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大輔(万恵パパ)②
④
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その後美穂ちゃんとは仕事の話を中心につい盛り上がってしまいピザを焼くのが遅れ、子供達は腹が減っただの大騒ぎになり結局食事開始は愛子の帰宅後になってしまった。生徒や親への接し方など共通の話題があり、とても楽しかった。愛子とは職種が違いすぎて、お互いの仕事の話はするもののここまで解り合えないのだった。
「えっ今から食べるの?」
タイムスケジュールを完璧にこなす愛子は一時過ぎの昼食に明らかに不満と見える反応をしたが、客がいる手前営業スマイルを作っていた。
「ごめん……やっぱ買ってきてもらえばよかったか」
「いやいや、どっちにしろお待たせして申し訳ないでしょ。あ、遊びに来てくださってありがとうございます。万恵の母です」
「結の母です。お邪魔しています」
……堅苦しい。なんで愛子はここでヘーイみたいはテンションになれないのか。医者だからか。いや、もっとオープンな医者もいるだろう。美穂ちゃんまで引っ張られてるじゃないか。
母親が二人揃ったので、大輔はトークに参加するのをやめた。大輔がいると、愛子も思う存分ママ友と交流できないだろう。大輔は子供二人の相手に徹した。室内遊びに疲れただろうから、午後は公園に行こうと提案すると二人とも喜んだ。結ちゃんはおとなしい印象だったが、こうして遊ぶと活発な万恵と大差ない。
「俺が帰ってくる前に仲良くなっておけよ」
愛子に耳打ちして大輔は出掛けた。公園では遊具でも遊んだが結局砂場でのままごとに落ち着き、大輔はベンチに腰を下ろした。二人を見ながら、きょうだいがもしいたらこんな風に遊べるんだろうなぁと思った。大輔自身も妹と弟がいる。いいなぁ。二人目が欲しい。男の子が是非欲しかったけれど、姉妹もいいなぁ。
「大ちゃん、見てみて、お砂のケーキ!」
万恵が呼んでいる。「おっうまそーだなぁ」と駆け寄る。結ちゃんが「はい、スプーンよ」とシャベルをくれた。
決めた。二人目についてどう考えているのか、愛子に今日訊こう。いいタイミングじゃないか。
「えっ今から食べるの?」
タイムスケジュールを完璧にこなす愛子は一時過ぎの昼食に明らかに不満と見える反応をしたが、客がいる手前営業スマイルを作っていた。
「ごめん……やっぱ買ってきてもらえばよかったか」
「いやいや、どっちにしろお待たせして申し訳ないでしょ。あ、遊びに来てくださってありがとうございます。万恵の母です」
「結の母です。お邪魔しています」
……堅苦しい。なんで愛子はここでヘーイみたいはテンションになれないのか。医者だからか。いや、もっとオープンな医者もいるだろう。美穂ちゃんまで引っ張られてるじゃないか。
母親が二人揃ったので、大輔はトークに参加するのをやめた。大輔がいると、愛子も思う存分ママ友と交流できないだろう。大輔は子供二人の相手に徹した。室内遊びに疲れただろうから、午後は公園に行こうと提案すると二人とも喜んだ。結ちゃんはおとなしい印象だったが、こうして遊ぶと活発な万恵と大差ない。
「俺が帰ってくる前に仲良くなっておけよ」
愛子に耳打ちして大輔は出掛けた。公園では遊具でも遊んだが結局砂場でのままごとに落ち着き、大輔はベンチに腰を下ろした。二人を見ながら、きょうだいがもしいたらこんな風に遊べるんだろうなぁと思った。大輔自身も妹と弟がいる。いいなぁ。二人目が欲しい。男の子が是非欲しかったけれど、姉妹もいいなぁ。
「大ちゃん、見てみて、お砂のケーキ!」
万恵が呼んでいる。「おっうまそーだなぁ」と駆け寄る。結ちゃんが「はい、スプーンよ」とシャベルをくれた。
決めた。二人目についてどう考えているのか、愛子に今日訊こう。いいタイミングじゃないか。
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