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第23章 それでもやっぱり領地開発したい

第1070話 2方面作戦は、手抜きになりがち

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「わしは確かに参加するが…エナリシア、おぬしは大下を誘うか?」
「…それは連絡が来た次第です。」
 鳥海は興味なさそうに部隊を連れて帰ってしまい…ドラン、井原、エナシリアの3名以外は辞退する事になった。元々人数が少ない千鳥万花は仕事だけはブラックではない物の大量にある。なので、この3人以外は
「私は又、ワタだけ残した3人で参加し、ワタにステータスを預けておく。これで4人分はフォローできるからな。私は自由に動ける。エナリシアもあいている…と聞いている。」
「私個人は参加します。仕事は溜まっていますが…書類は2週間以内にはこの規模の書類なら何とかなります。」
「儂は参加するのじゃ。但し、勇者の動向次第では休む予定じゃ。」
 ドランも2週間後という日程に、苦々しい顔をした。
「さっき報告を受けてのぉ。リンベルトが、もうダンジョン渡来して、取り込む準備が結構進んだと聞いておる。ここで徳永が、一か月遅延・・・させるとは考え難いのじゃ。じゃから。近いタイミングで、交渉を仕掛け…こっちの件を片を付けて…足止めを狙うせこい手に出てくると思うのじゃ。」
 勇者リンベルトの映像が出る。そこには、皮の服を着た少年と、それに従う、村娘風のメイドさんかなという感じがおぼげにする女性がしたがっているだけだった。がその横には・・・!
「これは…。」
「そうじゃ、3聖女の一人…ルナマリアじゃ。付いていくと言った理由の8割が…聖女じゃな。あっちでは。寂しい…なんか記憶に齟齬があるのぉ。」
 ただ美人・・・剣士ではある。が、アニメキャラが転生した感じがして恥ずかしい感じがする。というより、こっちに転生って…なんでだ?
「それで、儂も薔薇は好きじゃ。だからまあ、それもあるし。少年も余りに…あの大下よりべたな定番主人公じゃ。」
 まあ音無たちは確かに…主人公というタイプではない。そう考えると…確かにリンベルトの方がいいのか。長くいるなら。
「で、見に行ってみるかの?二人を。」
「準備は?」
「…当然徒歩じゃ。行くか?」
 ダンジョンには万能に近い防衛システムがある。それが…”侵入者アラーム”と”魔王回廊”だ。侵入者アラームは領域やダンジョンに入った敵を感知して、アラームを鳴らすシステムで、これはダンジョンコアのサンテによると、何かに触られた感覚ですぐアラームをならせる。対象を認定すれば…その相手だけアラームは外せる。がよっぽどでない限り”自分以外のダンジョンモンスター”には外さない。一番強力なダンジョン敵対者だからだ。
「やめておく、まずは…お前から貰ったあのリューネと、勇者たちのステータスを解析する。」
「分かったのじゃ。後、スキル取得も終わらせておいたからのぉ。…さすがにお姉さまは…勘づかれると思ってやめたんじゃ。が、ちらっと見たが…化け物じゃの。あの人は。」
「貰ったデータは精査しておく。行ってこい。」
「分かったのじゃ、では。」
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