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第23章 それでもやっぱり領地開発したい
第1108話 単純で在ることは恐ろしい
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ここで作るわけにいかず、一度退場して簡単な設計をして設置後戻ってきた。メールを送り、自分のダンジョンに来てもらう。
「…お前ら…」
そこに集まるは13名のダンマスの姿だった。そのダンジョンは通路だけがあり、周囲は自然な土のダンジョンを模してある。
「全員か?」
「担当者も込みでな。」
全員が、礼儀正しく無言で頭を下げる。私もつられて頭を下げる。
「さて、一応ここの用意したのは…私が知る最悪なトラップ達だ。」
「え?」
「何もないだけど?」
「これはあまりに単純すぎて、逆に見破れないんだ。ついでに製作に魔法も使っていないし値段も相当安い。」
そう言われて、全員が見渡すが、分かった人はいなさそうだ。
「理解できないわ。」
ある女性ダンマスが…手を上げる。
「そうだな、私がここに立つ、合図をしたら攻撃を仕掛けてみてくれ。魔法は無しな。」
私は所定の位置に立つ。これでいい。その女性は走ってきて、そして
「舐めてる!トラップなんてハッタリだろ!?」
「ハッタリもトラップだ。」
そう答える間もなく…その女性は私の目の前で足を滑らせ顔面を強打した。
「このエリアはトラップのダメージなどを倍加させるべく…その足元に滑りやすい小川の丸石の中でもテカりの強い石を用いている。そして…この凹凸は転べばダメージになるように配置されており、しかも足元を隠すために凹凸と共に不安定化させてある。」
「これがトラップですか?」
「いや、これはフィールドの特性だ。これも一応トラップではあるがこれではない。」
「痛すぎる!」
女性のダンマスがが立ち上がるもこの部屋自身がトラップだと思っているらしい。
「ついでに目の前でこけたんだ。そのまま頭を踏まれたり、攻撃されれば致命傷だ。」
「おい、そんなに間抜けなのかよ。」
あるダンマスが煽るが…女性の方は怒りが収まらないようだ。
「違うって!そんな間抜けじゃない!」
「そうだな。トラップに引っかかっただけだ。この部屋のギミックはそのトラップを引き立てるための物で、ちゃんと独立したトラップを仕掛けてあるぞ。」
全員がトラップの姿を隠すが見当たらないようだ。
「…嘘つくと怒るぞ!」
黒川もいらつきを感じているらしい。見た目は普通の通路だ。当然だろう。
「トラップというのは、ばれたら問題あるだろ。」
その言葉に周囲を見るが…これがばれる様なら私としては問題があるな。
「…お前ら…」
そこに集まるは13名のダンマスの姿だった。そのダンジョンは通路だけがあり、周囲は自然な土のダンジョンを模してある。
「全員か?」
「担当者も込みでな。」
全員が、礼儀正しく無言で頭を下げる。私もつられて頭を下げる。
「さて、一応ここの用意したのは…私が知る最悪なトラップ達だ。」
「え?」
「何もないだけど?」
「これはあまりに単純すぎて、逆に見破れないんだ。ついでに製作に魔法も使っていないし値段も相当安い。」
そう言われて、全員が見渡すが、分かった人はいなさそうだ。
「理解できないわ。」
ある女性ダンマスが…手を上げる。
「そうだな、私がここに立つ、合図をしたら攻撃を仕掛けてみてくれ。魔法は無しな。」
私は所定の位置に立つ。これでいい。その女性は走ってきて、そして
「舐めてる!トラップなんてハッタリだろ!?」
「ハッタリもトラップだ。」
そう答える間もなく…その女性は私の目の前で足を滑らせ顔面を強打した。
「このエリアはトラップのダメージなどを倍加させるべく…その足元に滑りやすい小川の丸石の中でもテカりの強い石を用いている。そして…この凹凸は転べばダメージになるように配置されており、しかも足元を隠すために凹凸と共に不安定化させてある。」
「これがトラップですか?」
「いや、これはフィールドの特性だ。これも一応トラップではあるがこれではない。」
「痛すぎる!」
女性のダンマスがが立ち上がるもこの部屋自身がトラップだと思っているらしい。
「ついでに目の前でこけたんだ。そのまま頭を踏まれたり、攻撃されれば致命傷だ。」
「おい、そんなに間抜けなのかよ。」
あるダンマスが煽るが…女性の方は怒りが収まらないようだ。
「違うって!そんな間抜けじゃない!」
「そうだな。トラップに引っかかっただけだ。この部屋のギミックはそのトラップを引き立てるための物で、ちゃんと独立したトラップを仕掛けてあるぞ。」
全員がトラップの姿を隠すが見当たらないようだ。
「…嘘つくと怒るぞ!」
黒川もいらつきを感じているらしい。見た目は普通の通路だ。当然だろう。
「トラップというのは、ばれたら問題あるだろ。」
その言葉に周囲を見るが…これがばれる様なら私としては問題があるな。
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