詩集「支離滅裂」

相良武有

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第一章 二十歳の詩集

⑧別離の後に

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 お前との愛に

 一つの愛の為に

 俺は俺の

 夢と希望と青春を賭けていた

 だのに、半年も経たぬ今、それが

 無残にも消えてしまって何も無い

 残っているのは

 俺の虚ろな唄声と

 かさかさの渇きだけ


 あれ程二人で培った

 愛だと信じて育て合った

 あの連帯は

 一体何処へ消えちまったんだ

 渇いた俺の胸には

 お前と言う白い物体が在るだけ

 愛の潤いなど

 一滴も無い



 
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