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5 客室での私的な休憩
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マリアンヌが召使を引き連れて休憩室を訪れると、男爵家の従僕を脇に立たせ、長椅子の片脇にくつろぐ男が見えた。彼、アレグレ侯爵の体を彩っているのは肌色の他は3色のみ、髪と胸毛や腕や足毛等の体毛の狐色、瞳の琥珀色と室内履きの茶色だけであったが、それと感じさせない泰然とした様子である。その椅子の端には彼の身に着けていた衣服が丁寧に掛け置かれていた。
対してマリアンヌは彼と相対した時と違い、結い上げた髪をほどいて緩くリボンでまとめ、簡素な黒いワンピース姿だった。しかし、飾り気のないその衣装は胸元が空き、柔らかな生地で体の線が現れるようなものであり、豊かで丸い胸とツンと主張したその先端がよくわかる。さらに顔は妖艶な化粧で彩られていて、最初に対応した時の凛とした地味な婦人の印象からガラリと変わり、まだ昼の光の中だというのに彼女の周りだけ蠱惑的で淫靡な夜の雰囲気を漂わせていた。
召使はベッドサイドテーブルへ持ってきたものを盆ごと置くと、静かに下がる。そのまま入口に控えているはずである。それを合図に従僕は入口の脇に置かれた衝立の陰に静かに移動した。護衛付きの同意はあっても、さすがに致すところを直接見張らせるわけではないのである。
すべての準備が整ったとみるや、狐侯爵は優雅な仕草で立ち上がって彼女に近づくと膝を折り手を取って口付けを落とした。狐というのは西洋ではセクシーさの象徴でもある。フォクシーレディとは色っぽいいかした女という意味の米国スラングだが、彼は見た目が狐っぽい男なだけではなく男の色気も備えていた。
「いつもの貴女も良いが、今の貴女はことさら妖艶で美しい」
立ち上がって女の腰に手を添えると、ベッドへとエスコートする。体に腕を回し横たえようとする動きをしたが、マリアンヌはそれを制し、彼を先に寝台へ座らせ、横たわるように促した。
「ふふふ……、ご期待に沿える様に頑張らさせていただきますわ」
男を見下しいっそ傲岸なほどの笑顔を浮かべると、挑発するようにベッドに片足を載せスカートをめくっていく。下から現れたのは黒い絹の靴下に包まれた足から脛。ドロワーズは、通常では考えられないほど短いようで、まだ見えない。それともすでに履いていないのかと期待しながら注視していると膝の少し上で靴下のはき口が見え太ももが覗くその上にはガーターベルトの吊り下げ紐が見え……その上にようやっと太ももの付け根、ほぼ腰しか覆っていない黒いドロワーズが現れた。が、その腰脇にはえげつないほど大きく空いたスリット、いいやデルタというに相応しい空間があり、腰と太ももの関節線の端が見えた。これは脱がさず横から手を突っ込んでお戯れになってね、と言わんばかりである。
こんな淫猥な装いを初めて見た狐侯爵は、言葉も出ない。自然呼吸が早くなっていき、その股間の武器は力を蓄えていく。
しかしまだ彼女のスカートの下が現れたばかりである。女は腰までスカートが上がると体を横にひねって男の側の片腕を後ろに回し、ワンピースの腰を引き締めるため後ろで結ばれていたリボンをスルリとほどき、思い切り良く下から上に引き抜き上半身もあらわにした。
そこから現れたのは下のドロワーズに合わせた色の、黒いコルセットなのだが、引き締め紐が前についているデザインである。こんなコルセットも初めて見た。紐は引き締める用途というよりは見せつける用途なのだろうか。編み上げ紐の間は空きすぎていて手を縦にした幅くらい肌が見え、形のよい臍が覗いている。ひねった腰から上は側面を向き、バストカップが無いため、白い胸の横顔から魅力的な山の丸い稜線と頂点の尖りが良く分かった。女は山で一番標高の高い桃色の最高点を十分に男に見せつけると、ようやく二つのピークを持つ山、双耳峰を正面に見せて寝台の上に体を運び男の隣に横座る。それはまさに力を蓄え切った男の武器の隣であった。
ちなみに、充実した男性の武器の角度は真上を向き腹につくのを0°とし、水平が90°、真下を向くのが180°とされる。俗に、薬指を水平にしながら手の平をいっぱいに開き、そのときの各指の角度を各年代のペニスの勃起角度にみたてる。親指が10代、人差し指が20代、中指が30代というように、ペニスの勃起角度は年齢によって下がっていくのが普通だがこの俗説は日本のもので、白人種のペニスは完全に勃起しても日本人のペニスのようにしっかりと上を向いて硬くなる、と言うことが少ない。20代前半でも水平にしかならなかったりする。西洋人は勃起しても亀頭は下を向いているのが普通なのだ。
勃起できないなら問題だが、勃起でき性交渉ができるのなら直立に立たなくてもぜんぜん問題はない。そして勃起の正常な硬さはリンゴ程度とされているがこれも日本の話。いわゆる白人種は勃起しても柔らかく、魚肉ソーセージのように良く曲がる固さであるが、これまた合体には支障がない。さらにいうといわゆる陰部が黒くなるのは黄色人種以上に肌が濃い人種類であり、白人種はいくら多く交わる経験を積もうと性的部分は生白い肌の色のままである。
狐侯爵は30代である。その年代の白人種として平均的な硬度と角度の白いサーベルを優しくさすりマリアンヌは艶やかに微笑んだ。
「さあ……かわいがって差し上げましょう」
対してマリアンヌは彼と相対した時と違い、結い上げた髪をほどいて緩くリボンでまとめ、簡素な黒いワンピース姿だった。しかし、飾り気のないその衣装は胸元が空き、柔らかな生地で体の線が現れるようなものであり、豊かで丸い胸とツンと主張したその先端がよくわかる。さらに顔は妖艶な化粧で彩られていて、最初に対応した時の凛とした地味な婦人の印象からガラリと変わり、まだ昼の光の中だというのに彼女の周りだけ蠱惑的で淫靡な夜の雰囲気を漂わせていた。
召使はベッドサイドテーブルへ持ってきたものを盆ごと置くと、静かに下がる。そのまま入口に控えているはずである。それを合図に従僕は入口の脇に置かれた衝立の陰に静かに移動した。護衛付きの同意はあっても、さすがに致すところを直接見張らせるわけではないのである。
すべての準備が整ったとみるや、狐侯爵は優雅な仕草で立ち上がって彼女に近づくと膝を折り手を取って口付けを落とした。狐というのは西洋ではセクシーさの象徴でもある。フォクシーレディとは色っぽいいかした女という意味の米国スラングだが、彼は見た目が狐っぽい男なだけではなく男の色気も備えていた。
「いつもの貴女も良いが、今の貴女はことさら妖艶で美しい」
立ち上がって女の腰に手を添えると、ベッドへとエスコートする。体に腕を回し横たえようとする動きをしたが、マリアンヌはそれを制し、彼を先に寝台へ座らせ、横たわるように促した。
「ふふふ……、ご期待に沿える様に頑張らさせていただきますわ」
男を見下しいっそ傲岸なほどの笑顔を浮かべると、挑発するようにベッドに片足を載せスカートをめくっていく。下から現れたのは黒い絹の靴下に包まれた足から脛。ドロワーズは、通常では考えられないほど短いようで、まだ見えない。それともすでに履いていないのかと期待しながら注視していると膝の少し上で靴下のはき口が見え太ももが覗くその上にはガーターベルトの吊り下げ紐が見え……その上にようやっと太ももの付け根、ほぼ腰しか覆っていない黒いドロワーズが現れた。が、その腰脇にはえげつないほど大きく空いたスリット、いいやデルタというに相応しい空間があり、腰と太ももの関節線の端が見えた。これは脱がさず横から手を突っ込んでお戯れになってね、と言わんばかりである。
こんな淫猥な装いを初めて見た狐侯爵は、言葉も出ない。自然呼吸が早くなっていき、その股間の武器は力を蓄えていく。
しかしまだ彼女のスカートの下が現れたばかりである。女は腰までスカートが上がると体を横にひねって男の側の片腕を後ろに回し、ワンピースの腰を引き締めるため後ろで結ばれていたリボンをスルリとほどき、思い切り良く下から上に引き抜き上半身もあらわにした。
そこから現れたのは下のドロワーズに合わせた色の、黒いコルセットなのだが、引き締め紐が前についているデザインである。こんなコルセットも初めて見た。紐は引き締める用途というよりは見せつける用途なのだろうか。編み上げ紐の間は空きすぎていて手を縦にした幅くらい肌が見え、形のよい臍が覗いている。ひねった腰から上は側面を向き、バストカップが無いため、白い胸の横顔から魅力的な山の丸い稜線と頂点の尖りが良く分かった。女は山で一番標高の高い桃色の最高点を十分に男に見せつけると、ようやく二つのピークを持つ山、双耳峰を正面に見せて寝台の上に体を運び男の隣に横座る。それはまさに力を蓄え切った男の武器の隣であった。
ちなみに、充実した男性の武器の角度は真上を向き腹につくのを0°とし、水平が90°、真下を向くのが180°とされる。俗に、薬指を水平にしながら手の平をいっぱいに開き、そのときの各指の角度を各年代のペニスの勃起角度にみたてる。親指が10代、人差し指が20代、中指が30代というように、ペニスの勃起角度は年齢によって下がっていくのが普通だがこの俗説は日本のもので、白人種のペニスは完全に勃起しても日本人のペニスのようにしっかりと上を向いて硬くなる、と言うことが少ない。20代前半でも水平にしかならなかったりする。西洋人は勃起しても亀頭は下を向いているのが普通なのだ。
勃起できないなら問題だが、勃起でき性交渉ができるのなら直立に立たなくてもぜんぜん問題はない。そして勃起の正常な硬さはリンゴ程度とされているがこれも日本の話。いわゆる白人種は勃起しても柔らかく、魚肉ソーセージのように良く曲がる固さであるが、これまた合体には支障がない。さらにいうといわゆる陰部が黒くなるのは黄色人種以上に肌が濃い人種類であり、白人種はいくら多く交わる経験を積もうと性的部分は生白い肌の色のままである。
狐侯爵は30代である。その年代の白人種として平均的な硬度と角度の白いサーベルを優しくさすりマリアンヌは艶やかに微笑んだ。
「さあ……かわいがって差し上げましょう」
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