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15話 冒険者ギルドで事件に巻き込まれる

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響也はシルビーとリルの喧嘩を終わらせて、シルビーの案内で冒険者ギルドに向かっていた。しばらく歩くと『冒険者ギルド』という看板がある大きな建物の前まで来た。

「ここだな?」

「はい!ここです。」

「入るか」

「はい」

「はーい」

響也はドアを開けた。
そこには、冒険者が沢山紙が貼ってある所に集まっていたり、昼だというのに酒を飲んだりしていて、とても、騒がしかった。

「シルビー、どうしたら冒険者になれるんだ?」

「えーと、あっ、あそこの受付嬢のところで冒険者カードを作ってもらうんです。」

シルビーは響也の質問に答えて受付嬢がいるところを指をさした

「へー」

響也はシルビーがさしたところを見た。
みんな忙しそうだ。しかし、1番端っこにただ1人だけ、暇そうに机に肘を突いて頬を膨らませている受付嬢がいた。

「なぁ、あの1番端っこの人はなんなんだ?」

響也はシルビーに聞いた

「分かりません。でも、暇そうですね。他の人は忙しそうなのに…」

響也はリルの方も見た

「分かんない。でも、可愛いね。私が男だったら口説いてたね」

リルはよく分からないことを言った

「まぁ、いいや。あの人暇そうだし、あの人にしよう」

「そうですね」

「そうだね」

3人は1番端っこの受付嬢のところに向かった

「あのー、冒険者になりたいんだけど」

「…!?」

話しかけられた受付嬢はまさか自分のところに客が来るとは思っていなかったらしく、驚いた表情をした。

「大丈夫か?」

「え?…えぇ、申し訳ありません。まさか私に声をかけるとは思ってませんでしたから」

やっぱりだ。

「俺達3人を冒険者にしてくれ」

「はい。分かりました。それでは、このカードに血を一滴垂らして下さい」

受付嬢はそう言って真っ白なカードを3人の前に出した。

「なぁ、シルビー、リル、短剣とか持ってるか?」

「ないです」

「ないよ」

「借りるか…あの…短剣とか借りれないか?」

響也は受付嬢に言った

「はい」

受付嬢は笑顔で短剣を引き出しから出して貸してくれた。

「ありがとう」

響也は短剣で指を少し切って真っ白のカードに血を垂らした。すると、青色に変わり、名前と、その横にEと浮かび上がった。シルビーとリルも同じようになった。

「出来ましたね。あなたは、 桜木 響也様、右の方がシルビー様、左の方がリルベール様ですね」

受付嬢は3人のカードを見て言った

「冒険者のルールとかは知ってますか?」

「知らない。教えてくれ」

「分かりました。では…響也様、横に逃げて下さい!!」

バキッ!

受付嬢が説明をしようとしたその時、受付嬢の顔が真っ青になり響也の名前を叫んだ瞬間、受付棚が壊れた。よく見ると、大斧が棚を切っていたのだ。

「おーおー、なんなんだ?」

響也は後ろを見ると筋肉ダルマが顔を真っ赤にして大斧を振り下ろしていた。

「なんだよ。お前?」

「……俺はなー、グボラだ。Bランク冒険者 大斧のグボラで通っている。一流の冒険者だ」

「あーそー。で?」

「リズは俺の物なんだよ。俺以外の男を見たらダメなんだよ」

筋肉ダルマは何か物凄い事を言っている。
シルビーとリルは絶対神でもある響也に敵意を向けたことで、今にも筋肉ダルマを殺しかけない勢いだ。

「お前とこの俺と決闘をしろ!!!」

「「「………えーーーーー!!!!????」」」

筋肉ダルマはいきなり決闘を響也に申し込んだ。
響也とシルビーとリルは、いきなりの展開に反応が遅れて、反応した。

__________________________________________________

読んでいただきありがとうございました。
次回は、筋肉ダルマ(グボラ)と決闘です。
お楽しみに♪
新作『家族を魔族に殺された少年は転生して復讐する』の連載を始めました。ぜひ、読んでみて下さい。
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