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6.親に告白
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子供テーブルの戦争具合と違って、大人テーブルは和気あいあいね。
給仕の従僕も2~3人づつくらいだし。
食事の後は団らんタイムよ。
子供はそれぞれのお母さんお父さんの所に行ったりして寛ぐわ。
けど、人気のお父さんお母さんも居て、そういう人の所は子供が4~5人たかってるわね。
構ってくれる人の所は人気があるのよね。
基本領地って一族経営だから、和を大事にしてんのよね。
おじさんおばさんって意識も薄いのよ。
皆の子供、皆のお父さんお母さん。
ある意味あたしの小さい頃のご近所感かしらね。それよりかなり距離が近いけど。
勿論悪い事したら、ゲンコで怒られるわよ。
団欒が終わると、子供部屋に連れていかれるんだけど……。
私が昨日まで居たのは、病気の子供の隔離部屋なのよね。
基本子供に個室は無いのよ、総勢14人で人数も多いしね。
1歳~5歳までは幼児部屋、6歳~は男の子部屋、女の子部屋みたいよ。
今日から幼児部屋に戻されるのかしら……。
ちょっとお母様とお話したいんだけど。
「ねえ、お母様、今日は一緒に寝たいな。」
「あら、イワンは甘えん坊ね?まだ体が痛いの?」
「うん、ちょっと痛いから、お母様と一緒が良い。」
「しょうがないわね、今日だけ特別よ?明日からはお部屋で皆とねんねよ?」
「やった!お母様大好き!」
子供は絶対子供部屋って言われるかと思いきや、結構簡単に受け入れられたわ。
基本大事にしてくれてるのね~。
そうとなると、やっぱり、前世の記憶がよみがえった事言った方が良いかしら?
だってさ~、やっぱ記憶がよみがえる前と後って、やっぱ結構違うっぽくなってんのよ。
「われこそは、英雄ユーリー=ゲイラー!くらえ!魔光線ビビビビ!」
「え~い!効くか!障壁!ビシー!」
「チョップ!」
「いって!後ろから尻はなしナシだろ!ズルッコ!まてー!」
「つかまらないよ~、お尻ぺんぺ~ん」
こういう、幼児のノリに付いていけないわ~。前はノリノリで混じってたんだけどね~。
しかも幼男児が私の他に4人いるのよ。
ダンスィっての?そういうノリに乗れないのよ。
あなた、オバちゃんがクレ○ンをリアルにノリノリでやれって言われて出来る?尻だけ星人~~~とか。おちんちんちんちんちんブラブラブラブラり~ん~~~とか。よしんば女の子だったとしてもしてもよ、幼児っていきなりお尻だしたり、股掻いて人の顔に付きだして、「臭ってみ?臭いから」とか言うのよ?
そういう事をさぁ、全力で幼児の演技出来る?いや~、キツイわ~、おばちゃん無理だわ~~~~。
脳みそ4歳だから、騎士人形遊びはそこそこイケたけど、比較相手がいると、幼児のフリって、かな~り難しいわ~。
あと、子供って結構異質なものに敏感だからね、こいつヘ~ンとか言い出すと思うのよ。
子供の性質を親が把握して対応するかどうかって、大事だと思うのよね。
まー最初に言っとけば、いっぱい子供達が居る中でだから、ちょっと変わった性質な子がいるって程度に受け入れてもらえるんじゃないかしら?
オバちゃんの子供も一時期、「おばけが居る~」って夜中に泣いた事あったけど、「じゃ、お母ちゃんがやっつけるから!えい!たあ!」って塩撒いたら、「居なくなった~。」って安心して寝ちゃったわ。なんか突拍子無い事言われても、1回は受け入れる姿勢が大事なのよね。
もし、私の子が前世思い出したって言われたら、どうしてたかしら?
「そうなんだ~、面白いね~。でも今はお母ちゃんの子だからね。それはそれ、これはこれ。さ、茄子嫌がってないで食べなさい。」
って感じで、過去話じゃなくて、今やんなきゃいけない事に注意向けさせたかしらね。あと、過去が有って今があるのは当たり前。そして今は私の子!って強調ね。
前世がどーのとか言っても、結局自分の子な訳なんだしね。どーんと構えて扱うわよ。
つっても、今世のお母様がどう出るかはなんか未知数だし、夜寝るときに、寝ぼけ風に、記憶がある~って言うのがベストかも。
拒否反応が有ったら、あれは夢的に流して、なかったら、そういう事なんだってのをキッチリ告白って計画で行きましょう!
**********
「おや、今日はイワンも一緒に寝るのかい?」
「あ、お父様、うんそうなんだ。」
「ちょっと甘えたくなったみたい、さあ、早くお休みなさい。」
う~ん、お父様も居るのか~、ちょっと予想外だけど。
「じゃあ、絵本を読んであげよう、さ、こっちにおいで。」
お父様やさしい~。なんか大丈夫な気がしてきた。川の字のお父様側によって行って、絵本を読んでもらうわ。
「……抜いたカブを食べたおじいさんとおばあさんは仲良く幸せに暮らしました。おしまい。」
絵本が終わって、私も眠くなってきたわ。
「ん~、あのね、お父様お母様、あのね…。」
「どうしたい、イワン」
「あのね、木から落ちた時に思い出したんだけど、僕昔おばさんだったの。」
「え?昔って?あかちゃんじゃなくて?」
「赤ちゃんの前…生まれる前、おばちゃんだったの……。」
「ああ、そうなの、そっか~。」
「うん、そう、おやすみ……。」
ここで寝たふり……どうなるかしら?
給仕の従僕も2~3人づつくらいだし。
食事の後は団らんタイムよ。
子供はそれぞれのお母さんお父さんの所に行ったりして寛ぐわ。
けど、人気のお父さんお母さんも居て、そういう人の所は子供が4~5人たかってるわね。
構ってくれる人の所は人気があるのよね。
基本領地って一族経営だから、和を大事にしてんのよね。
おじさんおばさんって意識も薄いのよ。
皆の子供、皆のお父さんお母さん。
ある意味あたしの小さい頃のご近所感かしらね。それよりかなり距離が近いけど。
勿論悪い事したら、ゲンコで怒られるわよ。
団欒が終わると、子供部屋に連れていかれるんだけど……。
私が昨日まで居たのは、病気の子供の隔離部屋なのよね。
基本子供に個室は無いのよ、総勢14人で人数も多いしね。
1歳~5歳までは幼児部屋、6歳~は男の子部屋、女の子部屋みたいよ。
今日から幼児部屋に戻されるのかしら……。
ちょっとお母様とお話したいんだけど。
「ねえ、お母様、今日は一緒に寝たいな。」
「あら、イワンは甘えん坊ね?まだ体が痛いの?」
「うん、ちょっと痛いから、お母様と一緒が良い。」
「しょうがないわね、今日だけ特別よ?明日からはお部屋で皆とねんねよ?」
「やった!お母様大好き!」
子供は絶対子供部屋って言われるかと思いきや、結構簡単に受け入れられたわ。
基本大事にしてくれてるのね~。
そうとなると、やっぱり、前世の記憶がよみがえった事言った方が良いかしら?
だってさ~、やっぱ記憶がよみがえる前と後って、やっぱ結構違うっぽくなってんのよ。
「われこそは、英雄ユーリー=ゲイラー!くらえ!魔光線ビビビビ!」
「え~い!効くか!障壁!ビシー!」
「チョップ!」
「いって!後ろから尻はなしナシだろ!ズルッコ!まてー!」
「つかまらないよ~、お尻ぺんぺ~ん」
こういう、幼児のノリに付いていけないわ~。前はノリノリで混じってたんだけどね~。
しかも幼男児が私の他に4人いるのよ。
ダンスィっての?そういうノリに乗れないのよ。
あなた、オバちゃんがクレ○ンをリアルにノリノリでやれって言われて出来る?尻だけ星人~~~とか。おちんちんちんちんちんブラブラブラブラり~ん~~~とか。よしんば女の子だったとしてもしてもよ、幼児っていきなりお尻だしたり、股掻いて人の顔に付きだして、「臭ってみ?臭いから」とか言うのよ?
そういう事をさぁ、全力で幼児の演技出来る?いや~、キツイわ~、おばちゃん無理だわ~~~~。
脳みそ4歳だから、騎士人形遊びはそこそこイケたけど、比較相手がいると、幼児のフリって、かな~り難しいわ~。
あと、子供って結構異質なものに敏感だからね、こいつヘ~ンとか言い出すと思うのよ。
子供の性質を親が把握して対応するかどうかって、大事だと思うのよね。
まー最初に言っとけば、いっぱい子供達が居る中でだから、ちょっと変わった性質な子がいるって程度に受け入れてもらえるんじゃないかしら?
オバちゃんの子供も一時期、「おばけが居る~」って夜中に泣いた事あったけど、「じゃ、お母ちゃんがやっつけるから!えい!たあ!」って塩撒いたら、「居なくなった~。」って安心して寝ちゃったわ。なんか突拍子無い事言われても、1回は受け入れる姿勢が大事なのよね。
もし、私の子が前世思い出したって言われたら、どうしてたかしら?
「そうなんだ~、面白いね~。でも今はお母ちゃんの子だからね。それはそれ、これはこれ。さ、茄子嫌がってないで食べなさい。」
って感じで、過去話じゃなくて、今やんなきゃいけない事に注意向けさせたかしらね。あと、過去が有って今があるのは当たり前。そして今は私の子!って強調ね。
前世がどーのとか言っても、結局自分の子な訳なんだしね。どーんと構えて扱うわよ。
つっても、今世のお母様がどう出るかはなんか未知数だし、夜寝るときに、寝ぼけ風に、記憶がある~って言うのがベストかも。
拒否反応が有ったら、あれは夢的に流して、なかったら、そういう事なんだってのをキッチリ告白って計画で行きましょう!
**********
「おや、今日はイワンも一緒に寝るのかい?」
「あ、お父様、うんそうなんだ。」
「ちょっと甘えたくなったみたい、さあ、早くお休みなさい。」
う~ん、お父様も居るのか~、ちょっと予想外だけど。
「じゃあ、絵本を読んであげよう、さ、こっちにおいで。」
お父様やさしい~。なんか大丈夫な気がしてきた。川の字のお父様側によって行って、絵本を読んでもらうわ。
「……抜いたカブを食べたおじいさんとおばあさんは仲良く幸せに暮らしました。おしまい。」
絵本が終わって、私も眠くなってきたわ。
「ん~、あのね、お父様お母様、あのね…。」
「どうしたい、イワン」
「あのね、木から落ちた時に思い出したんだけど、僕昔おばさんだったの。」
「え?昔って?あかちゃんじゃなくて?」
「赤ちゃんの前…生まれる前、おばちゃんだったの……。」
「ああ、そうなの、そっか~。」
「うん、そう、おやすみ……。」
ここで寝たふり……どうなるかしら?
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