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第24章 ドラゴニックエスタ トライアル

第1145話 酒!火、ロープ!

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簡単に道具そろえ、聴いてみるとTRPG3種の神器がセットで売っていたので即購入した。火打石、酒(できるだけアルコール度数の高いもの)、ロープである。ロープは最低5m欲しいのでそれを腰に巻く。
「何してるの?」
「ああ、盗賊の準備だ。盗賊に限りは装備が特殊なんだよ。」
 …ニャオが何か気が付いたようだ。こっちにか。
「ん?何してんの、というか、何それ。」
「油壷も一応買って全部で10g行かないが、盗賊セットを買っていたんだ、食料もな。」
「食料も?」
「こういう短いスパンの町ならいいが、遠くなると食料も欲しい。」
「ここはまだ大丈夫なら、まだいらないんじゃない?」
「だから、少量だ。メインは油壷、酒、あと魔法使いがいるなら、いらんかもしれんが発火道具だ。ただ、世界観のせいかスコップまでは無かった。」
「スコップ欲しいの?」
「私も買った方がよろしいでしょうか?」
「ナミは…。盗賊用の意匠ではないな。むしろ社員?」
 私の支障が盗賊然とした半そでシャツに普通の麻のズボンという組み合わせでそれに対して無効が、上下のスラックスとスカート、そしてストッキングだ。はっきり言って異常っである。
「こんな感じで、ホルダーベルトや隠す場所を持っていないと戦闘で捨てる羽目になるぞ。」
 実際腰あたりと胸のあたりにベルトがあり、そこには巻きつけられたベルトがある。これに引っ掛けてハンガーの要領で引っ掛ける。専用の金具が欲しいがそれだ出なく、
「こうして固定すれば重いが戦闘では負担が軽減されて、持てて使える幅も大きくなる。って感じかな。」
「ラックベルト?」
 意外と予想よりぐいぐい来る少年だな。
「私の基本の衣装がそんな感じだ。ベルトにバックルで物を吊り下げて手に持たずに行く、その分ベルトとかズボンにはきついものを使う。」
「かっけー。」
 ユリア女史が感動してる感じだ。
「今回はこれであとは何とかする感じだ。」
「そう言えば、土魔法でそう言う火打石って作れないの?」
 確かに作れるはずなんだが…。
「まず魔法レベルを上げないといけないのと、後石系でも固いものは意外と魔力を食う。大方火魔法で付けたほうが楽だ。後生活魔法とかあれば楽だが。」
「でもそれって…。」
「ゲーム上だと大方3レベルまでは魔法を覚えてない扱いだぞ。そう言う経験がある。」
 TRPGのフレーバールールと呼ばれるもので、例えば戦闘などに関わらないなら、フレーバー(演技)の中なら魔法を使っても演出ないという事で許される的なものだ。でないと話が進まない。
という事になっている。例えば起爆装置に着火を魔法でしたいと言っても魔法持ってないからダメとか言い出すと喧嘩しかねない。そしてTRPGがやれる空間の貸し借りとか、家とか込みで本気で場所の時間が詰まる中で口論はご法度。そうなるとある程度緩める感じで許可を出す。と言うのがフレーバーだ。そしてこの魔法とかを見た時にそのジャンルで分析すると3レベルの○○の矢が手に入ってようやく魔法使いキャラの第一歩を踏み出した感がある。なお私のレベル1なので、今後暇を見ては鍛えていきたい。
「そうなの?」
「私は最低でもそう思ってる。そして魔法の覚え方もそう言う配分になっている。」
「まあ、盗賊倒しに行こう。」
 …盗賊退治って実はGMによっては最初のゲームで出される『中級難易度』クエストだ。気張っていこう。
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