文は揺蕩う

 思いを捨てる祭り、底炎(ていえん)祭。
 第十八代目”灯”である浅崎庵(あさざきいより)は、幼馴染で隣人である最上東星(もがみとうせい)を祭りへと誘う。
 言葉巧みに誘いを断る東星は、もう一人の隣人を捨てられずにいた。
 庵の姉であり、双子の方割れであった幼馴染は、数年前山へと向かった後に消息を絶った。

 ”色”と呼んだ幼馴染は、彼らを今でも山登で繋げている。
 彼らはもう一人の後輩と共に、色を失った山へと挑む。



 __文は、貴方を離れ。
 揺蕩いながら、思いを沈める。

 それはきっと、あなたに伝わる。

24h.ポイント 0pt
0
小説 192,862 位 / 192,862件 青春 7,026 位 / 7,026件

あなたにおすすめの小説

感情隠蔽少女

紗霧 鈴
青春
僕“鐘山廉(かねやまれん)”の通う学校に転校してきた少女“夢空凜(ゆめぞらりん)”は元気な良い子。 最初は皆と仲良くしていたのにいきなり、 みんなと一定の距離を保とうとしているのかあまり話さなくなる凜。 そんな彼女を何とかしようとするが…… 「私に関わらないで…お互いに辛い思いをするだけだよ。」 そう言い放った彼女に僕は…

心を求めて

hakurei
青春
これはとある少年の身に起こった過去の物語。 そして今、ぽっかりと空いた穴を埋められない少年の物語。 その穴を埋める為に奮闘する『誰か』の話です。

冬の水葬

束原ミヤコ
青春
夕霧七瀬(ユウギリナナセ)は、一つ年上の幼なじみ、凪蓮水(ナギハスミ)が好き。 凪が高校生になってから疎遠になってしまっていたけれど、ずっと好きだった。 高校一年生になった夕霧は、凪と同じ高校に通えることを楽しみにしていた。 美術部の凪を追いかけて美術部に入り、気安い幼なじみの間柄に戻ることができたと思っていた―― けれど、そのときにはすでに、凪の心には消えない傷ができてしまっていた。 ある女性に捕らわれた凪と、それを追いかける夕霧の、繰り返す冬の話。

図書と保健の秘密きち

梅のお酒
青春
図書室の図書委員しか入れない部屋の委員長と副委員長、司書の3人しか入れない秘密の部屋。 そこでは仕事の会話ではなく恋の会話が行われていた。 保健室の奥にある3つのベッド。そこでは保健委員の委員長と副委員長、病人が眠るくつろぎの空間。 そこでもまた仕事の会話ではなく恋の会話が行われていた。 これはどこか人付き合いが苦手な新入生と人好き合いに冷めた新入生、読書が好きな先輩とギャルの先輩、婚活熱心な教師と仕事熱心な教師が離れたり近づいたりする物語。

Color4

dupi94
青春
高校一年生の岡本行雄は、自分のすべてから目を背けるほどの事故から始まった悲惨な中学時代を経て、新たなスタートを心待ちにしていた。すべてが順調に始まったと思ったそのとき、彼は教室に懐かしい顔ぶれを見つけました。全員が異なる挨拶をしており、何が起こったのかについての記憶がまだ残っています。ユキオは、前に進みたいなら、まず自分の過去と向き合わなければならないことを知っていました。新しい友達の助けを借りて、彼は幼なじみとの間の壊れた絆を修復するプロセスを開始しました。

握手会にハマったバツいちオジ

加藤 佑一
青春
握手会とはビジュアル国内トップクラスの女性が、自分の為だけに笑顔を向けてくれる最高の時間である。 ルックスも性格も経歴も何もかも凡人のバツイチのおじさんが、女性アイドルの握手会にハマってしまう。 推しが人気者になるのは嬉しいけど、どんどん遠くなっていく推しに寂しさを覚えてしまう。 寂しさをを覚えながらも握手会を通して推しの成長を見守るお話です。 現在国民的アイドルグループになったグループを結成初期からヲタ活を続けた方をモチーフにしてます。 真実が7割、記憶があやふやなので創作したが3割ほどと思って楽しんで頂けたら幸いです。

初恋エチュードの先に

片瀬ゆめじ。
青春
勉強・運動が苦手で要領も悪い広井。適当に勢いと元気でカバーしてる中学2年生。そんな広井は最近同じクラスの大田が気になって目で追ってしまう。大人になったら恥ずかしいと思ってしまうような若さ溢れる初々しい初恋や中学という小さな社会での部活動の楽しさ、いざこざ、苦しさ。学生の頃の弱さや強さ。あの頃にあった全てを書く青春群像小説。

やっぱり普通の生活って出来ないの?

神桜
青春
画像変えました!7月1日 国内で大きな会社を建てている有名な会社の義娘になったのは、母の再婚がきっかけだった。母の再婚で家族が増えて父、母、兄二人、弟一人、私っという家族構成になった。義娘の葵は、母が再婚する前から天才だった。そして、学生社長にもなっている。さらには、家族全員が普通の生活をしていない。 葵は、どうしても普通の生活がしてみたい!っと思った。

処理中です...