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かっこいいです!
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結婚式の前に、一応エリーザにセットに行った。憧れのイケメン・スギさんが担当してくれた。
「よかったぁー、スギさんがよかったんだよね」
しばし金沢のことを忘れて紗耶香はウキウキした。
「今日は結婚式なんですもんね」
「そうそう。先輩のねー。私も早く結婚したいなぁ」
スギさんは髪をアイロンで巻き始めた。リクエストは大人の女性、と言ってみた。
「ええー、結婚かあ、あんまり僕はしたくないですよね」
「えっそうなの? なんで?」
「色々制限ありそうだなって、結婚してる人見ると思いますね」
「それはスギさんが若いからだよ。そう思うのはさぁ」
紗耶香は自分がいかに結婚したいかをアピールしてみた。ずっと一人の人に、安定して愛されるとか素敵。一緒に人生を考えて、乗り越えていく感じが素敵。一人はやっぱり寂しい。などなど。
「佐藤さんちはみんなそう言うよ。素敵な家庭で育ったんだよね。家族みんな仲良くていいよねー」
店長が割り込んできた。父親以外は皆エリーザに来たことがあるので、全員とこんな話をしたことがあるのかもしれない。
スギさんは低い位置でのハーフアップを作ってくれた。触ったら絶対崩れるような、もう既に少し崩れた感じのセットだった。
「ほらここに花つけたら可愛いですよ」
スギさんが店のヘアアクセを貸してくれた。うーん、確かに大人め。これでコントできるかな。まぁいいや。またアクセ返しに来るからスギさんに会えるし。
エリーザを出ると沼沢花怜、長山雪菜、野坂美紀とタクシーを相乗りして会場のホテルに向かった。花怜は吹っ切れたのか、結婚式出席もコント出演も快諾してくれたのだった。
式が終わり、披露宴会場へ移動になった。新婦が思ったより美しかったので紗耶香は少し落ち込んでいた。自分もウェディングドレスを着たら、もっと綺麗になるのかななどとまた結婚への思いを募らせる。
「とりあえずメインの肉が出たら、うちらの劇だからね」
コントリーダーの野坂美紀がメンバーを集めて言った。
「アドリブOK。みんな飲んで盛り上げておいてよ。面白くなればOKだから」
言われなくても紗耶香はたくさん飲むつもりでいた。何せコントのネタがネタだけに、酔わなければできない。
タイトルは「王様の結婚」。
とりあえず金沢の結婚を祝福しつつ、それぞれが自虐ネタで面白いことを言うようなコントである。保育園の行事でも度々職員による劇、みたいなのが企画されるので慣れてはいるが……。
「よかったぁー、スギさんがよかったんだよね」
しばし金沢のことを忘れて紗耶香はウキウキした。
「今日は結婚式なんですもんね」
「そうそう。先輩のねー。私も早く結婚したいなぁ」
スギさんは髪をアイロンで巻き始めた。リクエストは大人の女性、と言ってみた。
「ええー、結婚かあ、あんまり僕はしたくないですよね」
「えっそうなの? なんで?」
「色々制限ありそうだなって、結婚してる人見ると思いますね」
「それはスギさんが若いからだよ。そう思うのはさぁ」
紗耶香は自分がいかに結婚したいかをアピールしてみた。ずっと一人の人に、安定して愛されるとか素敵。一緒に人生を考えて、乗り越えていく感じが素敵。一人はやっぱり寂しい。などなど。
「佐藤さんちはみんなそう言うよ。素敵な家庭で育ったんだよね。家族みんな仲良くていいよねー」
店長が割り込んできた。父親以外は皆エリーザに来たことがあるので、全員とこんな話をしたことがあるのかもしれない。
スギさんは低い位置でのハーフアップを作ってくれた。触ったら絶対崩れるような、もう既に少し崩れた感じのセットだった。
「ほらここに花つけたら可愛いですよ」
スギさんが店のヘアアクセを貸してくれた。うーん、確かに大人め。これでコントできるかな。まぁいいや。またアクセ返しに来るからスギさんに会えるし。
エリーザを出ると沼沢花怜、長山雪菜、野坂美紀とタクシーを相乗りして会場のホテルに向かった。花怜は吹っ切れたのか、結婚式出席もコント出演も快諾してくれたのだった。
式が終わり、披露宴会場へ移動になった。新婦が思ったより美しかったので紗耶香は少し落ち込んでいた。自分もウェディングドレスを着たら、もっと綺麗になるのかななどとまた結婚への思いを募らせる。
「とりあえずメインの肉が出たら、うちらの劇だからね」
コントリーダーの野坂美紀がメンバーを集めて言った。
「アドリブOK。みんな飲んで盛り上げておいてよ。面白くなればOKだから」
言われなくても紗耶香はたくさん飲むつもりでいた。何せコントのネタがネタだけに、酔わなければできない。
タイトルは「王様の結婚」。
とりあえず金沢の結婚を祝福しつつ、それぞれが自虐ネタで面白いことを言うようなコントである。保育園の行事でも度々職員による劇、みたいなのが企画されるので慣れてはいるが……。
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