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読書感想系3 漫画「廃墟のメシ」 SFだ!こりゃ良いや!

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 アルファポリスの公式漫画。「廃墟のメシ」のご紹介。
 アプリのチケットが溜まって、なんか借りるかな~って時に見つけたんですが、ちょっと他の漫画の表紙と一線を画してた。少し絵画的でなんかちょっと色っぽいの。それでいて、あらすじはSFじゃん!これは見てみよう、と思って見たら、大当たり!

あらすじ引用ここから******

かつては星々の領域まで進出していた人類がその覇権を失って幾星霜、無人のまま稼働する完全食品コモンブレッド生産プラント工場のまわりに密集する集落だけが人の生存圏となっている時代。
探索師の少女ハルカはコモンブレッド至上主義をかかげる〝教会〟の目を逃れながら廃墟を旅していた。

******引用ここまで

 こう聞くと、結構ダークかな?とか、ディストピアかな?って感じですが、まあ、ディストピアっぽさも無きにしも有らずですが、結構みんな明るく逞しく生きてる人々のお話で、ギャグもあり楽しい作品です。
 けど、表紙のヒロインの色っぽさは漫画内に期待しちゃだめだwww色気どこ行ったw白黒に色気なしw
 ん~、ちょっと砂坊主の雰囲気もあるかな?あっちよりノリはかなり軽いですけどね。だって食べ物には、困ってないんだもん。工場からちゃんと供給されてるからさ。

 主役の子の目的は、その食べ物、「コモンブレッド」以外に食べ物がある!昔、小さいころ食べた、ある美味~い食い物を探してやる!ってこと。

 大仰な目的より、よっぽど地に足ついてて、好感が持てるよなあこれ。

 いやこれ本当に気持ち分かるわ~、自分にも幻の食べ物がある。探してるけど見つけられない。いや、たぶんこれかな~ってのはあるが、はっきりしない。
 そんな幼少期の食べ物。
 爺さんが取って来てくれたイモムシなんだけど、1~2cmくらいでクリーム色で表面つるんとした、栗虫の大きい奴見たいなね。これが焼くと香ばしい松の実の風味で、クリーミーですごく上品な味で美味しかった。松虫って言ってたけどなあ。たぶん松の木の中に入ってる虫なんだよな。小さいけど、クワガタっぽい生態なんだろうなあとか思ってるけど。どんぐり虫のゾウムシの幼虫にすごい似てる気がするけど、もっとツルっとしてプリッとしてどんぐり虫よりデカくて、どっちかというと流線形なんだよ!確か。

 そこ!うげえ!って言わない!!!本気で美味かったんだ!
 爺さん生きてる内に、取ってるトコに一緒に連れて行ってもらえばよかった。あまり取れないらしく、ほんとに偶にしかくれなかった。いまだ謎の美味だなあ。
 結構山歩きも経験してんだけどね、見つけられんのよ。野生のエノキや、ソデコにガマズミなんか楽勝なんだけどなあ。たぶん朽ちた松に居ると思うんだけど。爺さん林業してたから山のスペシャリストだった。それでもあんま見つけられない虫だったらしいから、本当に見つけづらい虫なんだと思う。

 この話の中の他の人々も、ヒロインが見つけたそのある食べ物を食べていいよって言われると、うげええ!って引いて食べないで見てるんだよ、それも共感。まあ気持ちはわかるんだよね、だって普段それしか食べてない人が、違う物食えって言われてもさ、そんなの食えるか!キショ!ってなるじゃん。

 探索をして、色んな品物を見つける商売のヒロイン、そのヒロインの成果を横取りしようとする盗賊とかと戦闘もある。
 やー、アクションシーンもキレッキレ!画力があるだけに、戦闘シーンがすごい!
 自分アクションシーンが上手い人って尊敬するんですよねえ。人体の動きをガチっと捉えて動かすってクッソ面倒だもん。そこの基礎しっかりしてると、大体こら当たりよ。

 ネタばれになっちゃうから、あんまり詳しく言えないけど、本物って何?本物にこだわる必要ってある?心が大事でしょ?みたいなね。深~い問い掛けってもの有り、逞しく明るいだけじゃない、深みもある。
 

 転生系もファンタジーも面白いのは面白いんだけどさ、最近結構多すぎでしょ?そこに一石を投じるというか。
 SFも力ある人居るじゃん!って嬉しくなったよ。
 読書感想系1でも、どっちかというとSFのゲームを元にした話の感想にしてるけど、自分はやっぱ科学系の方がより好きなんだな。感想を書きたい、応援したいって気になるくらいには。

 ってなわけで、先が楽しみな漫画。ぜひ無料分だけでも読んでみて。
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