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第24章 ドラゴニックエスタ トライアル
第1238話 部下の様子を確認しに行きたくなるでばがめ根性
しおりを挟む「で、こいつらか…。」
「よろしく。」
「神は言っていますといつもは言っていますが、この世界では神のお言葉が届かないので…役には立ちません。すいません。」
私としても一人で行くのはさみしいからな。
「あたしはユリア。よろしくな。」
「闘技場で格闘しているタナーカです。よろしく。」
「私は、ラケニアと申します。神職…が無いので、魔導士です。」
いつもと調子が狂うが剣闘士として戦っていた魔導士コンビの二人であるラクリッチェさんと田中さんを連れてきた。ついでに名前は違う。
「私がイルパだな。一応仲介役だ。そして今回は長期間向こうの村に籠る可能性がある。」
「師匠たちとか知りませんか?いると聞いてます。」
「はい、その情報を聞きたくて。」
「それは大体予想がつく、今は海の上だろうな。」
「は?」
「こっちでは釣り船に乗って遠洋漁業でもしてるんじゃないのかな?」
「は?」
ユリアも含め3人が怪訝な顔をしているが…事実だと思う。
「ま、説明は向こうについてからだ。宿屋がパワーアップしているというから、楽しみにしていこうぜ。」
「お、おう。」
私達は全く慣れる事のないファストトラベルを体感して大下君たちの感覚する村まで来ていた。どうも宿屋一極集中で鍛えたらしく村の周りは木の柵の外壁に一人しかいない門番。そしてそれに似つかわしくない…大型ビジネスホテルみたいな大きさのホテルがあった。ついでにそれ以外の店もない。
「神も見ているでしょうが…これが、田舎なんですね。」
「いや、おかしいよこれ。」
「ここの貴族様は宿屋に全資産投入して宿屋だけをランクアップさせたらしいからな。ついでにここで錬金窯に関する研究レポートが依頼内容だ。場合によっては素材も撮りに行くぞ。後カードもだ。」
「それは分かった。けどさ…。」
「入るぞ。」
宿屋の中に入ると…まず目の前には大きめのビアホールとか思わせるかなり大きめのレストランフロアと、ギルドマーク付きのカウンターには二人ほど…人が座っている。その脇には私の作った錬金窯が鎮座している。そしてギルド売店があり、レストランがあり…後は…
「階段とか多いですね。」
「神も見ていると思いますが…この…なんか広くありませんか?」
「私もそう思う、むしろ建物よりも内部が広い疑いがあるぞ。聞いた話では運がいいのかカードの結果が宿屋に集中してたらしくて収益+20%を二回引いて何か設備が二つほどついているらしい。それも調査だな。まずは…。」
私はカウンターで、一人は三角巾を付けた女性と…
「へいらっしゃい。どうしたの?」
「これを。依頼できた。こっちから監査だな。」
渡したのは指令書だ。一応…思いっきり謝られたので。これを書いてもらって便宜を図ってもらう事にした。
「男爵様の言う事だ。理解したよ。何を調べるんだい?」
「錬金窯を時々使わせてほしいのと。道具屋の手配。後。施設がここの部屋の他にあるなら。案内して欲しい。」
さてさて、これはどうなる事か…。
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