1 / 1
第一章 AR(拡張現実)
第一話 天才プログラマー本田瑠威
しおりを挟む
「ふう、これで完成っと。」
俺はキーボードにあるエンターキーを押してこれで十六個目となるAI( artificial intelligence、人工知能)を完成させた。
「これで十六個目かー。どれもアドミニストレーターをこえてないけどな・・・」
そうこれまで十六個のAIを作っているのだが、1個目に作ったAI、アドミニストレータを超えてはいなかった。
「ああー、徹夜してしまったよ。」
と、瑠威が自嘲気味に言ったら、アドミニストレーターが瑠威の声に反応して言った。
「ええ、そうですね。昨日の夜の十一時五十分から始めて六時間後の五時五十二分に作成が完了しましたからね。」
AIであるアドミニストレーターの声はAIとは思えないとても滑らかな声だった。
「おお・・・そんなにもかかったか。やはりサイバー攻撃に対する防御を特化したAIは作成に時間がかかるな。」
「そういえば、柳沢さんから依頼のメールが届いていますよ。」
柳沢さんとは瑠威が小学校4年生の時に国家機密情報をハッキングしてしまった時からの付き合いのある人で、サーバー対策本部部長でもある人だ。その人はときどき、というよりしょっちゅう依頼を持ち込んで来る。今作り終えた16個目のAIも柳沢の依頼によるものだ。
ちなみに現在瑠威が所有しているAIは3個あり一つ目が瑠威のデータの最高管理者のアドミニストレーターで2個目がクラッキング防止担当のプロテクシャン、3つ目が実際にはまだ使われていないAR専用のAIアシスタンスだ。残りの13個はすべて柳沢に譲渡した。
「はぁぁ?なんだこれ、これは依頼なのかよアド?」
瑠威はメールを見て出た疑問をためぐちでアドミニストレーターに投げかけた。すると、
「えぇ確かに、依頼とは思えない文章ですが・・・柳沢さんとは依頼以外でメールのやり取りをしたことはないためそう判断させてもらいました。」
そう、今回のメールは依頼とは思えない文章なのだ。
“私の事務室に来い”
私の事務室というのはサーバー対策事務所のことで、これが置かれているのは東京にある超高級マンションの一室だ。
「ふーん、そういえばそろそろアシスタンスは使えるようになったのか?確かアップデート中だったよな。終わったのか?」
「はい、昨日の午後11時0分にアップデートが終了しています。」
瑠威は大きくうなずいた。
「おう、なら柳沢にもたまにはこちらからも依頼を持ち込んでみるか。」
と、瑠威はいい自室を出て昔、自分がハッキングした、国家サーバー対策本部の事務所へとむかった。
本田瑠威は3年生の頃に家族兼用のノートパソコンを父親に買ってもらい、瑠威も触らしてもらった。そのころ瑠威は図書館に毎日のように通っていた。ある日、いつものようにぶらぶらと図書館の中を歩いているとたまたま、児童書のコーナーから外れてしまった。瑠威があっ、と思って戻ろうとしたときカラフルな活字が目に入り、そこには、
“プログラミング入門1”
と書かれていて全部で10巻まであった。瑠威は一冊取り出して中をみて見るとどんどん興味がわいて来たため、早速10巻とも借りてしまった。家に帰り実際にノートパソコンで試してみると、驚いたことに親の力を借りなくても簡単にプログラミングができてしまった。1、2ヶ月続けるうちにどんどんプログラミング能力を高めていった。瑠威の誕生日に父親がロボットのキットをプレゼントした。もちろんプログラミングして動かすやつだが。早速瑠威はその日にロボット製作を始めたのだが、まったくロボットを作ることができなかった。父親にサポートしてもらったが、瑠威はほとんど何もできず、父親が全部キットを作ってしまった。しかもプログラミングも全くだめだった。動かす手順を打ち込んで作成するだけだがぜんぜんできなかった。そう瑠威はアプリケーションを作成するプログラミングは大の得意だったのだが、ロボットや機械のことになるとどんなことでもできなかった。瑠威は悔しさのあまり、学校を休んでもプログラミングを学んでいった。学習していた項目の中にはハッキングも入っていた。
そして4月に四年生になった瑠威は自分でハッキング用のアプリを組み立て、日本国民の国家機密情報の1つをハッキングしてしまった。もちろんすぐに日本政府に見つかってしまった。が、日本政府も発見当時驚愕にみまわれた。なぜなら小学四年生が、よほどのハッカーでさえもハッキングすることができず、いままで国民には存在すら知られてないデータをハッキングしたからだ。そのデータの題はこうかかれていた。
“レベル4AI計画”
レベル4AIとはディープラーニングなどによって特徴量自体も自ら見つけ出すことができるAIのことをいう。そのようなAIを作り出していく、というのがこの計画のおおまかな内容だった。
もちろんハッキングした瑠威もこの計画文書に目を通した。そして、瑠威はハッキングに使った家族兼用のノートパソコンを押収しに瑠威の家に行った当時のサイバー対策本部副部長だった柳沢卓也にこう言った。
「僕はアメリカのワトソンや日本の京よりも賢い汎用型AI作成したアプリを保存して置くことができなくなっていたため、三年生の時の誕生日プレゼントにデスクトップ型をこの前作ったけど・・・」
実は瑠威はこの頃にはもノートパソコンにはパソコンを買い与えた。瑠威はそのパソコンでいろいろな事を学ぶことができ、その中に人工知能の事も入っていた。
「なっなんだと?汎用型・・・どこにあるんだ?」
そうあわてていった柳沢に瑠威は澄ました顔で自分の机の鍵がかかっている引き出しを開けてUSBを取り出した。
「この中には汎用型人工知能が入っています。言っておきますが、レベル4の領域を軽く超えており、僕は今はレベル5であると勝手に判断しています。」
「・・・レベル5?」
「はい、このAI・・・アドミニストレーターはレベル4の枠を超えています。」
デスクトップ型パソコンを起動させながら瑠威は言った。するとそこへ、レベル4計画の長である、緒方諒がやって来て瑠威に聞いた。
「具体的にはどれくらい超えているのかな?」
「レベル4AIは主にディープラーニングができるAIのことをいいますが、このAIは人間のような気持ちを持っています。」
瑠威は言い終わるのと同時にパソコンに10TB の大きいUSBを差し込んだ。その行動を見て緒方がボソッと言った。
「高度なAIを10TBに圧縮するだけでも大変なのに・・・レベル5だなんて・・・」
その緒方の声が聞こえたのかもしれないが、瑠威が、
「このAIは圧縮なんてしてませんよ。このAI、5TBですから。」
と、自慢げに言ってきた。
「さてとあと少しで起動しますよ。」
緒方と柳沢がパソコン画面をじっと見ていると、突然画面が真っ白になり、一人の天使のような人が見えてきた。
「こんにちは、柳沢卓也様、緒方諒様。」
「「こっこんにちは」」
「わたしは超高度AIのアドミニストレーターです。」
「「なっ・・・」」
緒方達が驚いたのはこのAIである、アドミニストレータの話し方がなめらかだったからである。
「私は本田様の個人情報及びパソコンへのウイルス、パソコン内のデータの管理をしています。」
「管理か・・・まさにアドミニストレーターだな。」
瑠威は大きくうなずき、
「ええ、この子の名前はそこから取りました。」
緒方は少しだけ黙り、
「なっ成程・・・ならばこのAIを我が国家機密計画である、“レベル4AI計画”に使用させてくれるならば、君の罪はなかったことにして上げよう。」
と、とんでもないことを言い出した。
「えーと・・・この子をあなた達に差し上げる、と言うことではありませんよね。」
「あぁ、あくまでも使用するということだ。貰ったりはしない。」
「わかりました、あくまでもその計画にだけしようすると言う事なら、そちらのパソコンのほうにこの子がいどうするためのゲートをあとでお渡しいたしますので。」
そうして、瑠威は国のAI事情へと入り込んでいった。
俺はキーボードにあるエンターキーを押してこれで十六個目となるAI( artificial intelligence、人工知能)を完成させた。
「これで十六個目かー。どれもアドミニストレーターをこえてないけどな・・・」
そうこれまで十六個のAIを作っているのだが、1個目に作ったAI、アドミニストレータを超えてはいなかった。
「ああー、徹夜してしまったよ。」
と、瑠威が自嘲気味に言ったら、アドミニストレーターが瑠威の声に反応して言った。
「ええ、そうですね。昨日の夜の十一時五十分から始めて六時間後の五時五十二分に作成が完了しましたからね。」
AIであるアドミニストレーターの声はAIとは思えないとても滑らかな声だった。
「おお・・・そんなにもかかったか。やはりサイバー攻撃に対する防御を特化したAIは作成に時間がかかるな。」
「そういえば、柳沢さんから依頼のメールが届いていますよ。」
柳沢さんとは瑠威が小学校4年生の時に国家機密情報をハッキングしてしまった時からの付き合いのある人で、サーバー対策本部部長でもある人だ。その人はときどき、というよりしょっちゅう依頼を持ち込んで来る。今作り終えた16個目のAIも柳沢の依頼によるものだ。
ちなみに現在瑠威が所有しているAIは3個あり一つ目が瑠威のデータの最高管理者のアドミニストレーターで2個目がクラッキング防止担当のプロテクシャン、3つ目が実際にはまだ使われていないAR専用のAIアシスタンスだ。残りの13個はすべて柳沢に譲渡した。
「はぁぁ?なんだこれ、これは依頼なのかよアド?」
瑠威はメールを見て出た疑問をためぐちでアドミニストレーターに投げかけた。すると、
「えぇ確かに、依頼とは思えない文章ですが・・・柳沢さんとは依頼以外でメールのやり取りをしたことはないためそう判断させてもらいました。」
そう、今回のメールは依頼とは思えない文章なのだ。
“私の事務室に来い”
私の事務室というのはサーバー対策事務所のことで、これが置かれているのは東京にある超高級マンションの一室だ。
「ふーん、そういえばそろそろアシスタンスは使えるようになったのか?確かアップデート中だったよな。終わったのか?」
「はい、昨日の午後11時0分にアップデートが終了しています。」
瑠威は大きくうなずいた。
「おう、なら柳沢にもたまにはこちらからも依頼を持ち込んでみるか。」
と、瑠威はいい自室を出て昔、自分がハッキングした、国家サーバー対策本部の事務所へとむかった。
本田瑠威は3年生の頃に家族兼用のノートパソコンを父親に買ってもらい、瑠威も触らしてもらった。そのころ瑠威は図書館に毎日のように通っていた。ある日、いつものようにぶらぶらと図書館の中を歩いているとたまたま、児童書のコーナーから外れてしまった。瑠威があっ、と思って戻ろうとしたときカラフルな活字が目に入り、そこには、
“プログラミング入門1”
と書かれていて全部で10巻まであった。瑠威は一冊取り出して中をみて見るとどんどん興味がわいて来たため、早速10巻とも借りてしまった。家に帰り実際にノートパソコンで試してみると、驚いたことに親の力を借りなくても簡単にプログラミングができてしまった。1、2ヶ月続けるうちにどんどんプログラミング能力を高めていった。瑠威の誕生日に父親がロボットのキットをプレゼントした。もちろんプログラミングして動かすやつだが。早速瑠威はその日にロボット製作を始めたのだが、まったくロボットを作ることができなかった。父親にサポートしてもらったが、瑠威はほとんど何もできず、父親が全部キットを作ってしまった。しかもプログラミングも全くだめだった。動かす手順を打ち込んで作成するだけだがぜんぜんできなかった。そう瑠威はアプリケーションを作成するプログラミングは大の得意だったのだが、ロボットや機械のことになるとどんなことでもできなかった。瑠威は悔しさのあまり、学校を休んでもプログラミングを学んでいった。学習していた項目の中にはハッキングも入っていた。
そして4月に四年生になった瑠威は自分でハッキング用のアプリを組み立て、日本国民の国家機密情報の1つをハッキングしてしまった。もちろんすぐに日本政府に見つかってしまった。が、日本政府も発見当時驚愕にみまわれた。なぜなら小学四年生が、よほどのハッカーでさえもハッキングすることができず、いままで国民には存在すら知られてないデータをハッキングしたからだ。そのデータの題はこうかかれていた。
“レベル4AI計画”
レベル4AIとはディープラーニングなどによって特徴量自体も自ら見つけ出すことができるAIのことをいう。そのようなAIを作り出していく、というのがこの計画のおおまかな内容だった。
もちろんハッキングした瑠威もこの計画文書に目を通した。そして、瑠威はハッキングに使った家族兼用のノートパソコンを押収しに瑠威の家に行った当時のサイバー対策本部副部長だった柳沢卓也にこう言った。
「僕はアメリカのワトソンや日本の京よりも賢い汎用型AI作成したアプリを保存して置くことができなくなっていたため、三年生の時の誕生日プレゼントにデスクトップ型をこの前作ったけど・・・」
実は瑠威はこの頃にはもノートパソコンにはパソコンを買い与えた。瑠威はそのパソコンでいろいろな事を学ぶことができ、その中に人工知能の事も入っていた。
「なっなんだと?汎用型・・・どこにあるんだ?」
そうあわてていった柳沢に瑠威は澄ました顔で自分の机の鍵がかかっている引き出しを開けてUSBを取り出した。
「この中には汎用型人工知能が入っています。言っておきますが、レベル4の領域を軽く超えており、僕は今はレベル5であると勝手に判断しています。」
「・・・レベル5?」
「はい、このAI・・・アドミニストレーターはレベル4の枠を超えています。」
デスクトップ型パソコンを起動させながら瑠威は言った。するとそこへ、レベル4計画の長である、緒方諒がやって来て瑠威に聞いた。
「具体的にはどれくらい超えているのかな?」
「レベル4AIは主にディープラーニングができるAIのことをいいますが、このAIは人間のような気持ちを持っています。」
瑠威は言い終わるのと同時にパソコンに10TB の大きいUSBを差し込んだ。その行動を見て緒方がボソッと言った。
「高度なAIを10TBに圧縮するだけでも大変なのに・・・レベル5だなんて・・・」
その緒方の声が聞こえたのかもしれないが、瑠威が、
「このAIは圧縮なんてしてませんよ。このAI、5TBですから。」
と、自慢げに言ってきた。
「さてとあと少しで起動しますよ。」
緒方と柳沢がパソコン画面をじっと見ていると、突然画面が真っ白になり、一人の天使のような人が見えてきた。
「こんにちは、柳沢卓也様、緒方諒様。」
「「こっこんにちは」」
「わたしは超高度AIのアドミニストレーターです。」
「「なっ・・・」」
緒方達が驚いたのはこのAIである、アドミニストレータの話し方がなめらかだったからである。
「私は本田様の個人情報及びパソコンへのウイルス、パソコン内のデータの管理をしています。」
「管理か・・・まさにアドミニストレーターだな。」
瑠威は大きくうなずき、
「ええ、この子の名前はそこから取りました。」
緒方は少しだけ黙り、
「なっ成程・・・ならばこのAIを我が国家機密計画である、“レベル4AI計画”に使用させてくれるならば、君の罪はなかったことにして上げよう。」
と、とんでもないことを言い出した。
「えーと・・・この子をあなた達に差し上げる、と言うことではありませんよね。」
「あぁ、あくまでも使用するということだ。貰ったりはしない。」
「わかりました、あくまでもその計画にだけしようすると言う事なら、そちらのパソコンのほうにこの子がいどうするためのゲートをあとでお渡しいたしますので。」
そうして、瑠威は国のAI事情へと入り込んでいった。
0
お気に入りに追加
2
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
モノの卦慙愧
陰東 愛香音
キャラ文芸
「ここじゃないどこかに連れて行って欲しい」
生まれながらに異能を持つひなは、齢9歳にして孤独な人生を強いられた。
学校に行っても、形ばかりの養育者である祖父母も、ひなの事を気味悪がるばかり。
そんな生活から逃げ出したかったひなは、家の近くにある神社で何度もそう願った。
ある晩、その神社に一匹の神獣――麒麟が姿を現す。
ひなは彼に願い乞い、現世から彼の住む幽世へと連れて行ってもらう。
「……ひな。君に新しい世界をあげよう」
そんな彼女に何かを感じ取った麒麟は、ひなの願いを聞き入れる。
麒麟の住む世界――幽世は、現世で亡くなった人間たちの魂の「最終審判」の場。現世での業の数や重さによって形の違うあやかしとして、現世で積み重ねた業の数を幽世で少しでも減らし、極楽の道へ進める可能性をもう一度自ら作るための世界。
現世の人のように活気にあふれるその世界で、ひなは麒麟と共に生きる事を選ぶ。
ひなを取り巻くあやかし達と、自らの力によって翻弄される日々を送りながら、やがて彼女は自らのルーツを知ることになる。
黎明のヴァンパイア
猫宮乾
キャラ文芸
仏国で対吸血鬼専門の拷問官として育った俺は、『オロール卿』と呼称される、ディフュージョンされている国際手配書『深緋』の吸血鬼を追いかけて日本に来た結果、霊能力の強い子供を欲する日本人女性に精子提供を求められ、借金があるため同意する。なのに――気づいたら溺愛されていた。まだ十三歳なので結婚は出来ないが、将来的には婿になってほしいと望まれながら、餌付けされている。そんな出会いと吸血鬼退治の物語の序幕。
天之琉華譚 唐紅のザンカ
ナクアル
キャラ文芸
由緒正しい四神家の出身でありながら、落ちこぼれである天笠弥咲。
道楽でやっている古物商店の店先で倒れていた浪人から一宿一飯のお礼だと“曰く付きの古書”を押し付けられる。
しかしそれを機に周辺で不審死が相次ぎ、天笠弥咲は知らぬ存ぜぬを決め込んでいたが、不思議な出来事により自身の大切な妹が拷問を受けていると聞き殺人犯を捜索し始める。
その矢先、偶然出くわした殺人現場で極彩色の着物を身に着け、唐紅色の髪をした天女が吐き捨てる。「お前のその瞳は凄く汚い色だな?」そんな失礼極まりない第一声が天笠弥咲と奴隷少女ザンカの出会いだった。
小説版つみねこ きさらぎ駅編~不知火陽太の過去~
奈雲
キャラ文芸
【当たり前がなくなる日。】
不知火陽太少年は両親と弟に囲まれ幸せに過ごしてきた。しかしその当たり前の日常がある日突然音を立てて崩れ落ちていく。
強盗殺人犯によって両親を殺され、家に放火され弟を焼き殺された陽太は心に深い傷を負ってしまった。
日々他人からの心内言葉で心を閉ざしていた彼のもとに現れたのは【大悪魔 サタン】。
これはひょんなことから大悪魔サタンを呼び出してしまった陽太少年が体験する楽しくてちょっぴり怖くて不思議な物語。
ジェンダーレス・バーテンダー
牧村燈
キャラ文芸
行き倒れの少女を拾ってきた場末ビルの地下にあるバーの店長は、少女をバーテンダーとして仕込み店に立たせてた。少女は二つの闇を抱えていた。ひとつは途切れた過去。もうひとつは自身の性の在処に迷うジェンダーレスであるということ。バーテンダーの仕事を覚えた少女が、やっと見つけた自分の居場所。しかし、このバーには裏の顔があった......。
大正ロマン恋物語 ~将校様とサトリな私のお試し婚~
菱沼あゆ
キャラ文芸
華族の三条家の跡取り息子、三条行正と見合い結婚することになった咲子。
だが、軍人の行正は、整いすぎた美形な上に、あまりしゃべらない。
蝋人形みたいだ……と見合いの席で怯える咲子だったが。
実は、咲子には、人の心を読めるチカラがあって――。
人形学級
杏樹まじゅ
キャラ文芸
灰島月子は都内の教育実習生で、同性愛者であり、小児性愛者である。小学五年生の頃のある少女との出会いが、彼女の人生を歪にした。そしてたどり着いたのは、屋上からの飛び降り自殺という結末。終わったかに思えた人生。ところが、彼女は目が覚めると小学校のクラスに教育実習生として立っていた。そして見知らぬ四人の少女達は言った。
「世界で一番優しくて世界で一番平和な学級、『人形学級』へようこそ」
龍の契り〜身代わりのとりかえ神和ぎ〜
緋村燐
キャラ文芸
はるか昔、この日の本の国は国外からの脅威にさらされていた。
主に被害を受けるのは力なき人間たち。
哀れに思った神々が、強き者であるあやかしの五体の龍と契りを交わすよう五人の人間に告げた。
龍は神に連なるあやかし故に荒ぶる神の御霊をその身に宿す。
その御霊を契りを交わした人間が神和ぎとして鎮める事で、日の本の国に神の霊力が行き渡り結界の役割を持つだろう、と。
陽の者である男の覡ならば側にいることで、陰の者である女の巫なら肌を合わせることで御霊は鎮まるのだという。
それ故、契りを交わした人間は男なら側近として、女なら花嫁として龍に仕えるのだ。
その契りは百年、千年の時を越え現在に至る。
そして今日、金龍と契りを交わした人の一族・竜ヶ峰家から神和ぎが一人遣わされた。
ノベマ!様
小説家になろう様
エブリスタ様
にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる