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大輔(万恵パパ)④
①
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「ま、でも、可愛いからファンではあるけどね」
堂々と愛子を愛してるとか言えちゃう自分がちょっとキモくて、大輔は付け加えたが、それはそれで女好きみたいなことになってしまったなと言ってから後悔した。何故なら美穂ちゃんのみならず、沙織ちゃんだって可愛くてお気に入りだからだ。すると沙織ちゃんはわけのわからない反応をした。
「なーんだ。同類だったんだ」
「どういうこと?」
「私も美穂ちゃんのファンだから」
なるほど、そういうことね。
駿斗が入院しているのは愛子が昔働いていた病院で、プロポーズした場所もだいたいここだから感慨深い。駿斗の入院先としてベッドが空いている病院が二つ候補として上がり、沙織ちゃんから「どっちがいい? 詳しい?」と訊かれて即答でこっちにした。後になって、愛子に意見も求めず自分の個人的な思い出によっていい印象だっただけでこっちを指定してよかったのかなと不安になったものの、実際見舞いにきたら綺麗でほっとした。駿斗も元気そうで良かった。今までは同じクラスでもそこまで思い入れはない子だったが、生徒になった今は万恵の次に可愛いのだった。
大輔はここから徒歩圏内のりんご公園に歩いて向かった。行きは愛子に近辺まで送ってもらった。
一昨日さくらちゃんのお母さんがたまたま愛子のクリニックに資料を持って訪れた際に、今日のこともついでに話したようだ。その足でさくらちゃんのお母さんは隣の薬局でらんちゃんのお母さんにも同じ話をして、三人が集結した格好になった。愛子にとっては良かったが、本当に下手したら三人揃って糖尿の話をはじめてしまう。美穂ちゃんごめん、と足を速めた。
堂々と愛子を愛してるとか言えちゃう自分がちょっとキモくて、大輔は付け加えたが、それはそれで女好きみたいなことになってしまったなと言ってから後悔した。何故なら美穂ちゃんのみならず、沙織ちゃんだって可愛くてお気に入りだからだ。すると沙織ちゃんはわけのわからない反応をした。
「なーんだ。同類だったんだ」
「どういうこと?」
「私も美穂ちゃんのファンだから」
なるほど、そういうことね。
駿斗が入院しているのは愛子が昔働いていた病院で、プロポーズした場所もだいたいここだから感慨深い。駿斗の入院先としてベッドが空いている病院が二つ候補として上がり、沙織ちゃんから「どっちがいい? 詳しい?」と訊かれて即答でこっちにした。後になって、愛子に意見も求めず自分の個人的な思い出によっていい印象だっただけでこっちを指定してよかったのかなと不安になったものの、実際見舞いにきたら綺麗でほっとした。駿斗も元気そうで良かった。今までは同じクラスでもそこまで思い入れはない子だったが、生徒になった今は万恵の次に可愛いのだった。
大輔はここから徒歩圏内のりんご公園に歩いて向かった。行きは愛子に近辺まで送ってもらった。
一昨日さくらちゃんのお母さんがたまたま愛子のクリニックに資料を持って訪れた際に、今日のこともついでに話したようだ。その足でさくらちゃんのお母さんは隣の薬局でらんちゃんのお母さんにも同じ話をして、三人が集結した格好になった。愛子にとっては良かったが、本当に下手したら三人揃って糖尿の話をはじめてしまう。美穂ちゃんごめん、と足を速めた。
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