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第24章 ドラゴニックエスタ トライアル
第1183話 ダンジョンはローマの太古からある概念
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それから会議すると…どうもダンジョン出てレベリングしたらどうとか言われた。ヒントの紙をダンジョンで拾えるらしくて、それを手掛かりに今後の冒険に役立てたいそうだ。
「そうなると装備買ってきて、備蓄をそろえ直すぞ。」
「いいけどよ、ダンジョンか、いい思い出ないな。」
「情報収集だな。なんかあるといいけど…。」
まずは4人でギルドで情報収集してみると…
『王都のダンジョン、ランク4』
都だけ出てきた。どうもランダムダンジョンというか人が入るたびにダンジョン内部が入れ替わるタイプの物で、しかもフィールドと同じ扱いだという事だ。
「大丈夫か?」
「ここの普通の冒険者も通ってるし、それに…スキルのレベルアップもしたいでしょ。」
「だな。」
まあ、暇を持て余した冒険者の物だ、日曜冒険者のつもりで行こう。教授の話で分かったのが、もう冒険者とかに2週目グミが混じっている事、死ぬと元の世界に
戻されるが、再エントリーするためのシートが有料で金さえあればいくらでも復活できる…がシート入れ替え…即ちレベルは1でアイテム全ロスとでやり直せと言う
ある意味拷問みたいなペナルティとなっている。そしてこれにより全員の意識は死なない安全策に移行した。そして準備する小物。
「そう言えばぼくってダンジョン入るの初めてなんだよね。」
「それじゃあ…ベテランの役目は重要って事だ。」
「前の盗賊退治とかか?」
「ランダム性にもよるが、世にも奇妙な生態系でない事だけは祈ろう。」
「そうなの?」
「背景的に吹雪の真ん中で炎の化け物と戦うとか、そう言う話が多いんだ。それが設定とずれやすいからモヤモヤするんだ。」
「そんなこと言って…そう言う物だろ?」
「忘れたか?ここは現実だぞ?マグマのモンスターとかが氷河のど真ん中にできたらそれこそ雑魚のはずが大災害とか起きそうで怖いぞ。」
悲しいかな職業病みたいなものだ。建物やマップはセンスみたいなもので子供の頃にやった迷路のパズルなんて自分で作ってみようとすると単に外壁なぞっただけ
どか自分のセンスのなさに泣ける時がある…。
私たちがやってきたのは通称『王都のダンジョン』と呼ばれる穴で…穴だな。
「穴だな。」
「穴ですね。もう少し捻ればいいのに。」
「穴だよね。」
全員一致の意見で悪いが、それ以上の感想さえない洞窟だ。しかも森の真ん中に堂々と斜めのスロープがあって洞窟だった。
「魔界のダンジョン出さえもう少し工夫するのに。」
「ですね、恥知らずだと思います。」
「というかダンジョンの形で恥知らずとか、どんだけ厳しいんだよ。」
「ダンジョンの入り口って、もう、それはわくわくしたり、そこからの情報で考えながら進むものです。」
「玄関の表札的意味合いだな。」
「うちさ、マンションでそう言うの無いんだわ。」
「いや、マンションの入り口に…やめておこう。」
マンションの入り口に表札を付けるのは友達が来るとかだ。無いと困るからな。けど最近は連絡手段があるので、それを聞きながらこれば表札がなくともナンバー
無くていいし、変なセールスに引っかからなくて済む。だからつけない家もそれなりにある。
「そんなもんか?ダンジョンって中身だろ?」
「本来は迷宮で…。なの?」
「元は地名とか建築物の名前説もあるな。元はローマ地下の下水道エリアにあるラビリンスが元でそこが迷宮みたいに迷いやすくて…俺が意図した物…警備目的か
そうでないかで意見が分かれるんだ。」
「そうなの?」
これは地味にTRPGの茶飲み話で論争になる場所だ。
「第一考えてみろ。自分の仕事場がどこに何があるのかわからん場所だと困らんか?モンスターだって生き物だぞ?」
「あ、まあ、そうだな。」
ユリアも生返事をしている。
「確かに職場で迷うとか怖いですね。」
「で、その下水道とかが、増築を繰り返すうちに迷宮化した疑惑があるんだ。」
「増築?迷宮?」
「当時のローマというのは技術もあったが市民の直接選挙でトップが決められていた。町長とかだな。そして町長とかは結構市民にいろいろやってその見返りに国から報酬をもらう…って事をやっていたらしい。悪い噂が立てば即落選というわけだ。でその際に水道工事を…町の発展に合わせて無計画に増築したという話もある。」
「でもそれだと迷宮とは呼ばないんじゃ?」
「もう一つあるんだ。そっちとどっちかというのが悩むんだ。」
「下水道じゃないのかよ。」
「近いんだ。ローマの工法の一つに廃墟地盤式建築法っていうのがあるんだ。で、それが例えば火山や地震で建物が崩れるとそこに土をかぶせて土台にしてそこの上に家を新しく建てるんだ。」
「結構大雑把ですね。」
「だよな。」
「今でも地下遺跡という形でローマの地下にあるんだが。その…古い建物の上に土をかぶせただけで、元の建物の構造が残ったまま埋められて…偶然通路がつながった個所とかがあるんだ。その穴に配水管を通すから複雑なんだ。」
「地震の結果か…。」
「よく現代もののTRPGではローマ地下の悪魔崇拝とかって話はよくネタにしてる。」
「何だそれ?」
意外と扱いやすいネタでしかも結構ロマンがあるんだぞ。これは。
「…話がそれてるな。せめてダンジョンを歩きながら話そう。立ってする話じゃない。」
「そうするか…。」
まあ無理だと思うがな。
「そうなると装備買ってきて、備蓄をそろえ直すぞ。」
「いいけどよ、ダンジョンか、いい思い出ないな。」
「情報収集だな。なんかあるといいけど…。」
まずは4人でギルドで情報収集してみると…
『王都のダンジョン、ランク4』
都だけ出てきた。どうもランダムダンジョンというか人が入るたびにダンジョン内部が入れ替わるタイプの物で、しかもフィールドと同じ扱いだという事だ。
「大丈夫か?」
「ここの普通の冒険者も通ってるし、それに…スキルのレベルアップもしたいでしょ。」
「だな。」
まあ、暇を持て余した冒険者の物だ、日曜冒険者のつもりで行こう。教授の話で分かったのが、もう冒険者とかに2週目グミが混じっている事、死ぬと元の世界に
戻されるが、再エントリーするためのシートが有料で金さえあればいくらでも復活できる…がシート入れ替え…即ちレベルは1でアイテム全ロスとでやり直せと言う
ある意味拷問みたいなペナルティとなっている。そしてこれにより全員の意識は死なない安全策に移行した。そして準備する小物。
「そう言えばぼくってダンジョン入るの初めてなんだよね。」
「それじゃあ…ベテランの役目は重要って事だ。」
「前の盗賊退治とかか?」
「ランダム性にもよるが、世にも奇妙な生態系でない事だけは祈ろう。」
「そうなの?」
「背景的に吹雪の真ん中で炎の化け物と戦うとか、そう言う話が多いんだ。それが設定とずれやすいからモヤモヤするんだ。」
「そんなこと言って…そう言う物だろ?」
「忘れたか?ここは現実だぞ?マグマのモンスターとかが氷河のど真ん中にできたらそれこそ雑魚のはずが大災害とか起きそうで怖いぞ。」
悲しいかな職業病みたいなものだ。建物やマップはセンスみたいなもので子供の頃にやった迷路のパズルなんて自分で作ってみようとすると単に外壁なぞっただけ
どか自分のセンスのなさに泣ける時がある…。
私たちがやってきたのは通称『王都のダンジョン』と呼ばれる穴で…穴だな。
「穴だな。」
「穴ですね。もう少し捻ればいいのに。」
「穴だよね。」
全員一致の意見で悪いが、それ以上の感想さえない洞窟だ。しかも森の真ん中に堂々と斜めのスロープがあって洞窟だった。
「魔界のダンジョン出さえもう少し工夫するのに。」
「ですね、恥知らずだと思います。」
「というかダンジョンの形で恥知らずとか、どんだけ厳しいんだよ。」
「ダンジョンの入り口って、もう、それはわくわくしたり、そこからの情報で考えながら進むものです。」
「玄関の表札的意味合いだな。」
「うちさ、マンションでそう言うの無いんだわ。」
「いや、マンションの入り口に…やめておこう。」
マンションの入り口に表札を付けるのは友達が来るとかだ。無いと困るからな。けど最近は連絡手段があるので、それを聞きながらこれば表札がなくともナンバー
無くていいし、変なセールスに引っかからなくて済む。だからつけない家もそれなりにある。
「そんなもんか?ダンジョンって中身だろ?」
「本来は迷宮で…。なの?」
「元は地名とか建築物の名前説もあるな。元はローマ地下の下水道エリアにあるラビリンスが元でそこが迷宮みたいに迷いやすくて…俺が意図した物…警備目的か
そうでないかで意見が分かれるんだ。」
「そうなの?」
これは地味にTRPGの茶飲み話で論争になる場所だ。
「第一考えてみろ。自分の仕事場がどこに何があるのかわからん場所だと困らんか?モンスターだって生き物だぞ?」
「あ、まあ、そうだな。」
ユリアも生返事をしている。
「確かに職場で迷うとか怖いですね。」
「で、その下水道とかが、増築を繰り返すうちに迷宮化した疑惑があるんだ。」
「増築?迷宮?」
「当時のローマというのは技術もあったが市民の直接選挙でトップが決められていた。町長とかだな。そして町長とかは結構市民にいろいろやってその見返りに国から報酬をもらう…って事をやっていたらしい。悪い噂が立てば即落選というわけだ。でその際に水道工事を…町の発展に合わせて無計画に増築したという話もある。」
「でもそれだと迷宮とは呼ばないんじゃ?」
「もう一つあるんだ。そっちとどっちかというのが悩むんだ。」
「下水道じゃないのかよ。」
「近いんだ。ローマの工法の一つに廃墟地盤式建築法っていうのがあるんだ。で、それが例えば火山や地震で建物が崩れるとそこに土をかぶせて土台にしてそこの上に家を新しく建てるんだ。」
「結構大雑把ですね。」
「だよな。」
「今でも地下遺跡という形でローマの地下にあるんだが。その…古い建物の上に土をかぶせただけで、元の建物の構造が残ったまま埋められて…偶然通路がつながった個所とかがあるんだ。その穴に配水管を通すから複雑なんだ。」
「地震の結果か…。」
「よく現代もののTRPGではローマ地下の悪魔崇拝とかって話はよくネタにしてる。」
「何だそれ?」
意外と扱いやすいネタでしかも結構ロマンがあるんだぞ。これは。
「…話がそれてるな。せめてダンジョンを歩きながら話そう。立ってする話じゃない。」
「そうするか…。」
まあ無理だと思うがな。
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