魔界建築家 井原 ”はじまお外伝”

第24章 ドラゴニックエスタ トライアル

第１２４０話 リメイク版では怖くなくりました。

　独沼以降はかなりサイコロの出目も良く、靴（サイコロをもう一回振る）。天使（ステータスにバフが入る）そして…宝箱のマスからは１２５０Ｇを引いた。がその頃には…通路のわきを付きまとうように３人もサイコロを見つめるように…声援も飛ばしているな。何せ自分にダメージの入るマスもあるんだ。宝箱もそれなりの物があった。そして…何よりすごろくに明かりがともっている今、マス目の内容が絵柄のみで判別できるようになっていた。こっちからは遠くの物は見通せないが。
「６は…教会？４が矢印…」
「１が宝箱で…３がギルドマーク。」
「神は見ているはずですが、ご武運を。」
　２が羽のマーク、５がゴブリンらしきもののマークだ。当然戦闘だろう。
　さて、サイコロだ…ついでに…私くらいのＴＲＰＧプレイヤーになるとサイコロの振り方にもこだわりがある。サイコロは結局正方形の物体だ。そしてそれが…。ある程度までならサイコロの出目を操作できる。…まあ○○を上にすると○○の目が出るとかその次元のレベルだがな。ただしテーブルの床や地面の素材次第で大体の予測がつく。だからこそ…それに合わせた”予想できない振り方”もある。ついでに…そんな出目を狙う振り方をするのは…面白くないので、予想できない振り方をしている。第一ゲームのテストを行っているのに出目操作するなんて不確実なデータが出るだけだ。そしてサイコロを一投する。
「出目は…二か。」
「これは！？」
　なぜか外野の方が熱くなっている。
『羽のマーク。指定マスまで進んでください。』
　どうも、指定移動マスらしい。私はゆっくりと…７以上の…あ…１０マス進んで、しかも分岐が８マス目にあったのに、それを越えた先の箇所…。
「すまんな、ここか？」
　そこには草原のマークだ。
『草原のマス。サイコロを振ってください。機械が自動で振った数字と同じ出目なら戦闘を行います。』
　これ、結構まずいな。サイコロのぞろ目の確立・・・分かりにくいが６分の１だ。全部の出目を書き出してみると分かりやすい。３６種類の出目パータンに対して６種のぞろ目パターンだ。が
「では行くか。」
そして私がサイコロを振ると、壁の奥から両手で抱えられそうな巨大なサイコロが草原に転がる。
「４．」
『４．ではそこにコインを置いて、別室にお入りください。』
　全員がこっちを白目で見る。確かに出目は一緒なのと…戦闘がないわけでもない。これがつらいな
「こればっかりはな。」
　そして、コインを置いて…緊張の面持ちで室内に入ると、そこには…岩のような…何かが一つ鎮座がしていた。鑑定。

カイガンイワモドキtips：甲殻類で蟹の一種。海岸沿いや浅瀬で岩に擬態して自分の体に触れた動物をハサミでつかむか急に動いて転ばせてから鋭いはさみで近くの肉を引きちぎる。かなりの危険生物…動物保護の指定前に絶滅させられる希少生物。

　闘技場で見た感じまでなら…怖くない。ただ…ユリアは違った。
「げ、カニか、やっばいな。ゲームと一緒なら速攻で撃て！」
「どういう事だ？」
　いう間もなく、ユリアは魔法を連射し始める、光魔法でも連射し始めた。そんなヤバい奴なのか？