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第二章 二十一歳の詩集
㊴築造
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黄色い菜っ葉服の背中に
汗が滲み
厚いコンクリートが
割れて砕けて飛び散る
ドッドッドッドッドッ!
えいさッ!こらさッ!
電動クラッシャーの振動と
鶴嘴を振り下ろす工夫たちの力強い掛け声
工事の現場に迸る
男の躍動するバイタリティ
ズシン!ズシン!
空に跳ね返る筒音
十数メートルに
仰ぎ立つ鉄柱が
少しずつ
地の底へめり込んで行く
そそり立つマンモスハンマーを
操作するヘルメットの男達
煮え滾るエネルギー
黒灰色の巨像が吹き上げる煙は
男の生命の息吹き
ガー、ガガー!
鉄塊の重量を摘まみ上げる
起重機の轟音
残酷な歯並を剥き出し
あんぐりと
大きな眼を開けて
旋回するクレーンの手
鉄の手を操る褐色の男は
腕が赤銅色
筋肉は鋼
生きた人間が
工事を
築造して行く
汗が滲み
厚いコンクリートが
割れて砕けて飛び散る
ドッドッドッドッドッ!
えいさッ!こらさッ!
電動クラッシャーの振動と
鶴嘴を振り下ろす工夫たちの力強い掛け声
工事の現場に迸る
男の躍動するバイタリティ
ズシン!ズシン!
空に跳ね返る筒音
十数メートルに
仰ぎ立つ鉄柱が
少しずつ
地の底へめり込んで行く
そそり立つマンモスハンマーを
操作するヘルメットの男達
煮え滾るエネルギー
黒灰色の巨像が吹き上げる煙は
男の生命の息吹き
ガー、ガガー!
鉄塊の重量を摘まみ上げる
起重機の轟音
残酷な歯並を剥き出し
あんぐりと
大きな眼を開けて
旋回するクレーンの手
鉄の手を操る褐色の男は
腕が赤銅色
筋肉は鋼
生きた人間が
工事を
築造して行く
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