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第24章 ドラゴニックエスタ トライアル
第1197話 深夜二人で
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その日の夜、野営での見張りを交代時ニャオの周りで影が回転してた。というか影が無くなって、細い黒い棒が回っていた。
「なんだ?」
「これは、教授の開発した魔法の使い方で、影レーダーって奴。影を細長くしてまわすことで、触覚で敵の位置とかわかるって奴。ただし、箱の中身を触覚だけで
当てられる訓練しないと何が来てるかわからないから。」
「そう言えばそう言うのがあるのか。」
というかよくわからん。
「確か…闇魔法で皮膚の一部だけや、耳の鼓膜の部分につなげて。音を拾ったりするんだけど影操作で出来るだけ細くして管を作ることで、やるんだけど、自分の影って
自分の一部だから。その揺れだったかな。それを感じることができるんだって。そこで、影を回転させると、その振動から相手の様子が分かるって奴。」
「なんか職人みたいなことを言うな。」
「マネできないから。工夫して回転させて覚えて、変化があれば気が付くくらいかな、今は。」
「探査系は多いからな。」
「ただ、データを貰ったからと言って何が分かる?って言われるけどね。」
「測量系とか…後水道管の検査とかは、普通を覚えて、普通以外が出たら騒ぐ。これが基本だ。」
実際家の建築後に確認する…工程ごとにチェックをするのだが。当然ミスもあるので、それを検査するのも現場監督の仕事だ。万が一にもミスが修正してないというと、多額の費用と…修正するための日当が会社払いになって酷い目に遭うからだ。だから検品は死ぬ気で行う。ここで失敗すれば亜残業程度ならいい。最悪は私一人で公示するとか、結構ありうる。工程によっては…私一人で工事するからな…。
「熟練なんだな。」
「店が暇でね。その時に入り口に設置して、接触式マットの代わりで置いておくとか、そういうことしてたからね。」
店…そう言えば雑貨店店主とか言っていたな。
「店とか…そう言えば何を売っているんだ?」
「近くの村を回って商品を買い付けて、牛乳とか、後家で作った魔道具とか野菜とか。そう言うの。」
「ほんとに雑多だな。」
「食品置いてないと売り上げ的に細かいの無くて辛いからね。」
今は夜で、ユリアとミナは寝ているようだが。…焚火のぱちぱちという音は聞こえてくる。それが…静かに静寂に染み渡る。一か月の孤独の任務の時に暇でしゃべる癖がついてしまった。本とかあればいいが。それがこの20倍時間の欠点で、上の世界の読みものが出るタイミングは20倍。一週間後に出ると言われればこっちでは140日・・・4か月以上経ってしまう。だからこっちでの本を買ったりしないと、暇が潰せない。最後には知り尽くして…しゃべることもないな。
「食品…そんなに魔道具は売れないのか?」
「ギルドでも売っているし、こっちでも作ってるけど、高いからね。後これ。さっき買ったんだけど、手捨てしてみる?」
取り出したのが白ドライヤーみたいな何かだ。
「これが銃術が使えるように作ったマジックシリンダーっていう武器。」
銃、そんなものがあるのか?
「銃技ってスキルがあるのか。」
「だけど意味不明と言われていて。惜しいと思って。作ってみたんだけど威力がショボくてゴブリンでさえ倒せないか、すぐに壊れると言われてさ。改良してるんだけど。」
「…少し見せてみろ。」
私は住銃の重心を叩いてみる。
「これ、普通にダメだな。」
「やっぱり?」
「いくつも問題がある。難しいな。」
これ。欠点が多すぎて…解説しきれん。
「なんだ?」
「これは、教授の開発した魔法の使い方で、影レーダーって奴。影を細長くしてまわすことで、触覚で敵の位置とかわかるって奴。ただし、箱の中身を触覚だけで
当てられる訓練しないと何が来てるかわからないから。」
「そう言えばそう言うのがあるのか。」
というかよくわからん。
「確か…闇魔法で皮膚の一部だけや、耳の鼓膜の部分につなげて。音を拾ったりするんだけど影操作で出来るだけ細くして管を作ることで、やるんだけど、自分の影って
自分の一部だから。その揺れだったかな。それを感じることができるんだって。そこで、影を回転させると、その振動から相手の様子が分かるって奴。」
「なんか職人みたいなことを言うな。」
「マネできないから。工夫して回転させて覚えて、変化があれば気が付くくらいかな、今は。」
「探査系は多いからな。」
「ただ、データを貰ったからと言って何が分かる?って言われるけどね。」
「測量系とか…後水道管の検査とかは、普通を覚えて、普通以外が出たら騒ぐ。これが基本だ。」
実際家の建築後に確認する…工程ごとにチェックをするのだが。当然ミスもあるので、それを検査するのも現場監督の仕事だ。万が一にもミスが修正してないというと、多額の費用と…修正するための日当が会社払いになって酷い目に遭うからだ。だから検品は死ぬ気で行う。ここで失敗すれば亜残業程度ならいい。最悪は私一人で公示するとか、結構ありうる。工程によっては…私一人で工事するからな…。
「熟練なんだな。」
「店が暇でね。その時に入り口に設置して、接触式マットの代わりで置いておくとか、そういうことしてたからね。」
店…そう言えば雑貨店店主とか言っていたな。
「店とか…そう言えば何を売っているんだ?」
「近くの村を回って商品を買い付けて、牛乳とか、後家で作った魔道具とか野菜とか。そう言うの。」
「ほんとに雑多だな。」
「食品置いてないと売り上げ的に細かいの無くて辛いからね。」
今は夜で、ユリアとミナは寝ているようだが。…焚火のぱちぱちという音は聞こえてくる。それが…静かに静寂に染み渡る。一か月の孤独の任務の時に暇でしゃべる癖がついてしまった。本とかあればいいが。それがこの20倍時間の欠点で、上の世界の読みものが出るタイミングは20倍。一週間後に出ると言われればこっちでは140日・・・4か月以上経ってしまう。だからこっちでの本を買ったりしないと、暇が潰せない。最後には知り尽くして…しゃべることもないな。
「食品…そんなに魔道具は売れないのか?」
「ギルドでも売っているし、こっちでも作ってるけど、高いからね。後これ。さっき買ったんだけど、手捨てしてみる?」
取り出したのが白ドライヤーみたいな何かだ。
「これが銃術が使えるように作ったマジックシリンダーっていう武器。」
銃、そんなものがあるのか?
「銃技ってスキルがあるのか。」
「だけど意味不明と言われていて。惜しいと思って。作ってみたんだけど威力がショボくてゴブリンでさえ倒せないか、すぐに壊れると言われてさ。改良してるんだけど。」
「…少し見せてみろ。」
私は住銃の重心を叩いてみる。
「これ、普通にダメだな。」
「やっぱり?」
「いくつも問題がある。難しいな。」
これ。欠点が多すぎて…解説しきれん。
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