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第23章 それでもやっぱり領地開発したい
第1116話 田舎の確執は敵対した過去からくる
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大隊大下君たちのいる領地迄は二日かかった。なおこれは、わざと見せる為に走らせているだけで、こうでもしないとアリバイが作れないからだ。そして子爵家の領地に入ってみると意外と農業中心に組み立てられていて、領地は健全とした農業都市だった。なお規模は町程度、周囲に6つほどの衛星という感じの開拓村を抱えて子爵家は中心となる街を管理している。とはいえ旧エリンシア領域だった…一時的に無政府状態だったこの領域は政府が滅ぼされて以来…自分たちの手で国を守り続けた。南たちが現れ、人々を癒して…その奇跡で国を作ったのだ。もともと光の魔法が回復が強く戦闘もできる為に汎用性の点で強くて生活はともかく傷を治せるというだけで相当な強国となった。そして、その前後には彼女が勇者として魔王討伐をしており…その力にすがった各貴族たちが南という盾を押し上げてできたのがこのリンシュメルト教国である。今ではギルドの本部もあり、聖女教総本山もあり、宗教と経済の中心都市でもある。そしてその周辺はその威光のおかげで侵略者もなく、盗賊も少なく、食料も贅沢さえ言わなければ行き渡り…いや肉がないんだよね。それを除けば平和な国だ。しかもモートリア迄合併したために国土は勇者大陸の三つの国の中では最大を誇る。非常に強い国家である。その為欠点もあった。それが貴族の地位は今の領地のまま変動しないという事だ。その為リンシュメルトはある方策を取っている。それが各貴族の”給料制”だ。貴族に渡す給料の増減で褒章を決めるシステムで、その原資は納税(ギルドから含む)と聖女教の医療費などだ。又ギルドが各地へのゲートを管理しており、その他の大陸に金さえ出せば行けるというのも大きい。このアドバンテージによりこの地の貴族は、今のところ不満なく生活している。
ただしここがギルドという貨幣の中心地であるという事は村も貴族も金を稼げば何でも手にできるわけで、そして無政府だったころの考えで、お互いの隣り合った領地毎に仲がよろしくない。当然土地のいさかいも多い。なお聖女は頼まれれば土魔法やダンジョンを使った開墾事業までしてくれる。学校も建築しサービスも良い。とかなりの景気がいい地域だ。ただし…地方では少しだけ毛色が違った。
それが領地内の独自裁量権がかなり強くなっていて中央の都市リンシュメルト以外は法律の制定以外全部治めてる貴族に統治権や裁判権がある。ただし…内乱や…聖女教の意に従わぬ貴族は・・・その全てを護衛軍と呼ばれる4人の騎士団(ダンジョンモンスター達)で殲滅させている。最初の数か月は数件の反乱もあったこのリンシュメルトもすっかり…みんな従順となった。逆らえば死ぬし逆らわない限りは上流階級としての地位が確保されているのだ。後は4爵位である男爵、伯爵、侯爵、公爵の定義は変わらない。といっても少しここでは特殊だったりする。ここでもというか。侯爵は大臣として首都にいなくてはならず、又領地は持っていない。が子爵の上位として、エリアチーフと言っていい。その上にはダンジョンマスターでもあるモートリアを治める長峰辺境公ただ一人となっている。また侯爵には先ほどの4騎士団。その他にもダンジョンモンスターで構築されていて子爵の最大領地幅が日本でいう一番大きな町程度となっていて。実質的な地方統治は子爵が一番偉い。なお男爵は村の村長であり、兵役と納税の義務を負っている。ただし専属兵士である4騎士団がいるので、地域の自警と盗賊団が出た時の対処がメインだ。応援を呼べば当然騎士団が出張ってきて倒してくれる。それ以外に各村々には聖女教の南派の教会が建てられていて専属の司祭が回復魔法で治療をしてくれる。というわけだ。こっちと比べてさえ平和な、温和なファンタジー国家だ。
ただしここがギルドという貨幣の中心地であるという事は村も貴族も金を稼げば何でも手にできるわけで、そして無政府だったころの考えで、お互いの隣り合った領地毎に仲がよろしくない。当然土地のいさかいも多い。なお聖女は頼まれれば土魔法やダンジョンを使った開墾事業までしてくれる。学校も建築しサービスも良い。とかなりの景気がいい地域だ。ただし…地方では少しだけ毛色が違った。
それが領地内の独自裁量権がかなり強くなっていて中央の都市リンシュメルト以外は法律の制定以外全部治めてる貴族に統治権や裁判権がある。ただし…内乱や…聖女教の意に従わぬ貴族は・・・その全てを護衛軍と呼ばれる4人の騎士団(ダンジョンモンスター達)で殲滅させている。最初の数か月は数件の反乱もあったこのリンシュメルトもすっかり…みんな従順となった。逆らえば死ぬし逆らわない限りは上流階級としての地位が確保されているのだ。後は4爵位である男爵、伯爵、侯爵、公爵の定義は変わらない。といっても少しここでは特殊だったりする。ここでもというか。侯爵は大臣として首都にいなくてはならず、又領地は持っていない。が子爵の上位として、エリアチーフと言っていい。その上にはダンジョンマスターでもあるモートリアを治める長峰辺境公ただ一人となっている。また侯爵には先ほどの4騎士団。その他にもダンジョンモンスターで構築されていて子爵の最大領地幅が日本でいう一番大きな町程度となっていて。実質的な地方統治は子爵が一番偉い。なお男爵は村の村長であり、兵役と納税の義務を負っている。ただし専属兵士である4騎士団がいるので、地域の自警と盗賊団が出た時の対処がメインだ。応援を呼べば当然騎士団が出張ってきて倒してくれる。それ以外に各村々には聖女教の南派の教会が建てられていて専属の司祭が回復魔法で治療をしてくれる。というわけだ。こっちと比べてさえ平和な、温和なファンタジー国家だ。
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