかしら?

229 元聖女
>>228 その件につきましては後で話しますね~
わかりました!ではまずは私の経歴から書いていきます。伏せてある情報もありますが、それは個人情報保護のためなのでご容赦ください。


年齢:18歳
出身:城下の下町。賑やかな商店街。
家族:父は私の幼い頃に他界。母は女手一つで私を育ててくれた酒屋の女将。
聖女になった経歴:母が体調を悪くしがちでお金が欲しくなって、月に一度の聖女審査を受ける。お役人様から「ホントに処女?」等々失礼な質問を受けたけど素直に応え、水晶をつかった魔力審査を受けたら「お前なにか細工あzxsdcfvg(なにかごちゃごちゃ言って来たけど覚えない)」って胸倉掴まれるくらい詰められて、何時間も拘束されたら「今日から君を聖女とする」って言われたので合格。

230番目の名も無き令嬢
そう……苦労なさったのね。

231番目の名も無き令嬢
待ってちょうだい。その役人の態度は何?
聖女となる方を選ぶ任を担っているのにその態度は。まるで罪人に対するそれじゃない。
それにその、卑しい質問はなんなの?……汚らわしい。

232番目の名も無き令嬢
私、昔家出癖があって平民の格好をしてたんだけど、貴族以外の人間に対する役人の態度なんてこんなものよ。
結局は金を出す者に尻尾を振る。
そんな袖の下から貰った汚い金の味を知った奴らばかりなんだから。

233番目の名も無き令嬢
そこまで腐敗してるの……?この間視察に行ったときは丁寧に接していたのに。

234番目の名も無き令嬢
強いものには弱く、弱いものには強い。っていう感じね。

235 元聖女
すいません、私にとって普通のことだったからここの方が怒って下さって意外だったなぁ……
まあ聖女になるってことで魔法は勿論色んなこと山ほど勉強することになって、泣きたくなるくらい悔しかったけど頑張ったんです。
生まれも良く無くて、勉強も出来なくて、ガサツで可愛く無くて、皆さんのみたいにしっかりしてなくて、お金の為っていかにも貧しいものの理由だけど。
それでも私、嬉しかったんです。こんな私に聖女って役目が与えられて。
皆さんが聞いたら、恥ずかしい理由でしょうけど。

236番目の名も無き令嬢
たった一人の家族のために働いたのでしょ?それはすごく立派なことよ。

237番目の名も無き令嬢
そうよ。家族の為に聖女になろうとする人たちは珍しくないもの。

238番目の名も無き令嬢
そもそも聖女の任務は世間が思っているほど晴れやかなものではないわ。
浄化や、騎士たちの治療だけじゃない。汚された土地の調査、魔物の探知、騎士の方々から聞いた情報を元にそれらに対する対策を練らないといけないわ。戦場に立てない分、代わりに戦う騎士との関係は円滑にしておかないといけない。社交界とは違う、多くの命を預かってる立ち場なんですもの。

239 元聖女
え………?
あの………
聖女って、騎士様に先んじて戦場に出るんじゃないんですか?

240番目の名も無き令嬢


241番目の名も無き令嬢


242番目の名も無き令嬢


243番目の名も無き令嬢
は?え?どういうこと?

244番目の名も無き令嬢
言葉を失ったわ……
嘘でしょ?まさかあなたの所の騎士団は、聖女であるあなたを戦場に連れて行ったの?守るべき聖女を?

245番目の名も無き令嬢
自分達の役目を放棄してるじゃないの!なんなのその人たちは!

246 元聖女
だって担当の管理官さんも言ってましたよ?
「騎士様たちの負担になるな。彼らに一つでも傷をつければ聖女の恥と思え」って。

247番目の名も無き令嬢
いくら魔力があっても、専門の訓練も無く戦場に出れるわけがないじゃない!誰も止めなかったの?

248番目の名も無き令嬢
あり得ないわ……何の為の守護騎士なの?

249 元聖女
あはは。やっぱりかー。
そうだと思ってたんだ。
なんかすっごくみんな冷たかったし。

250番目の名も無き令嬢
冷たかった……?守るべき聖女に……?

251番目の名も無き令嬢
なんだかすごく闇を感じるわ……

252 元聖女
じゃあこれまでのこと、書いていきます。名前は伏せますね。ホントは晒したいけど、規則だし。

登場人物
・役人 堅物な眼鏡オバサン。私のことが嫌い。
・騎士団長 黒髪碧眼でいかにも本から出てきたようなイケメン。騎士たちからすごく慕われてる。私のことが(以下略)
・幼馴染ちゃん 騎士団長サマの幼馴染。めちゃくちゃ巨乳。騎士団長含め年上の男性は「お兄ちゃん」と呼ぶ。どうやってうちに来たのかは後ほど。

ではわかりやすく起承転結形式でまとめていきます。

253 元聖女

研修という名の叩きこみ教育(間違えたら鞭でいっぱい叩かれた)を経て、晴れて聖女に就任。聖殿の食堂で挨拶をするが、拍手はなし。当時は貴族様はしないんだって思ってた。
次の日から戦場に出される。全員無事でも「もっと上手く出来ないのか」「前の聖女様だったらこうはならなかった」「これだから平民は……」と反省会とは名ばかりのお説教タイム。

せめて認められようと浄化だけでなく料理や掃除も頑張ってみる。会話は使用としたけど切っ掛けを作る前に無視するか去っていくから。「寝込みを襲われて子種を盗まれたら困る」と地下牢に入れられてたし。
皆さんのために回復しようとしたり弱点を補うための加護をつけようともしてみた。
でも失敗。
みんなのためにシチューを作ったら気付いた騎士たちに「そんな得体の知れないものなんか食えるか、貧乏くさい」と台所の床に鍋を落とされる。騎士団長も来たけど部下には一切注意もせず、すぐに掃除しろと言われたので雑巾で自分の作った熱い料理を拭く。指を火傷した。
掃除も、野良仕事もやったけど、全部だめ。
「そうやって媚びれば男は皆落ちると思ったのか?」「単純すぎる」って聞こえよがしに言われただけだった。たまに足を引っかけられたっけ。
転んだらまるでオーガの首をとったように「トロくさいなぁ」って笑われるのが嫌だからいつも気を付けてた。

そんな姿をいつも眺めてた騎士団長が、ある日若い女性を連れてきた。
なんでも人間関係に悩んで家出して幼馴染ちゃんの彼のところに来たみたい。役人は「困っている国民を救うのが我々の義務」といって即OKを出した。なんで?戦場よここ。
ツインテールのふんわりとした茶髪にドレスから零れてしまいそうなおっぱい。あどけない顔立ちから突き出したぷりぷりの唇。如何にも殿方が好みそうな女の子だった。平民の私からみても高そうなドレスにアクセサリーをつけていらっしゃったな。「私はお父さまとお母さまにいじめられて~」とすすり泣いていたけど、その割にはいい身なりだし送金もされてたみたい。それはいいけど「聖女様にはお父さまがいなくてうらやましいです」って言われた時は本当に怒りで我を忘れそうになったわ。ガマンしたけど。
そういうのもあるし、やっぱり貴族の生まれって言うのがあるのかなー?あの騎士団のみんなに好かれてるの。
私の後頭部に小石を投げてきた騎士なんて「幼馴染ちゃん、転んだら危ないよ」って腕を組んでもらってたし、「酒飲み女の娘だからそんなに頭スカスカなんだな」とか笑ってた人は幼馴染ちゃんの家出の話を聞いて「なんだよぇ親だな!オレが側にいたら幼馴染ちゃんに悲しい思い絶対にさせねえのに!」っていったりさ。
いつも部下たちの言動を傍観して私を無視してた騎士団長なんて人が変わったように幼馴染ちゃんを可愛がっていたわ。まさに蝶よ花よって感じ。
「犬のように下品にがっついてて食欲が失せる」とかいって私とは食事を共にしないのに、幼馴染ちゃんには赤ちゃんにするみたいにあーんなんてしちゃって。口の端にソースやクリームが着いたら食べ物を含んだまま「ふぉっふぇふぉっふぇ~」という幼馴染ちゃんに「しょうがないなぁ」って満面の笑みでハンカチで拭いてあげてた。
別にね?いいんですよ。騎士様たちは私の恋人でも何でもないわけですし、私だって彼らが邪推するように既成事実作って金づるにしようなんて思ってないし。色街通いだって男の人だからしかたないって思ってたし。まあ?送り届けてくれた踊り子さんに「あなたが聖女サマ?騎士様が言ってました~いも臭さが移りそうで憂鬱だってw」って毎度毎度馬鹿にされるのは嫌だったけど。

でも私だって、折角選ばれたんだもん。認められたかったんだ。頑張って来たんだ。
なのに……

長くなってしまったので、最後に起こったことは次で語ります。
あけておいてください。

254 元聖女
ありがとうございます。


ある日、騎士団長から呼び出された。
出陣でも治療でもないのに呼ばれるなんて初めてで、もしかして今でのことを認められたかもって思ってたの。
でね、騎士のみんな、役人のおばさんが集まっている食堂に着いた瞬間、私、平手打ちされた。
男の人に殴られたの初めてだからさ、ものすごく痛くてびっくりした。魔物と戦ってて、何度も何度も襲われてツラい思いしたけど、人間の、仲間だって思ってた人に殴られるのって、心もものすごく痛いの。
その人はね、こう叫んだの。
「この悪女が!お前のどこが聖女だ!どうせ役人にマタ開いて不正を行うように言ったんだろ!」
意味が分からなかった。なんでそんなひどい事言われなきゃいけないの?
そこに畳みかけるように、騎士団長が幼馴染ちゃんを庇いながら言ったの。
私が幼馴染ちゃんをいじめてたって。自分たちがいない間に罵詈雑言や暴力を振るったりしたって。
こっちは怖い魔物にたった一人で立ち向かったり、監視されながら雑用に追われて、それ以外は暗い地下室に押し込められて、石の上で寝てたのに!何時そんな暇があるって言うの?大体幼馴染ちゃんの周りにはずーっと殿方がいたしね!
……て正論を伝えたのですが、みーんな無視。「聖女だから何でも出来るだろ」の一点張りで私に聖女を止めろって言うんです。そんな力持ってたらアンタたちの台所からパンと水以外の料理持って行ってましたけど?その癖に給仕と片付けまで命じられて、騎士様だけが頂ける脂みたっぷりの高級料理をみただけで「欲しいのか?メシ貰ってるくせに卑しいなw豚かよ」って言われていうに言えなかったから。幼馴染ちゃんは何もしてなくてもなんでも食べれたのに。
自発的に私が辞めないと今までの給料を払わないどころか慰謝料として莫大な額の金をよこせってさ。そんなの道は一つしかないじゃん。
そしてとどめの幼馴染ちゃんの一言。
「あなたのような人に聖女の座は相応しくありません!私が代わりに聖女になります!」
もうその時になったらどうでもよくなってすぐに帰った。
まるで奴隷、いいえ、奴隷そのものとして扱われ、大好きな家族まで蔑まれて。もううんざり。母さんを治せる額のお金は手に入ったけど、もう私は絶対聖女になんてならないと決めた。

これが結末です。お付き合いいただきありがとうございました。

255番目の名も無き令嬢


256番目の名も無き令嬢


257番目の名も無き令嬢


258番目の名も無き令嬢
もう駄目だわ。
ねえ、今私のダイレクトメッセージ用の魔法陣をここに書いておくからあなたのいた守護騎士団の場所を教えてちょうだい。

259番目の名も無き令嬢
>>258
ちょっと、気持ちはわかるけど落ち着いて!
この騎士団の殿方、いえ、もう人と呼ぶのも憚れる輩たちは許せないわ。でも守護騎士たちの情報は機密事項ですし……

260番目の名も無き令嬢
>>258 そうよ!抑えてちょうだい。そんなことをしたら元聖女さんが大変な目に合ってしまうわ!

261 258
大丈夫。私はこれでも法務官をしているの。法律には詳しいし、彼女のように不当な扱いを受けた人間を弁護する権利を王より賜っているわ。
元聖女さん。このような酷いことがあって信用してというのは無理な話だと思います。思い出すこともつらいでしょう。
でもどうか、私をあなたの味方にしてください。
あなたの誇り高さ、愛情の深さ、そしてどれだけ逆境にいようと認められようと努力しようとした強さ。
本当にすごいと思います。だからこそその全てを裏切られたあなたの痛みは想像を絶するでしょう。
私も、あなたを踏みにじった罪人を許しません。
この私の全身全霊をかけてあなたの名誉を取り戻し、悪を罰したく思います。

262 元聖女
……ごめんなさい。その、なんて言っていいか分からなくて。
私、皆さんを信じていませんでした。
私がここに来たのは、本当に自分に聖女の力があるのを確認したかったからで、過去のことを話したのも、貴族の娘のあなたたちに
「あんたたちの大好きな守護騎士と聖女はこんなにも醜んだぞ」
って教えたかったんです。
「嘘つくな平民」って言われると思ってた。それでも言えば、少しでも貴族の人に嫌な思いさせられるだろうなって。

でも違った。

ここの人たちは、こんなにも優しくて、親身に私の言葉に耳を傾けてくれた。
貴族だからって決めつけて、ひどいこと思ってた私を。これじゃ、平民平民って私を蔑んだあの人達と一緒じゃん。

263番目の名も無き令嬢
いいえ、あなたの身に起きたことを思えば人間不信になるのは当然のことよ。
話してくれてありがとう。

264番目の名も無き令嬢
私もね、まだまだだけど政治問題の勉強をしているの。
ちょうど平民への搾取が目に余ってね、不当な扱いを受ける彼らをなんとかしたいって思っているの。
こんなこと家族に知られたらとんでもない目に合うでしょうけど。

265番目の名も無き令嬢
ええ。そう言えば元聖女さん。

引き継ぎってなさったかしら?

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