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第22章 勇者大下の冒険
第1062話 ダンジョンとしての本懐は人間と敵対する
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ドランは説明した。ホワルカナン北部の惨状・・・土地を守る市民そのものが貴族の気まぐれで山賊まがいになり…もはや停滞の域を越していた。そしてその惨状を治すために最初は国を破壊することも考えた事、これは…人族主義の東部でも同じで…ただそれだとパンダと講和する機会がなくなるので控えた事。そして、今の支配者が2人いる状態だと、都合が悪い事だ。それをリューネは飴を舐めながら聞いていた。
「だからこそ…わしは…。」
「一つ聞いていい?この飴何?」
「それはこの竜尾山脈にある…ルビー鉱石じゃ。それをレッドが趣味で磨いたものを置いたんじゃ。」
「へ?ルビー?この甘いのが?」
「ドラゴンは鉱物を食べる事で、鱗を固くするのじゃ。それ以外に肉とか、雑食に近い食生活をしておる。その中でもルビーなどの”上位鉱石系”ドラゴンは主食として宝石を食って大きくならんとその名前が付かなんだ。」
リューネが驚いて更に乗った複数の…宝石を見つめる。
「わしはいずれ…その宝石も解禁したいがのぉ。だが、こんな世の中では不当に奪われ…碌な事にならんのは見え見えじゃ。第一その皿に乗った物だけで720億DPじゃ。Dpでの生産はできん。」
流石に…目を見張って宝石を見つめる。
「そんなものを!?」
「儂もお姉様には敬意を払っておる。が、儂も講和をせねばならん理由があるのじゃ。その為に…一つ頼みがあるのじゃ。徳永にとりなして欲しいのじゃ、それに…そのルビーの値段をコアを挟んで要求してもええんじゃが…。」
「ちょっと待って!それは無理よ。私の給料全部吹っ飛ぶわ。」
「なれば・・・お願いしてもいいかのぉ。大方言われておるのともうがのぉ。」
「…分かってる。徳永に…次のあなたの交渉…確か明後日には私が出て、あなたに命令して欲しい…と言われてるわ。可能ではあるのよ。」
流石に、バツの悪い顔になってきていた。まさか宝石が美味しいとは、試したこともない感覚だったからでもある。そして金額の高さも異常だった。
「そこを手加減して欲しいのじゃ。そして、まあ向こうには上納金という…妥協点を出す故この書面で最終稿としてほしいのじゃ。宝石分は…多くは出せんが…賄賂という事でええじゃろ?」
「まさか鉱物全体的においしいとか?」
「鉄はうまくないがの。ただ、調味料的な感じじゃからの。そして竜の種族的にどれがうまいかは変わっておる。」
「…宝石竜…。」
「そう言う事じゃ。只まあ、食べ過ぎはよくないがのぉ、儂も資金はある、土地の収益ならある程度は出す。全収益はこれが絡むゆえ、断るがのぉ。」
「従えと言っても無理そうね。それに…私の使命は竜族の繁栄でもあるの。だから、断ることはないわ。」
「竜族の繁栄・・・。」
「あなたなら私を鑑定しているからこそ、こんな交渉でしょ?」
リューネは胸を張り、ドランは胡乱な目付きでリューネを見つめる。
「知っておる。始祖様じゃろ?」
「そう、それには使命があるの。それが種族の繁栄よ。私は竜族を体現し、そして、死ねばその種族は消滅する。私のステータスは竜族に影響を与える。それが始祖の役割よ。」
「…すごいのぉ。本当の意味でも逆らえんわ。」
「…だからこそ。と言いたいけどまあ、役職は多いわ。そうね。もう一つだけ…条件を足させてもらうけどいい?」
「何じゃ?」
「魔法神の神殿か信仰をこの辺にはやらせたい。あなたが後ろ盾なら、可能だと思うわ。どう?」
「魔方針?」
「私のもう一つの顔。それが魔法神よ。その為に信仰を広げたいの。それが今の収益なのよ。ダンジョンは失ったけどね。だけど、勇者大陸では光の聖女南、ザガートン北部では”戦の乙女、ケイ”の信仰が広まっているわ。が、私の信仰地域は学校の少数が限界よ。使徒も一人だけ。そうなると、ショボいのよ。そこで。」
「教義と。後は行政の地位じゃの。それ次第じゃ。実益はあるのかのぉ、」
「スキル覚えた時に上がりやすいとかはあるわよ。流石に。」
「まあ、一度協議の本とか置いて欲しいのじゃ、後神官の任命式に、使徒様が来るように言って欲しいのじゃ。」
「分かった。さて、ダンジョンの種明かししないと…。一応種明かしして…敵対しなかった勇者は特別扱いされるのよ。・・・葉隠ちゃんもそう言う意味で貴重だったの。」
「種明かし・・・か…。」
「本来の勇者は、ダンジョンを壊す者で、それを利害関係で押さえつけているだけよ。それを…忘れないでね。」
ドランからしても最初勇者と聞いて、恐れおののいた日々の事を忘れていたのだった。
「だからこそ…わしは…。」
「一つ聞いていい?この飴何?」
「それはこの竜尾山脈にある…ルビー鉱石じゃ。それをレッドが趣味で磨いたものを置いたんじゃ。」
「へ?ルビー?この甘いのが?」
「ドラゴンは鉱物を食べる事で、鱗を固くするのじゃ。それ以外に肉とか、雑食に近い食生活をしておる。その中でもルビーなどの”上位鉱石系”ドラゴンは主食として宝石を食って大きくならんとその名前が付かなんだ。」
リューネが驚いて更に乗った複数の…宝石を見つめる。
「わしはいずれ…その宝石も解禁したいがのぉ。だが、こんな世の中では不当に奪われ…碌な事にならんのは見え見えじゃ。第一その皿に乗った物だけで720億DPじゃ。Dpでの生産はできん。」
流石に…目を見張って宝石を見つめる。
「そんなものを!?」
「儂もお姉様には敬意を払っておる。が、儂も講和をせねばならん理由があるのじゃ。その為に…一つ頼みがあるのじゃ。徳永にとりなして欲しいのじゃ、それに…そのルビーの値段をコアを挟んで要求してもええんじゃが…。」
「ちょっと待って!それは無理よ。私の給料全部吹っ飛ぶわ。」
「なれば・・・お願いしてもいいかのぉ。大方言われておるのともうがのぉ。」
「…分かってる。徳永に…次のあなたの交渉…確か明後日には私が出て、あなたに命令して欲しい…と言われてるわ。可能ではあるのよ。」
流石に、バツの悪い顔になってきていた。まさか宝石が美味しいとは、試したこともない感覚だったからでもある。そして金額の高さも異常だった。
「そこを手加減して欲しいのじゃ。そして、まあ向こうには上納金という…妥協点を出す故この書面で最終稿としてほしいのじゃ。宝石分は…多くは出せんが…賄賂という事でええじゃろ?」
「まさか鉱物全体的においしいとか?」
「鉄はうまくないがの。ただ、調味料的な感じじゃからの。そして竜の種族的にどれがうまいかは変わっておる。」
「…宝石竜…。」
「そう言う事じゃ。只まあ、食べ過ぎはよくないがのぉ、儂も資金はある、土地の収益ならある程度は出す。全収益はこれが絡むゆえ、断るがのぉ。」
「従えと言っても無理そうね。それに…私の使命は竜族の繁栄でもあるの。だから、断ることはないわ。」
「竜族の繁栄・・・。」
「あなたなら私を鑑定しているからこそ、こんな交渉でしょ?」
リューネは胸を張り、ドランは胡乱な目付きでリューネを見つめる。
「知っておる。始祖様じゃろ?」
「そう、それには使命があるの。それが種族の繁栄よ。私は竜族を体現し、そして、死ねばその種族は消滅する。私のステータスは竜族に影響を与える。それが始祖の役割よ。」
「…すごいのぉ。本当の意味でも逆らえんわ。」
「…だからこそ。と言いたいけどまあ、役職は多いわ。そうね。もう一つだけ…条件を足させてもらうけどいい?」
「何じゃ?」
「魔法神の神殿か信仰をこの辺にはやらせたい。あなたが後ろ盾なら、可能だと思うわ。どう?」
「魔方針?」
「私のもう一つの顔。それが魔法神よ。その為に信仰を広げたいの。それが今の収益なのよ。ダンジョンは失ったけどね。だけど、勇者大陸では光の聖女南、ザガートン北部では”戦の乙女、ケイ”の信仰が広まっているわ。が、私の信仰地域は学校の少数が限界よ。使徒も一人だけ。そうなると、ショボいのよ。そこで。」
「教義と。後は行政の地位じゃの。それ次第じゃ。実益はあるのかのぉ、」
「スキル覚えた時に上がりやすいとかはあるわよ。流石に。」
「まあ、一度協議の本とか置いて欲しいのじゃ、後神官の任命式に、使徒様が来るように言って欲しいのじゃ。」
「分かった。さて、ダンジョンの種明かししないと…。一応種明かしして…敵対しなかった勇者は特別扱いされるのよ。・・・葉隠ちゃんもそう言う意味で貴重だったの。」
「種明かし・・・か…。」
「本来の勇者は、ダンジョンを壊す者で、それを利害関係で押さえつけているだけよ。それを…忘れないでね。」
ドランからしても最初勇者と聞いて、恐れおののいた日々の事を忘れていたのだった。
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