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第24章 ドラゴニックエスタ トライアル

第1214話 雑草はないが雑木林はあるかもしれない

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 木材店などを紹介してもらうつもりで話をしたがどうも…木材は村の特産品扱いで貿易商人が一手に扱っていて、しかもそれが”丸太”のみだった。こうなると派閥
が関わるが。そうなると…。
「もしかしたら木材のランクを上げれば風呂に使える気ができるかもしれん。」
 そう、村の特産品は投資によってランクを上げる事が出来て
「そうなると金でござるか?」
 大下君は落胆していた。
「資金には上納金もあってそんなに投資に回せないでござる。しかも昨今はいろいろ貿易品が出回ってポテチも出てきたのでそれで油や食料品が変に極端な
値段になって苦しいでござる。」
「ポテチ…大方…。」
「そうでござる。海の関係の派閥が食料品に手を掛けたので!」、
「触るな。大方…もっとヤバい所に行きつく。」
「ん?どういう事でござるか?」
「手の物を忍ばせてある。いずれ報告が来ると思うが。同じプレイヤー同士なら2年後が怖いって事もありうる。刺激すると問題があるぞ。」
「わ、分かったでござる。でもやばいって…。」
「ギルド上層部とかだ。後…船を手に入れて対抗馬を作ってもいいが、船持っている貴族はいないんだろ?」
「確かにそうでござる。」
「となると、向こうの独断専行だ。逆におこぼれ貰いに行けばいい。こっちはこっちの資金稼ぎでいい。」
「やっぱりプレイヤー雇ってカードまわす方がいいでござるな。」
「だろうな。後ここで下ろしてくれ。私は調査に行ってくる。」
「では頼むでござる。本気で切実でござる。」
 私は馬車を降りると、…見送って…まずはまずは木材の調査だ。

 森の中をさ迷う事三日。そしてどうにか檜を発見した。20mクラスの大木だったが、伐採してゴーレムで運搬、どうも森の内部に…ここもゲームらしいが気候的
特色はなく適当にいろんな木が生えていた。そこで前世の記憶を頼りに木材を判別して回り、かなり山奥に行ったところで発見した。そしてダークボックスで木を
切り刻み…想定される大きさに現場でカットしては入れて乾燥させ、菅瀬された板材にしていった。かなり厚めだがちゃんと彫りも入れて組気にできるように細工した。こうしないと水が漏れるからだ。ガラスが発見されれば…又は火山があればいいがゲーム中で火山は”裏世界の入り口”ただ一つ。それ以外は不明と来ている。だからこそガラス…試してみるか。
「思いついて、すぐに着くとは思わんかったが…試すか。」
 そう、現実世界に近いこの…砂漠の砂はサンディーンすぐそばの砂漠だ。だが砂漠の砂については痛い思い出もある。それがメッチャングの砂浜はガラスの結晶ではなく砂を焼いても解けず、ガラスにならなかった。がこっちの世界の砂はどうか?と言う事だ。当然魔法でも熱を出すことは出来ない。まずは炭焼き小屋を土で作り炭の作成を開始する。その間に…高熱炉の設計を開始する。そう、アンチョコである”異世界転生チート”関連の本だ。これに簡易的反射炉の設計図がある。それを基にガラス用高熱炉の作成を行う。土変化で手早く作成するが、弁当をそうとうかきこんで、頭痛と戦いつつ完成させた。
「魔法はこういう時に便利だ。ただし頭痛い。」
一人でつぶやくのが恥ずかしいが、一人が多いと喋らないと言語忘れそうで怖い。だから一人で夜勤する時は地味に呟いている。
「これができるなら、ホーローができるかもしれん。革命だな。」
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