魔界建築家 井原 ”はじまお外伝”

第24章 ドラゴニックエスタ トライアル

第１２０２話 クエストアイテムを自作するのはチートなのか？

　魔力変換というスキルはあまり記憶にないが確か魔石を作るスキルの事だ。これを使い圧縮すると高圧縮魔石とか作れる。それを素材にして魔力回路を描いて充足可能魔石であるマナバッテリーが作れるのだ。そしてどうもこのミレイという女性は魔力変換スキル持ち。なので、それを譲渡してもらい…ＮＰＣとスキル交換して私達も魔力変換を入手した。がレベル6以上だと何かあるのか？
「あははははは…この濃度だと、エメラルドドラゴンの魔石と比べてどう？」
　高圧縮魔石は虹色だまあ、私はその色が目立ちすぎるのでさらに魔石で被膜を作ってるが、。
「これは！」
　ミリさんが奥に走って行ってしまった。
「お主…。」
「一応、生きてるからね。」
「…無茶するな。」
「ニャオ、これを。」
　ミアが差し出したのは。いつものトレントライクアップルジュースか…グイッとあおる。
「何で倒れたんです？」
「ああ、ＭＰの消費の体感は、割合なんだよ。だから僕は9割くらいぶち込んだんだよ。あの石に。昔、部下に頼んだ時はこれより小さいものをそれこそ一万個とか頼んだんだ。で、製法は覚えていた。」
「ニャオ。」
「やれるなら僕がやるさ。。」
「あんたもしかして…。」
「どうかしたの？」
「いや、なんでもない…。」
　残念そうにとぼとぼミレイさんが帰ってきた。
「やっぱりこれだと数が少ない。付与できなかった。それに処理が足りない。最低250万を圧縮しないといけない。」
　帰ってきたミリさんの顔は暗かった。が250万ＭＰを圧縮した魔石。ここにきてショップ要素が欲しいのか？250万ＤＰをイベントで使えとか。ドランが引いた顔してらっしゃる。
「かなり小さいから水は出るんだけど…はいこれ。」
　そう言って渡されたのはさっきの虹色の宝石でなく、水色が濃い、虹色ラメの入った石だった。
「それに魔力を通すと水が出るんだけど、幅と大きさが足りないのと、湧き水の宝玉にはなるんだけど、竜の宝玉にはまだ足りないみたい。」
「やっぱり…。」
「数字が出れば十分だよ、ミア、ちょっと体を支えて？」
「ダメです！」
　ミアが体をぎゅっと抱きしめる。
「お、おい！」
「今日はもうお休みください。明日、明日やりましょう。出来れば、宿坊があるならお借りできますか？」
「…いいわよ、よく分からないけど。せっかく同郷もいるし。」
　なんか、いろいろはかどるが…それ以上にニャオは…気追う事が多いな。