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第22章 勇者大下の冒険
第1042話 問題はやり過ぎても起きてしまう
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”潰すだわさ。潰した後で、会議すればいいだわさ。こっちはギルドに話を通しておくだわさ。”
これが鳥海の回答だった。まずインスタンスダンジョンを潰し…そこから乗っ取るか考えたほうがいいというわけだ。そして、奥にオーガ一帯だけいる環境となり、そのままダンジョンコアは破壊した。なお現実型でもダンジョンコアを持って外に出ようとしても透明な壁で出ることが手傷、破壊するしかないのが残念だった。が問題はここから先だった。なんと黄泉の大穴は”現実型ダンジョン”だった。しかも結構建築がしっかりした…そのために崩壊は起きなかった。がこれが…もっと微妙な展開に加速を付けた。
「どうします。出る方法。」
その頃には…なんと身体を土魔法の”の”圧縮”で圧縮して、魔石にして…その上でダークボックスにしまう事でどうにか…元の大きさに戻ったワタだが…悩んでいた。ギルドに知られた今、そのまま出ても問題があるのだ。
「一応君をにサブマスターしてここをダンジョン化する手もある。が…最終手段だ。」
「でも、…。」
「今出てみろ。ダンジョンぶっ潰した罪に問われるー。」
鳥海、井原両名は受け取ったメールの内容に頭を抱えた。確かにダンジョンをぶっ壊すのは賛成だ。だが…黄泉の大穴はかなり目立つダンジョンではある、これにはいくつもの関係者がいる。
「どうする?」
「こっちは仕事を受け付けて、うちがダンジョンを作るのが一番だわさ。ただし…利権を持つスキュラ、ギルドがうるさいだわさ。」
「でもそこまで慌ててないな。」
「ダンジョンに行くという報告を受けて以来…予測された…事だわさ。ただ…状況を聞く限り、不可抗力が成り立つだわさ。」
『ギルド側が、交渉に応じるそうです。』
「分かっただわさ。」
ギルド側として立っていたのは…リューネと教授だった。
「クックック。面白い事になった。」
「…事態は確認しているというより、確認中よ。しかも不可抗力ね。けどさ、」
お互い不満たらたらという顔で、交渉の席に着く。
「分かっているだわさ。インタンスダンジョン・・・黄泉の大穴。潰すという話を伝えただわさ。」
「…それはどういう事かな?」
教授の視線が冷たく光る。
「このまま放置して、インスタンスみたいな無軌道を生かすぐらいなら…あのダンジョンをギルドでも誰でもいいから管理したほうがいいだわさ。」
「その意見には賛成なのよ。問題は…。」
「「誤魔化し方」だわさ。」
リューネと鳥海。仲がいいな、この感じ。
「その点での交渉だな、カバーストーリーを決めたい。我々としてはそのままエナリシアは・・・埋もれて死亡した…。が一番順当だと思われる。大群に襲われ、勇者を逃がした。」
「私は地下を掘り進めて…遭難したエナリシアを助けるって手がいいわ。」
「アチシはそのまま戦死…そして…ダンジョンの藻屑と消えた…だわさ。」
「私は粘った上で、ダンジョンを作って、生存・・だな。」
これを全員で同時に言ってしまった。
「…これではお互い話が絶対纏まらん。それは分かった。」
「ダンジョンを生かす?できるの?」
流石に…ギルド側は閉鎖・・・をもくろんだようだ。
「アチシとしては、あそこをダンジョンとすり替えるほうがいいだわさ。」
その言葉に…教授の声が詰まる。
「そこがつらいのだよ。実は…我々側に…初心者含めあのクラスの深さのダンジョンを組めるマスターは…いないんだよ。正確には…維持費、ダンジョン数限界の関連だな。」
「…水木はだめなのか?」
交換優学生のダンマス…水木の話をする。いい加減帰して欲しいとも思うが…。
「あそこは少数経営過ぎて…レベル8クラスのダンジョン出せる?」
そう言えば偽装の上に本人の気質が合わないので…初心者ダンジョン(イケメンオーガ村)以降ダンジョンは…本国の治療院ダンジョンのみとなっている。で、偽装嬢・・・ダンマスレベルは7として見せている。実際は最大の10までは上げてある。
「頼む価値はあると思うぞ。」
「誰に任せるか…から会議しないといけないのね。」
これが鳥海の回答だった。まずインスタンスダンジョンを潰し…そこから乗っ取るか考えたほうがいいというわけだ。そして、奥にオーガ一帯だけいる環境となり、そのままダンジョンコアは破壊した。なお現実型でもダンジョンコアを持って外に出ようとしても透明な壁で出ることが手傷、破壊するしかないのが残念だった。が問題はここから先だった。なんと黄泉の大穴は”現実型ダンジョン”だった。しかも結構建築がしっかりした…そのために崩壊は起きなかった。がこれが…もっと微妙な展開に加速を付けた。
「どうします。出る方法。」
その頃には…なんと身体を土魔法の”の”圧縮”で圧縮して、魔石にして…その上でダークボックスにしまう事でどうにか…元の大きさに戻ったワタだが…悩んでいた。ギルドに知られた今、そのまま出ても問題があるのだ。
「一応君をにサブマスターしてここをダンジョン化する手もある。が…最終手段だ。」
「でも、…。」
「今出てみろ。ダンジョンぶっ潰した罪に問われるー。」
鳥海、井原両名は受け取ったメールの内容に頭を抱えた。確かにダンジョンをぶっ壊すのは賛成だ。だが…黄泉の大穴はかなり目立つダンジョンではある、これにはいくつもの関係者がいる。
「どうする?」
「こっちは仕事を受け付けて、うちがダンジョンを作るのが一番だわさ。ただし…利権を持つスキュラ、ギルドがうるさいだわさ。」
「でもそこまで慌ててないな。」
「ダンジョンに行くという報告を受けて以来…予測された…事だわさ。ただ…状況を聞く限り、不可抗力が成り立つだわさ。」
『ギルド側が、交渉に応じるそうです。』
「分かっただわさ。」
ギルド側として立っていたのは…リューネと教授だった。
「クックック。面白い事になった。」
「…事態は確認しているというより、確認中よ。しかも不可抗力ね。けどさ、」
お互い不満たらたらという顔で、交渉の席に着く。
「分かっているだわさ。インタンスダンジョン・・・黄泉の大穴。潰すという話を伝えただわさ。」
「…それはどういう事かな?」
教授の視線が冷たく光る。
「このまま放置して、インスタンスみたいな無軌道を生かすぐらいなら…あのダンジョンをギルドでも誰でもいいから管理したほうがいいだわさ。」
「その意見には賛成なのよ。問題は…。」
「「誤魔化し方」だわさ。」
リューネと鳥海。仲がいいな、この感じ。
「その点での交渉だな、カバーストーリーを決めたい。我々としてはそのままエナリシアは・・・埋もれて死亡した…。が一番順当だと思われる。大群に襲われ、勇者を逃がした。」
「私は地下を掘り進めて…遭難したエナリシアを助けるって手がいいわ。」
「アチシはそのまま戦死…そして…ダンジョンの藻屑と消えた…だわさ。」
「私は粘った上で、ダンジョンを作って、生存・・だな。」
これを全員で同時に言ってしまった。
「…これではお互い話が絶対纏まらん。それは分かった。」
「ダンジョンを生かす?できるの?」
流石に…ギルド側は閉鎖・・・をもくろんだようだ。
「アチシとしては、あそこをダンジョンとすり替えるほうがいいだわさ。」
その言葉に…教授の声が詰まる。
「そこがつらいのだよ。実は…我々側に…初心者含めあのクラスの深さのダンジョンを組めるマスターは…いないんだよ。正確には…維持費、ダンジョン数限界の関連だな。」
「…水木はだめなのか?」
交換優学生のダンマス…水木の話をする。いい加減帰して欲しいとも思うが…。
「あそこは少数経営過ぎて…レベル8クラスのダンジョン出せる?」
そう言えば偽装の上に本人の気質が合わないので…初心者ダンジョン(イケメンオーガ村)以降ダンジョンは…本国の治療院ダンジョンのみとなっている。で、偽装嬢・・・ダンマスレベルは7として見せている。実際は最大の10までは上げてある。
「頼む価値はあると思うぞ。」
「誰に任せるか…から会議しないといけないのね。」
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