魔界建築家 井原 ”はじまお外伝”

どたぬき

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第24章 ドラゴニックエスタ トライアル

第1143話 本編と重なる部分は極力オミットしてます。

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 それから猫耳の触角を少しから買いながら堪能し一人は中立のユリア。そしてニャオの部下だと思う女性ミナ一人。男女2名。ちょうどいいバランスだ。そして戦士、盗賊、魔法使い、僧侶ドラゴニックエスタ的にはバランスのいいパーティだ。このまましばらく堪能しよう。そして外に出ると…これは意外だった。隣にいた一緒に街を出た人間が消えて…私達だけになっていた。ここまでゲームを再現するとか…神様は流石にすごいな。
「確か、街の中では人は出会えるが、それ以外は、お互い関知せず、また戦闘は阻害されない。という事は町を出たら最後こうなるのか…。」
「その代わり遭難しないようにマッピング、そして必ず出口があるマップらしい。」
 そして定例の調査である草の触感を確かめ…そして少し覚悟を決める。これだと救援を呼ぶという行為がない。そして狩場重複というゲーム的にアリなネタがないとこを確認できる。これは前の薔薇と白い月であった狩場封鎖対策だろう。というか早すぎる程に有能な対策だ。
「本当に草がサラサラだな。」
「うかつに踏むなよ。後、靴のグリップを確認しておいてくれ。」
「どうして?」
 それには、ニャオの部下だと思われるミナも反応した。
「草が濡れていたり、脂分が強いと足が滑るんだ。芝生はその滑る性質で衝撃を和らげるとかもある。ただし微弱だがな。ただしあまりニュースにはならんが実際芝生で滑って転んでけがをしたとかなら結構あるからな。」
「芝生ねぇ‥。」
 なんというか、ユリアの方が何気ないしぐさが男だ。そしてそのせいで草を触っている手つきが卑猥なんだ。なぜか。
「ここまでリアルか…。」
「ああ、魔界の物はちゃんと本物だから、自然現象は全部起こるよ。それ絡みのトラップもできるし、草結びも可能だよ。」
「なに!」
 少しやってみると、確かにダンジョンでは珍しい…というか自然現象が可能なのが何で売りなんだ?そして、ステータスを聞き出し…どうも知らないスキルがある。経験値倍化?そんなスキルあったか?というよりここが魔界?イベントは魔界なのか…そう言えば魔界を改装してイベントエリアにしていると書いてあったな。
そして、私の負担もかなりありそうだと思っている。
「でもよ、ゲームっぽいならHPが減ったら死ぬのか?」
「そうだな、この世界ではそれを確認してないな。」
「確かめる方法があるのですか?」
 なんか反応が悪いな。
「やってみるか。そこに立っていてくれ。ユリア。」
「ああ、いいぞ。」
 この口調、どう聞いてもジャンを思い出す。ジャンは確か屋台を持って大都市で屋台をやってのんびりすると言っていたな。
「まず、石をひろ…ないな。」
「ないな。」
「そこがゲームなのか。」
 実は私が知っているゲームで”石が拾えて投げれる”ゲームは限りがある。そして大抵スキル扱いになる。そして諦めて彼の防具の中央狙いで手持ちのナイフの柄で殴る。
「何するんだよ!」
 まずは
「まずはダメージがないるかどうかだ。そして減った時の痛みがの感じから推測するしかない。」
「いや、だからって!」
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