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気まま雑学6 日本の縄文期を考える
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今回は日本では国が長く起こらなかったのはなんで?ってのと、農耕はなんで起こったか考察したいと思います。
紀元前1600頃、現在確認できる中国最古の王朝である殷王朝が成立していますが、その頃の日本は縄文時代後期です。
日本では結構長く国家が無く、狩猟採集時代が長かったようです。
狩猟採集ってそれなりに大変ではあったが、農耕よりも労働時間が短く、摂取カロリーも農耕と同程度かより高かったという研究結果#1が有ります。
じゃあなんで農耕が発達してきたのか?基本人類は600万年、ずっと狩猟採集生活だったんですが、農業の起源、農業が始まった動機(狩猟採集から農業に移行した理由)は種々の議論があり、明確な結論に至ってはいないです。
基本的に、日本って天災は多いですが、植生が豊かで食糧は豊富な地域だったんですね。(欧は氷河期に結構動植物が死滅し、植生も動物の種類も貧弱です。)
だから弥生時代になるまで、長~い縄文時代、狩猟採集と小集団で済んでたと。
江戸時代のヨーロッパ人の日本見聞録見るとわかるんですが、日本人って働く時間短くてすんげー怠け者って書いている。
食う分だけ稼いだら、あとは食っちゃ寝してたんですね。休憩時間も長いし、めっちゃ食べてたw
飢饉がどうのってのは異常事態で、基本カロリーは通常では十分足りてたみたいです。
つかさ、そんな稼ぐ必要が無かったら、そりゃ稼がないよね。
お金貯めても、火事とか地震とかですぐ消えて無くなるんだもん。貯蓄の考えも低くなるわな、宵越しの金は持たねえ。
一応保険みたいな組合とか銀行みたいな貸金業みたいなの有ったんだけどね。一般人にはそんなになじみなかったか。
今の日本人だって、お金が足りてたらそんなに働かないって人の方が多いんじゃないの?なんか必要に駆られて稼いでるだけだもん。
あとは銀行が発達したから、貯めることが出来る様になったってのが、デカいかな。
それで働くようになってきた。
けど、江戸時代までそんなに働いたり稼いでないです。武士は部所により、結構なブラック位働いたりしてるけどw大岡越前とか。
あと、古代では権力にそんなに固執してなかったんじゃないかなあと思いますね。
考えてみてください。トップに立つと、みんなの事を纏めなきゃならんわけですよ。
その癖、そんなに見返りもないわけだ。ごはんは足りてんのよ?遊びの部分だけちょっといいモンもらえるの。古代の遊びの部分ってちょっとだけじゃね?良い毛皮とか綺麗な玉程度じゃね?そんなちょっとの見返りで、日本語特有の突っ込みがメッチャある面倒な町内会長みたいなのとかマンション管理役員会長とか引き受けるのよ?すげー嫌じゃね?
基本的に、沢山の人を纏める面倒くささってのどこにでもあるよね。村程度までならともかく、国まで行くと七面倒なことこの上ない。
しかも狩猟や交易で結構あっちこっち行くしね。遊牧の出来る環境と違って、日本って藪や森林に山ばっかだよ。開けた土地が異常に少ない土地柄。川の近くは氾濫の危険も高い。そら大集団出来辛いわ。小集団移動になる。そうなると小集団の権力なんて、大したもんじゃない。広域で動いてたってのは判明してますよ、秋田の油田からのアスファルトが石器の接着剤として使用されてんの結構広い範囲、全国と言っていい範囲から見つかってるっす。船はすごいね~。長距離短時間移動~。今も秋田の油田は稼働中。一見ミニショベルのちょっとした置き場にしか見えない、田舎の住宅地のミニ油田w
さて、纏めるの面倒で見返り少ないなんて、誰もトップやりたがらないよな。国ってもんの面倒くささを結構解ってたんじゃないかと思うんですよね、縄文人。
それなりに、漂着やら移住やらする人間ってコンスタンスに大陸から居た臭いですし。
弥生から古墳時代まで1500年くらいコンスタンスに大陸から人が入って来てたってのは研究結果で解ってますから、それ以前だって居ただろって感じ。
山内丸山遺跡では大量に栗を栽培して炭水化物も確保してたようですね。まったく栽培してないってわけではなく、多少の植林とか栽培は行っていたらしい。
山持ってる人が、タラの木を挿し木で増やしたり、山菜の株を増やすようなもんですな。
しかし、ある時深刻な飢饉が起って、船とかであっちこっちに人が散逸したっぽい。けどこれは狩猟採集生活からすると、ちょっといい場所にしばらく居たけど、食えなくなったから移動したってだけに過ぎないと思うんですがね。定住者が離散したってのと意味が違う。
国とか定住とか起こる様になったのが、やっぱ稲が一番動機が強いのかなぁと思います。
稲って、すごく増えるんですよ。5粒位が大体ご飯茶碗一杯分になる。かなり栽培効率が良い。対して麦ってそんなに増えないの。いくら手を掛けてもね。効率悪い。
あとは、外敵への対抗かな。やはり中国から色々入ってくると、危機感持ってくるってのがあるよねってこと。明治維新だって、対外国の緊急措置じゃねぇ?
もし中国がもっと安定した国で外向きじゃない国だったら、日本は弥生過ぎても国家っぽい物持ってなかったかもね。
そんな古代に思いを馳せて見ました。
#1マーシャル・サーリンズ『石器時代の経済学』 (1984年)
1960年代以降、狩猟採集民の時間配分に関する体系的な研究・調査が行われるようになりました。一連の研究・調査によって、狩猟採集民の労働時間が必ずしも長くないということが判明しました。それまで、人類学者の間では、狩猟採集民は生き延びるために絶え間なく働かざるを得ず、苛酷な生活だったというのが定説でした。それゆえに、労働時間が長くないという研究結果は画期的な発見でした。とりわけ、人類学者のマーシャル・サーリンズの貢献は大きく、狩猟採集民の労働時間が短いということだけでなく、彼・彼女らの社会が豊かさにあふれたものであることを世の中に広めました
サーリンズは、著書『石器時代の経済学』において、労働時間に関して体系的に行われた研究をまとめ、狩猟採集民の労働について再考しています。取り扱ったのは、フレドリック・マッカーシーとマーガレット・マッカーサーのオーストラリアでの研究、リチャード・リーのアフリカでの研究、ジェームス・ウッドバーンのアフリカでの研究などです。
マッカーシーとマッカーサーは、オーストラリア北部のアーネムランドにおいて、2つのグループの原住民の観察を行っています。狩猟、採集、食事の準備、武器の手入れを含めた成人の労働時間を記録しました。フィッシュ・クリークのグループを14日間観察したところ、1日あたりの労働時間は4時間弱、ヘンプル湾のグループは7日間観察し、1日あたりの労働は約5時間であることを記録しました。
フィッシュ・クリークのグループの労働時間が短い理由は、大きな獲物を捕りやすい地域に居住しているからです。1日働けば、あとの2日は働かずに暮らせるだけの食料を手に入れられるという羨ましい地域に住んでいます。
紀元前1600頃、現在確認できる中国最古の王朝である殷王朝が成立していますが、その頃の日本は縄文時代後期です。
日本では結構長く国家が無く、狩猟採集時代が長かったようです。
狩猟採集ってそれなりに大変ではあったが、農耕よりも労働時間が短く、摂取カロリーも農耕と同程度かより高かったという研究結果#1が有ります。
じゃあなんで農耕が発達してきたのか?基本人類は600万年、ずっと狩猟採集生活だったんですが、農業の起源、農業が始まった動機(狩猟採集から農業に移行した理由)は種々の議論があり、明確な結論に至ってはいないです。
基本的に、日本って天災は多いですが、植生が豊かで食糧は豊富な地域だったんですね。(欧は氷河期に結構動植物が死滅し、植生も動物の種類も貧弱です。)
だから弥生時代になるまで、長~い縄文時代、狩猟採集と小集団で済んでたと。
江戸時代のヨーロッパ人の日本見聞録見るとわかるんですが、日本人って働く時間短くてすんげー怠け者って書いている。
食う分だけ稼いだら、あとは食っちゃ寝してたんですね。休憩時間も長いし、めっちゃ食べてたw
飢饉がどうのってのは異常事態で、基本カロリーは通常では十分足りてたみたいです。
つかさ、そんな稼ぐ必要が無かったら、そりゃ稼がないよね。
お金貯めても、火事とか地震とかですぐ消えて無くなるんだもん。貯蓄の考えも低くなるわな、宵越しの金は持たねえ。
一応保険みたいな組合とか銀行みたいな貸金業みたいなの有ったんだけどね。一般人にはそんなになじみなかったか。
今の日本人だって、お金が足りてたらそんなに働かないって人の方が多いんじゃないの?なんか必要に駆られて稼いでるだけだもん。
あとは銀行が発達したから、貯めることが出来る様になったってのが、デカいかな。
それで働くようになってきた。
けど、江戸時代までそんなに働いたり稼いでないです。武士は部所により、結構なブラック位働いたりしてるけどw大岡越前とか。
あと、古代では権力にそんなに固執してなかったんじゃないかなあと思いますね。
考えてみてください。トップに立つと、みんなの事を纏めなきゃならんわけですよ。
その癖、そんなに見返りもないわけだ。ごはんは足りてんのよ?遊びの部分だけちょっといいモンもらえるの。古代の遊びの部分ってちょっとだけじゃね?良い毛皮とか綺麗な玉程度じゃね?そんなちょっとの見返りで、日本語特有の突っ込みがメッチャある面倒な町内会長みたいなのとかマンション管理役員会長とか引き受けるのよ?すげー嫌じゃね?
基本的に、沢山の人を纏める面倒くささってのどこにでもあるよね。村程度までならともかく、国まで行くと七面倒なことこの上ない。
しかも狩猟や交易で結構あっちこっち行くしね。遊牧の出来る環境と違って、日本って藪や森林に山ばっかだよ。開けた土地が異常に少ない土地柄。川の近くは氾濫の危険も高い。そら大集団出来辛いわ。小集団移動になる。そうなると小集団の権力なんて、大したもんじゃない。広域で動いてたってのは判明してますよ、秋田の油田からのアスファルトが石器の接着剤として使用されてんの結構広い範囲、全国と言っていい範囲から見つかってるっす。船はすごいね~。長距離短時間移動~。今も秋田の油田は稼働中。一見ミニショベルのちょっとした置き場にしか見えない、田舎の住宅地のミニ油田w
さて、纏めるの面倒で見返り少ないなんて、誰もトップやりたがらないよな。国ってもんの面倒くささを結構解ってたんじゃないかと思うんですよね、縄文人。
それなりに、漂着やら移住やらする人間ってコンスタンスに大陸から居た臭いですし。
弥生から古墳時代まで1500年くらいコンスタンスに大陸から人が入って来てたってのは研究結果で解ってますから、それ以前だって居ただろって感じ。
山内丸山遺跡では大量に栗を栽培して炭水化物も確保してたようですね。まったく栽培してないってわけではなく、多少の植林とか栽培は行っていたらしい。
山持ってる人が、タラの木を挿し木で増やしたり、山菜の株を増やすようなもんですな。
しかし、ある時深刻な飢饉が起って、船とかであっちこっちに人が散逸したっぽい。けどこれは狩猟採集生活からすると、ちょっといい場所にしばらく居たけど、食えなくなったから移動したってだけに過ぎないと思うんですがね。定住者が離散したってのと意味が違う。
国とか定住とか起こる様になったのが、やっぱ稲が一番動機が強いのかなぁと思います。
稲って、すごく増えるんですよ。5粒位が大体ご飯茶碗一杯分になる。かなり栽培効率が良い。対して麦ってそんなに増えないの。いくら手を掛けてもね。効率悪い。
あとは、外敵への対抗かな。やはり中国から色々入ってくると、危機感持ってくるってのがあるよねってこと。明治維新だって、対外国の緊急措置じゃねぇ?
もし中国がもっと安定した国で外向きじゃない国だったら、日本は弥生過ぎても国家っぽい物持ってなかったかもね。
そんな古代に思いを馳せて見ました。
#1マーシャル・サーリンズ『石器時代の経済学』 (1984年)
1960年代以降、狩猟採集民の時間配分に関する体系的な研究・調査が行われるようになりました。一連の研究・調査によって、狩猟採集民の労働時間が必ずしも長くないということが判明しました。それまで、人類学者の間では、狩猟採集民は生き延びるために絶え間なく働かざるを得ず、苛酷な生活だったというのが定説でした。それゆえに、労働時間が長くないという研究結果は画期的な発見でした。とりわけ、人類学者のマーシャル・サーリンズの貢献は大きく、狩猟採集民の労働時間が短いということだけでなく、彼・彼女らの社会が豊かさにあふれたものであることを世の中に広めました
サーリンズは、著書『石器時代の経済学』において、労働時間に関して体系的に行われた研究をまとめ、狩猟採集民の労働について再考しています。取り扱ったのは、フレドリック・マッカーシーとマーガレット・マッカーサーのオーストラリアでの研究、リチャード・リーのアフリカでの研究、ジェームス・ウッドバーンのアフリカでの研究などです。
マッカーシーとマッカーサーは、オーストラリア北部のアーネムランドにおいて、2つのグループの原住民の観察を行っています。狩猟、採集、食事の準備、武器の手入れを含めた成人の労働時間を記録しました。フィッシュ・クリークのグループを14日間観察したところ、1日あたりの労働時間は4時間弱、ヘンプル湾のグループは7日間観察し、1日あたりの労働は約5時間であることを記録しました。
フィッシュ・クリークのグループの労働時間が短い理由は、大きな獲物を捕りやすい地域に居住しているからです。1日働けば、あとの2日は働かずに暮らせるだけの食料を手に入れられるという羨ましい地域に住んでいます。
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