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第22章 勇者大下の冒険
第1055話 エナリシアの旅 収束
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エナリシアたちがダンジョンから帰ると、ヨミの大穴の周りのキャラバン村は、廃墟と化していた。
「一気にいなくなったでござるな。」
「クックック、急いでみんな…逃げていったからな。おかえり。」
「…おかえり。」
「ただいま戻った。でいい?」
出迎えたのは飛竜と…教授とネルさんだった。
「職員も撤退させ、支店員も移動させた。今後は近隣の…地方の家を間借りした場所にギルド支店は移す。今回の件はどっちにも遺恨が残る結果となったがね。」
「それでいいでござるか?」
「仕方あるまい。いずれ遅かれ早かれ、こちらを舐めていたからな。リラシルトは。こうなる。」
「…そう?」
「すまないが、ヨミの大穴の新階層まで行った…君たちの感想を聞きたい、…急で悪いが…ギルド事務所まで来て欲しい。」
ギルドについて全部の報告を受けた教授は…ヨミの大穴を嫌そうに見つめた。
「落下式ドアによる開閉付きのダンジョン…か。」
「しかもゴブリンたちは規律があるように思えましたわ。まえの大軍で押し寄せる…と言いこのダンジョンは厄介ですわ。」
「…ドアの開閉付きダンジョン、ダンジョンの原則打ち破ってる。」
「いや、そうは思わないが…土壁だらけと聞いていたから、ドア付きと聞いて驚いた、節というのが、そのドアが閉じた…偽装と、本物が混ざる可能性があるとか考えると、ドアさえ見切れば割れる可能性がある…か。」
「という事ですわ。」
こういう時に交渉として貴族であるメイロードの話は全員に有り難かった。
「記録しておく。」
「でも、あのダンジョンはどうなるんですの?」
「今まで奴隷に武装もつけず、突っ込ませていただけのダンジョンだからな。連中も手を考えるだろうよ。ゴブリンやその他のモンスター自体も金になると思ってるうちはな。ただ・・・モンスターの討伐をしないとスタンピードが起こる可能性も…伝えておいた。だから…討伐はするだろうが…しばらくは…ギルドにもこのダンジョンにも手を出さないだろうな。」
「あのダンジョン…そこまで…。」
「まあ、確かに厄介なダンジョンだが…こういう”兵糧攻め”という潰し方もある…まあそれ以上にリラシルトの国が決める事だ。我々からは手をもう貸さないというだけだ。」
その言葉に全員がうつむく。
「拙者が悪いでござるか?」
「すまないな、大下君。それは違う、今回の件はいずれ誰かが起こしていたことだ。ただ、今回の件でしばらく君たちは休養を取った方がいい。私はそう考えている。」
「…有り難いでござる。」
流石に…全員がショックだったらしい、
「エナリシア君も良く生きていてくれた。感謝する。」
「お褒め頂き、光栄に思います。」
エナリシアも頭を下げる。
「さて、君たちが来たところで私達は帰る。どうする?送っていくか?」
周囲を見ると、誰も何も言い出せないでいた。
「すいませんが、リンシュメルト迄お願いできますか?一度そこで考えたいと思います。」
「一気にいなくなったでござるな。」
「クックック、急いでみんな…逃げていったからな。おかえり。」
「…おかえり。」
「ただいま戻った。でいい?」
出迎えたのは飛竜と…教授とネルさんだった。
「職員も撤退させ、支店員も移動させた。今後は近隣の…地方の家を間借りした場所にギルド支店は移す。今回の件はどっちにも遺恨が残る結果となったがね。」
「それでいいでござるか?」
「仕方あるまい。いずれ遅かれ早かれ、こちらを舐めていたからな。リラシルトは。こうなる。」
「…そう?」
「すまないが、ヨミの大穴の新階層まで行った…君たちの感想を聞きたい、…急で悪いが…ギルド事務所まで来て欲しい。」
ギルドについて全部の報告を受けた教授は…ヨミの大穴を嫌そうに見つめた。
「落下式ドアによる開閉付きのダンジョン…か。」
「しかもゴブリンたちは規律があるように思えましたわ。まえの大軍で押し寄せる…と言いこのダンジョンは厄介ですわ。」
「…ドアの開閉付きダンジョン、ダンジョンの原則打ち破ってる。」
「いや、そうは思わないが…土壁だらけと聞いていたから、ドア付きと聞いて驚いた、節というのが、そのドアが閉じた…偽装と、本物が混ざる可能性があるとか考えると、ドアさえ見切れば割れる可能性がある…か。」
「という事ですわ。」
こういう時に交渉として貴族であるメイロードの話は全員に有り難かった。
「記録しておく。」
「でも、あのダンジョンはどうなるんですの?」
「今まで奴隷に武装もつけず、突っ込ませていただけのダンジョンだからな。連中も手を考えるだろうよ。ゴブリンやその他のモンスター自体も金になると思ってるうちはな。ただ・・・モンスターの討伐をしないとスタンピードが起こる可能性も…伝えておいた。だから…討伐はするだろうが…しばらくは…ギルドにもこのダンジョンにも手を出さないだろうな。」
「あのダンジョン…そこまで…。」
「まあ、確かに厄介なダンジョンだが…こういう”兵糧攻め”という潰し方もある…まあそれ以上にリラシルトの国が決める事だ。我々からは手をもう貸さないというだけだ。」
その言葉に全員がうつむく。
「拙者が悪いでござるか?」
「すまないな、大下君。それは違う、今回の件はいずれ誰かが起こしていたことだ。ただ、今回の件でしばらく君たちは休養を取った方がいい。私はそう考えている。」
「…有り難いでござる。」
流石に…全員がショックだったらしい、
「エナリシア君も良く生きていてくれた。感謝する。」
「お褒め頂き、光栄に思います。」
エナリシアも頭を下げる。
「さて、君たちが来たところで私達は帰る。どうする?送っていくか?」
周囲を見ると、誰も何も言い出せないでいた。
「すいませんが、リンシュメルト迄お願いできますか?一度そこで考えたいと思います。」
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