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第23章 それでもやっぱり領地開発したい

第1107話 まずは要望を抽出化する事が依頼完遂の第一歩

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 とりあえず…最悪の事態なのは分かった。そして最初の会議は当然…魔人同盟側と行う事になった。具体案が無さ過ぎて、詰めないと不味い。今回の担当ダンマスは…。
「魔人連合傘下の虹原?」
 魔人連合は数だけならかなり大差を付けられているが15名程度だったか、実はそこまで覚えていないが。ダンマスがいる。下部組織も組織立った動きをしており、各地の部族と協力下にありそこにあてがうように一部族一ダンマスとなっている。その部族毎に首都が決められ、どっちかというと部族貴族制を用いている。その合議と話し合いで決められることに事になった。これにはある裏ワザがある。
それが魔人のスポナーと魂だ。ダンジョンは魂を管理して選別などが可能だが。エルフスポナーとかそれらの制作はほぼしない。なぜなら各ダンジョンごとに魂の数が有限であり、それはダンジョンどうして取引されていて。これはダンマスが関われない事になっている。そしてその分が”生産コスト”とかに跳ね返る。がリスクも多い。それが”悪人の魂を使用するとダンマスを裏切る可能性のある悪人”が出てくる可能性がある。が大抵はダンジョンに”基礎魂フォーマット処理”というのが存在していてこの文もコストに加味される。基本ダンジョンモンスターはこれを行い記憶を消去してダンジョンモンスターにしている。そしてそれを記憶できるのが、”記憶結晶”と呼ばれる結晶だ。こっちはレア品だがじゃあ、このフォーマットをしない場合どうなるのか…それが”エナリシア”に行った”転生処理”となる。但しこれを受け入れるだけの強い魂出なかったり…死ぬ直前の精神状態次第では発狂するモンスターができるだけとなる。これは実験した奴がいるらしい。その実験の結果分かったのが…蘇生にはタイムリミットが存在する事だ。大体2日これがタイムリミットだ。だから蘇生は現実的ではなく基本フォーマットをするべきというのがダンジョンの鉄則となている。
 が…黒川はこの蘇生処理を…ある大戦の死傷者全国民に行った。その時に用いられたのが”魔人スポナー”+”蘇生処理”である。魂の値段を下げて魔人の生産コストも徹底的に下げて量産する事で十数万人の国民を全員蘇生させた…という伝説がある。その際に時間が足りず。…時山田の使っていた”ダークエルフスポナー”や”グラスランナー”スポナーを…ダンジョンバトルで巻き上げ…そして魔人の食事による種族特徴変化もからも15の部族が出来上がった。人間に近いほどあこがれがあるそうだが。そしてこれら魔人は…ある怪我の功名を生み出す。それが”人間より効率の良いDP生産能力と魔法敵性の高さ”がある点だ。勇者並みの能力があるという魔人が国民である魔人連合のある魔王国は部族に分かれていても…手が出せない大国となっていた。その高収益が期待できる魔人の村を気前よく初心者ダンマスに担当させたのが黒川だ。その傘下も仁義など…守るべきところもあるがそれさえ守れば…反社チックなフィルターを抜くと”安定した給料と年一回の賞与と歓迎会とパーティや、やりたいことをサポートする社内でのサポート体制。初心者ダンマスに代わって交渉事は黒川が取り仕切る事で負担も軽減”となり、傘下のダンマスからすればヌクヌクして稼ぐには十分な体制を持っている。ただし恐怖政治の一面もある。それが時山田の一件だ。一度戦争して本拠地を陥落させ部下にした後で裏切ると分かれば切り捨て…その時の行動は、部下のダンマスたちに恐怖も植え付けた。一定の事さえ守れていれば収益多いし、自由もある。サポートもも抜群。ただし仁義に反する事をしたら制裁が飛ぶ。である。が欠点もある。それが…会社とかにある一丸となって仕事を割り振るという考えだ。私とかも担当を決めて特化したメンバーがそれぞれの事を行い、鳥海がその穴を埋めるという相互関係で成り立つ組織だ。
「ああ、そうだ、今回の件で…ダンマスとして、ダンジョンの美味い奴か買えたいと思ってる。そこで見本となるダンジョンを二つ紹介して欲しい。」
 新人育成か…。
「大丈夫なのか?そいつにダンジョン組ませて。」
 私も…フェルミィの同行の件でそれなりの隣人だが…いまだにこの黒川の外見はビビる。
「ダンマスは基本死なん。そうなると経験をつませる方がいい。今回の事はいい機会だと考えている。モンスターはこっちが…ダンジョンみてから配置する。そのダンジョンを一人1フロアで作らせる。」
 黒川的な魔王バトルの考え方がこれだった。15人もいれば当然…戦闘しない後方部隊のダンジョンマスターもいるし、メイズがある関係でメイズコピペで全部が終わるダンマスも多い。が今後を考えるとダンジョンの配置ができれば…それをフォーマットにした基礎ダンジョンをダンマスに配布できる。防御力という観点で有効だという判断だ。
「エージェントに…。」
「それもさせたうえでだ。」
 私の言葉を遮るように黒川が続ける。
「もう各地のダンジョンも探らせてある。がそれでも…稼ぐためのダンジョン出会って防衛のためのダンジョンではないし、メイズコピペが多くてね。ほぼ参考にならん。そこで…。」
「勇者に勝てる部屋のサンプルが欲しい…か。」
 思ったより深いが、私の負担が極端に多いという事を知らんのか?
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