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第23章 それでもやっぱり領地開発したい
第1079話 勇者前提だとダンジョンの難易度がバグる。
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先日受けた以来の為にワタとフェルミィからリンシュメルト周りのダンジョン環境の報告書が上がっていた。そっちを見ていると…このリンシュメルトのダンジョンの問題点が分かってきた。まずダンジョンは広い上に何もない”映えスポット”しかない。しかも草原と会談があるだけだ。はっきり言って無駄、無意味。しかもモンスターはゴブリンのみでゴブリンも背景を利用した奇襲を行う感じだった。そして、現地の防具具合や武器具合は…ほぼこっちが皮の鎧とかを販売していなければ致命傷が多数だった。何せ30体から50体が基本単位だったからだ。が最初の頃は勇者たちが回復魔法で治療していたからそれなりの負傷者数で済んだのと、そういう危険ゴブリンの群れを勇者が定期的に間引きしていた。だから負傷者数が少なかった。が第2回魔王討伐以降勇者はほぼ消滅し、回復魔法の使い手もほぼいなくなった。水魔法や光魔法の内水魔法ぐらいしか回復魔法がなく、碌な治療を受けられないのと…回復役がやられた時のリカバリーがないためか…負傷者数だけが積み上がるのと…動物も出るが、魔石か宝箱のランダムアイテムしか出ないため、食事関連がほぼ出てない。
「…これ不味くないか?」
「そう思うのぉ。」
「ダンジョン産業末期とみているである。」
勇者による回復の消失と食事が無くて食品の輸入なしに維持できないダンジョン攻略。これでは雑魚しか市民が相手にできない。野菜系や穀物はリンシュメルト協会が医療を広めてカバーしているが、どんどん回復効率は落ちているという。これは完全に市民の”栄養不足”が原因だ。運がいいのか悪いのか、このタイミングで南さんからダンジョンの改築依頼とはな。
「そして、冒険者がいなくなったのではなく、傷で動けないのですぅ。」
どうも、肝心の冒険者も…度々の負傷と魔石という市民には意味のない道具の販売で儲けてる…市民からの理解を得られず、回復に嫌がらせまでしていた。こうなると冒険者の立場も弱い。単なる極つぶし扱いだからだ。
「これは…ヤバいな。」
そう、目の前のダンジョンで伊マリシュメルと経済が回っているのに…一番の問題は南さんがその問題を認識していない事だ。
「難しい…。」
政治的が絡むために即、鳥海に相談してダンジョンの仕様を相談する事にした。
「それはとてもきついだわさ。でも、勇気でやるしかないだわさ。」
問題はこの現実を突きつける方法だ。鳥海の様子は渋い。
「でもアイディア無いのか?」
「あったら、アチシは政治家渡りなんてしないだわさ。」
そう言うものか?
「施政者の多くはどんどん頭が固くなるだわさ。」
「意味が分からん。」
「これは監獄実験という話があるだわさ。」
監獄実験は例えば囚人で看守役を設定にして一週間イジメさせると囚人をいずれイジメる看守になり、それを一週間、一か月とさせると、それはもう自発的にイジメるようになる。役職というのはその役割にその本人をさせてしまうという物だ。ん?
「それ言い出したら私達はダンジョンマスターだろ?なんで私達はダンジョンマスターらしくないんだ?」
「それは…大方定まっていないだわさ。その役職が何なのか…でも確かにおかしいだわさ。」
鳥海のこっちに来る前の性格はかなりの奥手で無言で体の為に全員が勝手に便宜を図ってしまい、それが政治を混乱させる…地味系NGO職員からの政治家秘書だった。それがこの世界に来てイメチェンを計り今の姿になっている。私もダンマスになって、イメージかわからないが殺人には忌避がないように感じるし、思考の一部には獣らしさもある。この謎のドライさもだ。もしかして私達も?そうなのか?
「どちらにしろ、アチシからは何も言えないだわさ。」
珍しく鳥海からの意見は0だった。がこうなると…提言ダンジョンとして組むか、手は抜くが。
「…これ不味くないか?」
「そう思うのぉ。」
「ダンジョン産業末期とみているである。」
勇者による回復の消失と食事が無くて食品の輸入なしに維持できないダンジョン攻略。これでは雑魚しか市民が相手にできない。野菜系や穀物はリンシュメルト協会が医療を広めてカバーしているが、どんどん回復効率は落ちているという。これは完全に市民の”栄養不足”が原因だ。運がいいのか悪いのか、このタイミングで南さんからダンジョンの改築依頼とはな。
「そして、冒険者がいなくなったのではなく、傷で動けないのですぅ。」
どうも、肝心の冒険者も…度々の負傷と魔石という市民には意味のない道具の販売で儲けてる…市民からの理解を得られず、回復に嫌がらせまでしていた。こうなると冒険者の立場も弱い。単なる極つぶし扱いだからだ。
「これは…ヤバいな。」
そう、目の前のダンジョンで伊マリシュメルと経済が回っているのに…一番の問題は南さんがその問題を認識していない事だ。
「難しい…。」
政治的が絡むために即、鳥海に相談してダンジョンの仕様を相談する事にした。
「それはとてもきついだわさ。でも、勇気でやるしかないだわさ。」
問題はこの現実を突きつける方法だ。鳥海の様子は渋い。
「でもアイディア無いのか?」
「あったら、アチシは政治家渡りなんてしないだわさ。」
そう言うものか?
「施政者の多くはどんどん頭が固くなるだわさ。」
「意味が分からん。」
「これは監獄実験という話があるだわさ。」
監獄実験は例えば囚人で看守役を設定にして一週間イジメさせると囚人をいずれイジメる看守になり、それを一週間、一か月とさせると、それはもう自発的にイジメるようになる。役職というのはその役割にその本人をさせてしまうという物だ。ん?
「それ言い出したら私達はダンジョンマスターだろ?なんで私達はダンジョンマスターらしくないんだ?」
「それは…大方定まっていないだわさ。その役職が何なのか…でも確かにおかしいだわさ。」
鳥海のこっちに来る前の性格はかなりの奥手で無言で体の為に全員が勝手に便宜を図ってしまい、それが政治を混乱させる…地味系NGO職員からの政治家秘書だった。それがこの世界に来てイメチェンを計り今の姿になっている。私もダンマスになって、イメージかわからないが殺人には忌避がないように感じるし、思考の一部には獣らしさもある。この謎のドライさもだ。もしかして私達も?そうなのか?
「どちらにしろ、アチシからは何も言えないだわさ。」
珍しく鳥海からの意見は0だった。がこうなると…提言ダンジョンとして組むか、手は抜くが。
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