魔界建築家 井原 ”はじまお外伝”

どたぬき

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第23章 それでもやっぱり領地開発したい

第1139話 頑張ったご褒美はまったりする事。

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 どうにか通販協奏曲が終わり、シートの指導も終わり…やることが、魔王バトルのダンジョンコンセプトを固める事ではあるがその前に我がダンジョンをワタにしばらく任せるついでに全員が合体して休暇を取ることにした。今まで仕事しすぎだと思うんだ。鳥海はともかく私、ドランは休暇を兼ねてイベントに参加する。が、うん。
「全員固まってもぉ。」
「何をいたします?」
 前に犬形態になったついでにワタも含め改めてケルベロス状態になりコアルームでのびのびしていた。
「最近忙しすぎた、文字通り分単位のスケジュールだった。」
 そう、忙しすぎて自分のダンジョンの手入れも疎かに近く、建物も自分の満足する者もたててないが…。
「まずは寝ようよ。」
「みんな寝るのは、久々だから。」
「最近ルームの販売はどうだ?」
「既存の普通ルームの方は売り上げが結構減ったの。だって結構購入してくれたスキュラが貧困状態で、起爆剤無しではきついかなぁ。」
「そう言えば機能付きルームだけは販売してないである。」
「あれは難しいのぉ。だってさぁ。売っていい範囲コイン付きのルームって何よ。」
「確かにそうだな。でもまあ…。やってみたいのがあるな…。」
「ん?」
「飼育小屋+獣のファクター+家のファクター。」
 そう最初にテストをした時から、実はルームにファクターを追加する効果の実験を行っている。ついでに鳥海は”家”のファクターを大量にこっちとかから購入してそれをダンジョンで覆った首都の城下町部分に使い、定住率と、犯罪率低下を行いバラン城には限界まで鳳のファクターコインを入れて贅沢化させて…とても派手に見える城を作っている。で、この世界に無い…近代史では重要な物がある、それが”家畜”による畜産だ。家には安心感を与えて、獣のファクターは獣のコストを下げる効果がある、スポナー設置で効果が出る。そこでこの二つを足せば何もしなくても逃げ出さない畜産作業場ができるのでは?という訳である。
「それを売るのかって事がつらいの。売れる範囲まで手加減した物って事なのぉ。」
 確かにこんなもの出せば効率化待ったなし、
「とはいえこれ公式が売るんだろ?気にするなって事では?」
「バランスだと思います。」
「金額は向こうが調整すると思うがそう言えば・・・。」
「なに?」
「チェックを忘れていたことがある。建築家のコインによるファクタールーム召喚試してない。」
 こうなると休憩しても心が休まらないので、早速実験を行う事になった。そして効果もすぐに分かった。なんと部屋がいきなり”建築士”が使うアトリエそのものに大変身した。これはうれしくあるが…。
…全部素材が木なのが惜しい。というか法則性あるのか?疑問が出てきた。
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