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⑥
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窓を開けて月光を見上げる彼女の背中が見える。
柔らかな金色の光を帯びるミカ様の姿は、普段の可憐で健気な姿からは想像できないほどの強さを感じさせた。
彼女は、覚悟をしているのだ。
「よろしかったのですか、ミカ様」
「うん。ずっと家族に会いたかったし」
あの者たちがミカ様への嫌がらせをやめたのは、ここ三週間ほど前だ。
その意図は、想像したくもないが、理解出来てしまう。
虐げて、虐げて、体も心も疲弊させて限界になったところで、甘い蜜を与える。その恵みに涙を流して縋るのを「自分のおかげだ。だから自分に従え」といって恩を売る。そして自身に絶対的な服従を誓わせて隷従させるのだ。
これまで、そういった人間を見てきた。
先代の聖女様も、その一人だ。
よもや自分を傷つけた人間と同格に成り果てるなど、イザーク達は……あの痴れ者たちは、そこまで堕ちてしまったのか。騎士の誉れを捨てるほどに。
「鏡さん……ありがとう」
「え?……いいえ。小生は」
急に礼を述べられ、面食らう。
小生は彼女に何も出来ていない。せめて知っている魔法を教えて、言葉をかけてあげたくらいだ。あの男達の暴力や暴言に晒され続ける何も出来なかった。昔の時と同じ。結局肉体があろうとなかろうと、小生は――
「あなたのお陰で、私は前を向けた。明日に希望を持てて、あの人たちと戦えた」
真正面から小生を見るミカ様に、言葉を失った。
つい数か月前まで泣き、苦しみ、孤独に打ちひしがれていた少女だった彼女の顔立ちは、清らかでいて揺るがぬ強さを秘めた『聖女』そのものであった。
「もし、あの人たちが何かしようとしても、私が絶対守りますから」
ミカ様の言葉はただの強がりなどではない。
これまで見てきたどの刃よりも鋭く、そして美しい輝きを放つその瞳に、心を奪われた。
※※※
96 F
皆さん、Fです。なにか起こった時のために音声入力で文字を打っています。
今、私の側にはアメ……新米騎士さんと、妹がいます。
97名無し
!?Fさん、大丈夫?
確か今聖殿にいるんだよね?
98名無し
妹さんに会えてよかった……
でもいいの?聖殿って機密情報あるし、そこからこんなとこに書き込んだら罪になるんじゃ……
99 F
新米騎士:設定をいじって自分の魔を込めて音声の主の名を出せるようにしました。そこは騎士たちが住まう城内だけの話です。そもそも掲示板を開けなくなるよう妨害魔法の陣が敷かれていますから。敷地内でも城の外ならこうやることが出来ますし、違反行為にはなりません。そもそも、これには聖女様への違反行為を問いただす意味もあるし。
聖女:みなさん、初めまして……私や姉さんのことを気遣って、支えて下さってありがとうございます。あと少しだけ、お力を貸していただきます。
100名無し
そっか……
兎に角妹さんが無事でよかったけど、なんか怪しい雰囲気だな。
101名無し
再会は出来たけど、まだ問題はあるよね。
隊長たちのこととか、その、聖女様が受けた仕打ちについて。
102名無し
そうだ。ご両親はどうしてるの?一緒に来てましたよね?
103 F
F:私と同時に聖殿に来て、久しぶりに会う妹を見て泣いて喜んでいました。ああ、私もホントに良かったと思っています……でも、やせていて……大変だったのね……
聖女:姉さん、私は大丈夫だから……
F:そう、ね。何があったのか言わないと。
そのあと二人は宴の時の食前酒で眠らされました。元々下戸なのも知っていたんでしょう。
三隊長は『ゆっくり楽しんでもらえるように』と御大層なこと言ってパーティーにいなかったんです。
……白々しい。
それで、私たちは今『新米騎士さんを護衛に久しぶりに家族だけで話をする』という名目で広間を出ました。
そして、妹がいた風車小屋にいきます。
104名無し
よかった……なんとか会えて。
信頼できる新米騎士さんも一緒みたいだし。
105名無し
うん……よかった……
てか三隊長は?なにいってんだ?
106名無し
後ろめたいから隠れてるって可能性あるな。
でも意外だな。余計な事言わせないように聖女様を監視しそうだったのに。
107名無し
ごめん、不安にさせる事いいたくないけど、何かしようとしてるんじゃない?
108 F
F:ええ。私もそれを妹から聞きました。なんでも彼女が閉じ込められていた風車小屋には、妹を助けてくれた人がいるそうです。
新米騎士:本当にいるなんて思いませんでした。あそこは使われなくなってずっと経ちますし。
聖女:あの人は、『鏡さん』は姿を変えられています。おそらく、そういった高位な魔術なのでしょう。それを誰がかけたかは知りません。『鏡さん』は低くて力強い男の人の声で、魔法について教えて下さり、あの人達から……虐げられている私を、助けてくれました。
F:っ……皆さん。お聞きの通り、妹は風車小屋に監禁され、例の三隊長から暴力と暴言を受けていました。『粉屋風情の小娘にはお似合いだ』……ですって。ああ、信じられない!なんて奴らなの!
109名無し
嘘だろ……嫌な想像してたけど、本当に隊長たちが……?
110名無し
ひどいよ、こんなことになるなんて。成人男性が若い女の子攫って、虐待なんて……。
111 F
F:はあ、はあ……すいません。風車小屋に近づいたので、会話は少なめになります。証拠を残したいので、会話が途切れないようコメントを控えてくれると助かります。ねえ、今入っていった三人の男が、例の?
聖女:うん。イザーク隊長に、ガウディオと、ニコル。
新米騎士:なんで皆……あそこに……行きましょう。
聖女:待ってください。私、姿隠しの魔術を使えますから、これならあの人達に気配を悟られないはずです。【音声変換できない言葉の為、文字に出来ません】
新米騎士:すごい……これ、上流魔術師が使える技ですよ?聖女様……これなら、余程精神が研ぎ澄まされた人でなければ看破できません。もしかして、これも『鏡さん』が?
F:そうなの?ミカ……
聖女:うん。そうよ。何かあった時に逃げられるように、って……呪文を簡易化してるから効果は短いけど。皆、私の手を掴んで。そうすれば、同じ効果が得られるから。さ、行こう……
112 F
新米騎士:ひどい……住めたもんじゃねえだろ、これ。
F:アイツら……ミカをこんなところにっ。
聖女:落ち着いて、姉さん。あの人たちに聞かれるわ。幸い中に入れたし、結界を張ってる様子もないわね……やっぱり、上にいるのよ。私と、『鏡さん』がいた上の階に。
F:そう、ね。急ぎましょう。
イザーク:何故、今まで我々の邪魔を?どうしてあの日のようなことをなさるのですか?
ニコル:そこまでして聖女が大事?
ガウディオ:アンタは知らないもんなァ!あの地獄を!
113 F
新米騎士:え?隊長たち……一体、なんで……
聖女:いま、彼らが怒鳴っているのが、『鏡さん』です。
F:あれが?でも、あれ……
『鏡さん』:もうわかっているだろ。あのお方は、ミカ様はドミティアナ様ではないと。
F:!?しゃべ、った?
114 F
『鏡さん』:お前たちは何故彼女を虐げる?ドミティアナ様の血縁だからか?はたまた聖女として選ばれたお方だからか?
ガウディオ:俺らがアイツに暴力振るったってか?そんな様子ねえだろうが。どうせ女の嘘――
『鏡さん』:三週間前にお前らがパタリとやめたからな。痣も彼女が自身の治癒魔法で治した。小生にはわかる。感謝されたかったのだろう?虐待をやめて”やった”ことを。そして無言のままにお前らに絶対の服従を誓わせるのだろう。
「今後このようなことをされたくなければ、我らに従え」と。
……やはり図星か。お前たち三人は顔に出やすいからな。
イザーク:黙れ……あの女の家具に成り下がった男が……!
F:剣が……アンタたちっ!いい加減に――
柔らかな金色の光を帯びるミカ様の姿は、普段の可憐で健気な姿からは想像できないほどの強さを感じさせた。
彼女は、覚悟をしているのだ。
「よろしかったのですか、ミカ様」
「うん。ずっと家族に会いたかったし」
あの者たちがミカ様への嫌がらせをやめたのは、ここ三週間ほど前だ。
その意図は、想像したくもないが、理解出来てしまう。
虐げて、虐げて、体も心も疲弊させて限界になったところで、甘い蜜を与える。その恵みに涙を流して縋るのを「自分のおかげだ。だから自分に従え」といって恩を売る。そして自身に絶対的な服従を誓わせて隷従させるのだ。
これまで、そういった人間を見てきた。
先代の聖女様も、その一人だ。
よもや自分を傷つけた人間と同格に成り果てるなど、イザーク達は……あの痴れ者たちは、そこまで堕ちてしまったのか。騎士の誉れを捨てるほどに。
「鏡さん……ありがとう」
「え?……いいえ。小生は」
急に礼を述べられ、面食らう。
小生は彼女に何も出来ていない。せめて知っている魔法を教えて、言葉をかけてあげたくらいだ。あの男達の暴力や暴言に晒され続ける何も出来なかった。昔の時と同じ。結局肉体があろうとなかろうと、小生は――
「あなたのお陰で、私は前を向けた。明日に希望を持てて、あの人たちと戦えた」
真正面から小生を見るミカ様に、言葉を失った。
つい数か月前まで泣き、苦しみ、孤独に打ちひしがれていた少女だった彼女の顔立ちは、清らかでいて揺るがぬ強さを秘めた『聖女』そのものであった。
「もし、あの人たちが何かしようとしても、私が絶対守りますから」
ミカ様の言葉はただの強がりなどではない。
これまで見てきたどの刃よりも鋭く、そして美しい輝きを放つその瞳に、心を奪われた。
※※※
96 F
皆さん、Fです。なにか起こった時のために音声入力で文字を打っています。
今、私の側にはアメ……新米騎士さんと、妹がいます。
97名無し
!?Fさん、大丈夫?
確か今聖殿にいるんだよね?
98名無し
妹さんに会えてよかった……
でもいいの?聖殿って機密情報あるし、そこからこんなとこに書き込んだら罪になるんじゃ……
99 F
新米騎士:設定をいじって自分の魔を込めて音声の主の名を出せるようにしました。そこは騎士たちが住まう城内だけの話です。そもそも掲示板を開けなくなるよう妨害魔法の陣が敷かれていますから。敷地内でも城の外ならこうやることが出来ますし、違反行為にはなりません。そもそも、これには聖女様への違反行為を問いただす意味もあるし。
聖女:みなさん、初めまして……私や姉さんのことを気遣って、支えて下さってありがとうございます。あと少しだけ、お力を貸していただきます。
100名無し
そっか……
兎に角妹さんが無事でよかったけど、なんか怪しい雰囲気だな。
101名無し
再会は出来たけど、まだ問題はあるよね。
隊長たちのこととか、その、聖女様が受けた仕打ちについて。
102名無し
そうだ。ご両親はどうしてるの?一緒に来てましたよね?
103 F
F:私と同時に聖殿に来て、久しぶりに会う妹を見て泣いて喜んでいました。ああ、私もホントに良かったと思っています……でも、やせていて……大変だったのね……
聖女:姉さん、私は大丈夫だから……
F:そう、ね。何があったのか言わないと。
そのあと二人は宴の時の食前酒で眠らされました。元々下戸なのも知っていたんでしょう。
三隊長は『ゆっくり楽しんでもらえるように』と御大層なこと言ってパーティーにいなかったんです。
……白々しい。
それで、私たちは今『新米騎士さんを護衛に久しぶりに家族だけで話をする』という名目で広間を出ました。
そして、妹がいた風車小屋にいきます。
104名無し
よかった……なんとか会えて。
信頼できる新米騎士さんも一緒みたいだし。
105名無し
うん……よかった……
てか三隊長は?なにいってんだ?
106名無し
後ろめたいから隠れてるって可能性あるな。
でも意外だな。余計な事言わせないように聖女様を監視しそうだったのに。
107名無し
ごめん、不安にさせる事いいたくないけど、何かしようとしてるんじゃない?
108 F
F:ええ。私もそれを妹から聞きました。なんでも彼女が閉じ込められていた風車小屋には、妹を助けてくれた人がいるそうです。
新米騎士:本当にいるなんて思いませんでした。あそこは使われなくなってずっと経ちますし。
聖女:あの人は、『鏡さん』は姿を変えられています。おそらく、そういった高位な魔術なのでしょう。それを誰がかけたかは知りません。『鏡さん』は低くて力強い男の人の声で、魔法について教えて下さり、あの人達から……虐げられている私を、助けてくれました。
F:っ……皆さん。お聞きの通り、妹は風車小屋に監禁され、例の三隊長から暴力と暴言を受けていました。『粉屋風情の小娘にはお似合いだ』……ですって。ああ、信じられない!なんて奴らなの!
109名無し
嘘だろ……嫌な想像してたけど、本当に隊長たちが……?
110名無し
ひどいよ、こんなことになるなんて。成人男性が若い女の子攫って、虐待なんて……。
111 F
F:はあ、はあ……すいません。風車小屋に近づいたので、会話は少なめになります。証拠を残したいので、会話が途切れないようコメントを控えてくれると助かります。ねえ、今入っていった三人の男が、例の?
聖女:うん。イザーク隊長に、ガウディオと、ニコル。
新米騎士:なんで皆……あそこに……行きましょう。
聖女:待ってください。私、姿隠しの魔術を使えますから、これならあの人達に気配を悟られないはずです。【音声変換できない言葉の為、文字に出来ません】
新米騎士:すごい……これ、上流魔術師が使える技ですよ?聖女様……これなら、余程精神が研ぎ澄まされた人でなければ看破できません。もしかして、これも『鏡さん』が?
F:そうなの?ミカ……
聖女:うん。そうよ。何かあった時に逃げられるように、って……呪文を簡易化してるから効果は短いけど。皆、私の手を掴んで。そうすれば、同じ効果が得られるから。さ、行こう……
112 F
新米騎士:ひどい……住めたもんじゃねえだろ、これ。
F:アイツら……ミカをこんなところにっ。
聖女:落ち着いて、姉さん。あの人たちに聞かれるわ。幸い中に入れたし、結界を張ってる様子もないわね……やっぱり、上にいるのよ。私と、『鏡さん』がいた上の階に。
F:そう、ね。急ぎましょう。
イザーク:何故、今まで我々の邪魔を?どうしてあの日のようなことをなさるのですか?
ニコル:そこまでして聖女が大事?
ガウディオ:アンタは知らないもんなァ!あの地獄を!
113 F
新米騎士:え?隊長たち……一体、なんで……
聖女:いま、彼らが怒鳴っているのが、『鏡さん』です。
F:あれが?でも、あれ……
『鏡さん』:もうわかっているだろ。あのお方は、ミカ様はドミティアナ様ではないと。
F:!?しゃべ、った?
114 F
『鏡さん』:お前たちは何故彼女を虐げる?ドミティアナ様の血縁だからか?はたまた聖女として選ばれたお方だからか?
ガウディオ:俺らがアイツに暴力振るったってか?そんな様子ねえだろうが。どうせ女の嘘――
『鏡さん』:三週間前にお前らがパタリとやめたからな。痣も彼女が自身の治癒魔法で治した。小生にはわかる。感謝されたかったのだろう?虐待をやめて”やった”ことを。そして無言のままにお前らに絶対の服従を誓わせるのだろう。
「今後このようなことをされたくなければ、我らに従え」と。
……やはり図星か。お前たち三人は顔に出やすいからな。
イザーク:黙れ……あの女の家具に成り下がった男が……!
F:剣が……アンタたちっ!いい加減に――
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