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第24章 ドラゴニックエスタ トライアル

第1225話 裸は倫理観で扱いが違う

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 帰った後は総務課と気配遮断のスキルを慣らしつつ、訓練をしていた。そして風呂の方も…完成した。どうもあの機械は付与魔法を使う事が出来る機械でかなり強めの魔法を照射していた。それだけじゃないだろうがこれで付与されたものを簡単に作れる。そしてて来たのが”加熱パイプ”だ。と言っても私が風呂に入っている間に魔力を備蓄したマナバッテリーを経由して一定魔力で温度を固定して、蛇口でお湯パイプと水パイプの割合変更して出せるようにすれば完成だ。温度については毎日入って確認する…でいいだろう。本気の完成には時間がかかりそうだ。

 そして、次の日には昨日のお伺いに向かった。風呂の設営と完成についてだ。まずは大下君夫妻に会ったが…機能は私が去った後にひと悶着があった。それが”風呂乱心事件”だ。大下君のみならず日本人は風呂が好きだ。毎日入りたいくらいだ。当然そこに風呂桶があり、水を張る機能まであれば入りたい。だが思い出して欲しい。現在の大下君の地位は貴族の”奥様”だ。そう、外に置かれた風呂に入るには…周りの人間に裸をさらす必要があった。特に外で裸なんて変態か頭がおかしいと
言われてもおかしくない。そして間が悪い事にレイロード嬢が”旦那”な事がありその旦那に風呂を熱く語って入ろうとしたところ…当然反対された。そしてそれが
大騒動となる程の騒ぎとなり…けんかとなってしまったようだ。
「ですから…。」
「どうにかして欲しいでござる。」
「無理・・・と言いたいが、それはしたくないな。でも確かに木材の配置の関係と重さはある。でもこれは当然だと思う。」
「どういう意味でござるか?」
「海外に風呂に”裸”で入る風習の箇所は少ないんだ。お湯だと衣類が熱くて困るが…海外の多くは水木を着たまま風呂に入るんだ。そして薄い麻布の薄い水着
とかを用いるんだ。古代ではな。」
「色は?」
「白しかない、染料付きの衣類なんて水に浸せば水を汚染しかねない。」
「もしかして、よく神殿の意匠が白いのって…。」
「そっちのイメージが強い。清めるために薄い布の衣装を着て水を浴びるためだ。滝行とかも一緒だ。」
「そうでござるか…。」
 大下君の落胆は恐ろしいほどだった。
「まず…私がやろう。家の設置したい箇所を言ってくれ。そこに設置する。そこに君だけがこればいい。後、この頃の女性は余り化粧はしないからいいが。化粧に
気を使った方がいい。」
「そうでござるか?」
「こういう時の主導はいつも女性だ。ただし、自分でやれよ。私が入って指導はできないからな。後、この件に関してはある人物を呼んでおく。そこに教わるように。」
「わ、分かったでござる。」
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