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第24章 ドラゴニックエスタ トライアル

第1161話 前の世界のお金と今の金は財布が違う

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 港に着くと次の町についていた。港がありそして…小さいながらもギルドと各種ショップ。そして…こじんまりとした城まであった。
「ここか…で、今後どうするよ。」
「まずはギルド行って、色々確認しようよ。」
「確かに、あの町にはギルドが無かった。ギルドがあればいつもの定食とか頼めるからな。」
 というか、少なからず…ここにも人がいる…プレイや^がいるようだな。ギルドに入ると…誰もいないな。この世界において町以外では人に会えない。が
「なんかクエストがほぼない。」
「…は?」
 私も来てみると、確かにクエストがない。なんか色々あるな、だけどほとんどじゅちゅうずみだ。だが…
「複雑なクエストだな。王女親衛隊ねぇ。」
 ここにもプレイヤーが多くいたんだろう、だが、その多くは王女関連だ。というか王女になった奴もいたのか?王女向けの砂糖の購入などが売り切れだ。なんか
黒コショウの購入依頼もあるな。全部停止。残っているのは運送業しかないな。
「もしかして…。」
「うん、資金がない。宿屋分もない。本来は前の町でゆっくり稼ぐつもりの日程だったからね。」
「仕方ないな。」
「一応、最悪死にはしないんだけどね、」
「どういう意味だ?」
 ニャオの意見にユリアが反応する。
「一応ギルドカードがあれば、イベントで使うG以外の。GPで買い物ができるから、そこから楽園弁当食べるくらいならできるから、死にはしないんだよ。」
 まあ、こういうのは緊張感はなくなるが、向こうの仕出し弁当を食えるから死にはしない。が雰囲気もないな。ついでに楽園弁当は大方この世界で一番売れている
商品でもある、地味にダンジョンにおける食糧事情を緩和するいい商品でと言いたいんだがな…。ミラージェの中にあるのは…その楽園弁当の売り上げの多くがダンジョンモンスターの食事だ。ダンジョンモンスターたちは幹部はダンマスから給料が支払われる。ついでに食わなくても生きていけるが大抵のダンジョンでは食事は推奨されている。退避用硬化ではなく…噛みつくなどの獣系スキルなどは食べ物食ってないとかむ力が弱くなり威力が下がる。など不健康な面も多くなる。なので、弁当が食えるなら弁当代払って食わせた方がい能力を高く維持できるわけだ。なのでモンスターの方がよく頼むらしい。なら冒険者は?となるが、これより安い
保存食などを路上で購入することも多いという。特に初心者パーティではギルドガードから買える食料である楽園弁当を知らない層も多いという。
「ゴールド稼ぐ・・と言っても。」
「これしかないね。大量に荷物を運んでそして大量にお金をもらうって事。」
「インベントリーあるけどさ。」
 ゲーム再現尿に実はゲームで買ったもの専用の収納庫であるインベントリ^が標準で存在する。まだ検証してないが大方…このゲーム関連のアイテムと現実と手に入る物が違うと思われていて、実際装備品も最初期に比べて何も外見は変わってない。そう言えば武器防具を見てみたいのではあるな。
「インベントリーにはゲーム内アイテムだけが入るみたいだから。それで大量に運んで稼ごうよ。」
「大丈夫か?」
「死んだらどうなるか分からんが…最低でも戻されるだけだろうな…ゲーム再現なら。」
 確かに死んだらどうなるのか…確認はしてないな。というかしたくないな。
「じゃあ、やってみようよ。」
 それが、このゲームで一番後悔する事態になるとは、この時は思わなかった。
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